★ |
オープニングで死者のために白米とゆで卵が盛られた茶碗が供えられていますが、米は中国人の主食なため、その香りが死者を冥土まで引率すると言われています。卵は人間の卵子の代用で新しい生命を取り戻す=輪廻転生を願う意味があるそうです。紙の人形は死者のお供で男の人形は行く手に現れる悪霊を退治し、女の人形は死者の身の回りの世話をすると聞きます。
|
★ |
オープニングの曲は1962年の映画「回魂夜」(監督:張瑛、蔡昌)で使われた物をアレンジしています。本作と同じ曲で最古の物は1964年の「如來神掌
第四集」ではないかと言われています。なお、1962年版はアルフレッド・ヒッチコックの「めまい」(香港題:迷魂記)を改編した作品です。
|
★ |
テレビで「恋する惑星」(原題:重慶森林)を見ながら踊る阿群の格好と髪の色は、同じく莫文蔚が出演した「天使の涙」(原題:堕落天使)のセルフ・パロディです。また、阿群の恋人だったJohnnyの写真に使われている人物は「堕落天使」で共演した黎明です。黎明(Leon
Lai)から本作のLeonに乗り換えると言う名前の繋がりもギャグなのかもしれません。
|
★ |
Leonの格好は洋画「レオン」(香港題:終極追殺令)でジャン・レノが演じたLeonのパロディで、後の阿群の格好も同じくナタリー・ポートマンが演じたマチルダのパロディです。一部のシーンのアングルや鉢植えを持っている所、牛乳を飲むと言う設定なども「終極追殺令」から来ています。
|
★ |
阿群の言う「Highlander」は洋画「ハイランダー 悪魔の戦士」(香港題:挑戰者)の事です。
|
★ |
Leonが輸血の前に暴行を加えるシーンがありますが、折りたたみイスでの攻撃や李小龍のような怪鳥音も聞けます。幽霊退治用の道具が入っている箱にはヌンチャクも確認できました。また、Leonがナイフを投げて命中させるのは「國產凌凌漆」のセルフ・パロディに思えます。
|
★ |
重光精神病院に出向くシーンなどで「パルプ・フィクション」(香港題:低俗小說)の曲が使われています。なお、牛の涙で作った薬を塗るシーンでは「低俗小說」の映像をパロディ化しています。
|
★ |
台湾版「整鬼專家」は特訓のシーンで使われる大便にモザイク処理が施されていません。さらに盲腸を刺されたLeonが救急車で運ばれた後、運悪く「飛行號」の羽が刺さった人物が車に衝突されるシーンがありますが、彼がガードレールに足をかけて気絶する部分がカットされています。しかし、エンディングのNGシーンはクレジットが重ならないバージョンになっています。 |