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朱茵が演じる性格の違う紫霞と青霞と言うキャラクターは「楽園の瑕」(原題:東邪西毒)で林青霞が演じた二重人格の兄妹・慕容燕と慕容嫣のパロディです。どちらが紫霞か青霞か判別できない至尊寶が質問した後に彼女が答える「姓は林。」と言うのも「林」に続くのは「青霞」だと言う遠まわしのギャグになっています。さらにその後、至尊寶が「自分も双子だ。」と言って出した秦漢と秦祥林の名前は1970年代に台湾で有名だったスターの事です。彼らに成龍の妻である女優の林鳳嬌と林青霞を加えた4人は当時、台湾で「二秦二林」と呼ばれる人気者でした。
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孫悟空が觀音菩薩の淨瓶に吸い込まれる時や後半で使われた「天地孤影任我行」は「東邪西毒」で使われていた曲です。
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「恋する惑星」(原題:重慶森林)の名台詞である何志武(金城武)が言う「その時、彼女との距離は0.5ミリ。57時間後、僕は彼女に恋をした。」と「その時、ふたりの距離は0.1ミリ。6時間後、彼女は別の男に恋をした。」を、本作では「その時、彼女の剣と私の喉の距離は0.1ミリ。線香が燃える4分の1の時間の後、剣の持ち主は私に心の底から恋をした。」に変えています。さらに「重慶森林」と同じように2人が静止した後、独白を言う形の演出も使われていました。
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至尊寶が金剛圏を装着するシーンで言う「もし愛に期限があるのなら、一万年を望みたい。」は「重慶森林」で何志武のポケットベルのパスワード「一万年愛している」と「期限」を気にする彼が心で思った「この記憶の缶詰に期限がないといい。あっても一万年ならいいけど…。」から来ています。なお、「一万年」と言う数字は「永遠」を表しているようです。
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紫霞が落ちて死ぬシーンは「スウォーズ・マン 女神伝説の章」(原題:笑傲江湖II 東方不敗)で東方不敗(林青霞)が崖から落ちるシーンに似ています。加えて紫霞が着ている婚礼の衣装も東方不敗の着物も同じ赤色です。
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新しい世界の城門の上で武士(周星馳)が女性(朱茵)に言う「来るべきではなかった。」と言う台詞は「東邪西毒」の夕陽武士(梁朝偉)の台詞と同じで、それに対して女性が言う「今となってはもう遅い。」の台詞は「東邪西毒」で夕陽武士の命を狙う刀客(倪星=鄒兆龍)の台詞と同じです。その後もここでは「東邪西毒」の台詞を変えた物が続きます。さらに、ここで武士の着ている服は「東邪西毒」の夕陽武士が着ている物と同じです。 |