少林少女

タイトル

原題: 少林少女
英語題: Shaolin Girl
香港題: 少林少女
台湾題: 少林少女
少林足球2-少林少女
少林足球續篇-少林少女
少林足球續集-少林少女
大陸題: 少林少女
韓国題: 少林少女
소림소녀
ベトナム題: Cô gái Thiếu Lâm
タイ題: นักเตะสาวเสี้ยวลิ้มยี้
その他: Shorin Shojo

作品データ

監督: 本廣克行
脚本: 十川誠志、十川梨香
製作: 龜山千廣
製作会社: 日本富士電視台
香港公開: 2008年5月29日~6月9日
興行収入: 1,270,000HKドル(概算)
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役名 出演者
櫻澤凛 柴咲幸(柴咲コウ)
劉珉珉 張雨綺(キティ・チャン)
阿田 田啟文(ティン・カイマン)
阿林 林子聰(ラム・チーチョン)
岩井拳兒 江口洋介(江口洋介)
大場雄一郎 仲村亨(仲村トオル)

説明

本作は周星馳が執行製作人を務めた作品で、内容は武術の普及を目標とする櫻澤凛が「少林精神」の本質の一つである「慈愛心」を学び取るまでを描いた成長物語です。しかし、本作は監督が「総監督システム」として助監督たちにシーンを分担撮影させたためか物語の繋がりに支離滅裂さが見られます。また、多忙で現場に出向けなかった周星馳は日本側に助言のみをしていたため、製作能力を持つ田啟文たちに期待していましたが、彼らは俳優としてだけの参加だったようです。

情報

本作は企画段階では連続ドラマでしたが、最終的に映画として完成しました。なお、フジテレビは2003年に「少林足球」のパロディを入れたドラマ「熱烈的中華飯店」(香港題:熱烈的中華飯店)や「VICTORY! ~フットガールズの青春~」(香港題:足球少女的青春)も製作しています。

阿田と阿林は「少林足球」の設定が続いているのか同じく「鐵布衫」と「輕功」を使います。阿林が卵好きと言う設定も引き継いでおり、彼らの台詞から「少林足球」で優勝した数年後、少林功夫を普及しに日本に来ているとも考えられます。

サッカーとラクロスの試合で出る炎に包まれたシュートや少林隊を意識したユニフォーム、阿梅(趙薇)が饅頭を作るシーンを思い出すような岩井が炒飯を作るシーンも「少林足球」から来ており、祖父の残した白い功夫服や黒服の集団との戦い、大場を倒す「如來神掌」を思い出させるシーンなどは「功夫」を意識しています。他に周星馳映画に何度も登場するバナナをナイフのように突き立てるシーンも登場していました。

凛と珉珉が頭に茶碗を載せて「馬步」で鍛錬をしているのは「ドランク・モンキー 酔拳」(原題:醉拳)のお仕置きのシーン、「木人樁」がコートハンガーの代わりになっているのは「レッド・ブロンクス」(原題:紅番區)、中華料理店で凛が手首を回して炒飯を受け取るのは「スネーキー・モンキー 蛇拳」(原題:蛇形刁手)の修行シーンのパロディに思えます。

凛の「思いっきり蹴ってみて。」と言う台詞は「燃えよドラゴン」(原題:龍爭虎鬥)で李(李小龍)が言う「Kick me!!」を思い出しますし、岩井が指導をする際に言う「双方の力を流れる水のように送り出す。」「まずは水にならなくちゃな。」は李小龍が常に言う「水のように。」「水になるのだ、我が友よ。」から来ているように思えます。

同じく李小龍に関連した物では「死亡遊戯」(原題:死亡遊戲)のように塔に強敵が待ち構えていると言う設定、「龍爭虎鬥」にある鏡の部屋の登場、呂小龍や巨龍などを思い起こさせる「ドラゴンへの道」(原題:猛龍過江)の格好の李小龍の偽者の登場などもありました。

周星馳には日本や香港で、ほとんど使われていない「Stephen」と言う英語名がありますが、本広氏と亀山氏は周星馳の事を「Stephen」と呼んでいます。「周」や「星馳」と呼んでも周星馳が反応せず、「Stephen」と呼んだ所、反応があったため、英語名で呼ぶ事が定着したそうです。

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