『三文文士映像日記』日記帳bT8 2020年(令和2年)12月

 

1日(火) 晴・曇2/15

 

12月初っ端は、朝に冷え込んで、熊谷の最低気温は2℃まで下がり、本格的な冬に突入と言ったところである。特にこの秋は気温が高めに数位していたので、師走に入った途端、季節の様相が変わった。夕方にジョギングを滞りなく行ったが、行きつけのグランドでは人の姿が少なく、真冬モードと言ったところである。

ブロック塀工事をした敷地に門扉をこしらえようと思っているのだが、下地作業に伴って部材(側溝の蓋)を購入しに行くと、非常に高額で諦めた。いつ購入したか覚えていないが、事前に購入してあって、それほど高いものではないと思っていたのが大間違いで、仕様を考え直すようである。何事もすんなりできないものである。

 

2日(水) 5/11

 

一日曇り空で気温が上がらず、熊谷の最高気温は11℃と、冬を実感させる寒さだった。昼の食事を兼ねた散歩では、真冬の服装で出かけ、それでも寒さを拭えなかった。今日は結構歩いて、歩数計を確認すると10キロを超えていた。

ブロック塀を造った敷地の門扉を手掛けているところで、中々形が決まらなかったのが、色々と手がけているうちに、やっと構想が出来上がった。本来なら業者さんに頼めばいいのだが、生活習慣病が復活して、自分でやってしまおうと意気込んでいる。

妻を失ってからは、本格的な工事をしたことがなく、生きた屍同然だったのが蘇った気分である。とにもかくにも時間がかかることは確かで、それでも創造する楽しさを取り戻せたので、しばらくは余生を楽しめそうである。

 

3日(木) 曇・晴6/11

 

 12月に入り、昨日、今日と気温が上がらず、師走らしい陽気となった。昼食は駅と反対方向の寿司屋で昼食をとり、その後駅に向かい、行きつけのコーヒー店でコーヒーブレイクをしてきた。それだけでも長い距離を歩き、なおかつ、門扉の工事をし、夕方にはジョギングをして、移動した距離は15キロを楽に超えていて、少々やり過ぎだったようで、足が大分疲れてしまった。

門扉の工事は一か月近くなり、設計図なしで、実際に動きながらどうするか考えている。初めはどう手を付けていいのか頭に浮かばず、色々と試しながら形作ってきた。ここにきて、鈍った頭に幾らか明かりがさしてきて、少しずつイメージが湧くようになり、面白い門扉(規格外)が出来そうである。

自らが感じているボケ具合からすると、工事などできないと気がかりだったが、牛歩の歩みながら少しずつ構想が湧いてきた。作業が面白くなってきたが、すぐ疲れてしまうので長時間携わる事が出来ず、気長にやるしかなさそうである。

 

4日(金) 晴・曇5/14

 

昼食を駅方面に変更して2週間と3日となる。コロナ騒ぎが始まって一時的に駅と反対方向の店に鞍替えしたものの、昼食が限られ、飽きてしまい、それを考えると、駅の多様性に満足し、昼食を楽しむ生活にすっかり戻った。妻が生きているときは頻繁に外食(昼)をし、ショッピングと兼ねて老後の楽しみだった。

ブロック塀問題のあった敷地に門扉を作っているが、今日は工事が進んでどんなものができるか想像できるまでになった。本当なら業者さんに依頼してしまえば手っ取り早いのだが、独自のものを造作するのが趣味であり、妻が亡くなって造作に縁が無くなったのだが、何とか復活しそうである。

 

5日(土) 曇・晴3/10

 

ブロック塀問題となった土地の門扉については何とか目途が付き、近々に門を取り付けられる段階まで進んだ。100%オリジナルで、ホームセンターから部材を購入、合わせて不要になった敷石を集め、組み合わせて作ろうと思っている。ボケ具合が幾分改善された気分である。

最近はのんびりして何も考えない時間がベースとなっていたが、幾分粘り強さが復活して、色々なことを模索し、探求するようになった。探求しているときは時間がどんどん過ぎていってしまう感じで、余生が短くなってしまうのではと気がかりである。

 

6日(日) 0/15

 

今朝は放射冷却現象も加わって一段と冷え込み、熊谷の最低気温は0℃となったが、日差しがたっぷりあった所為で、日中は昨日より気温が上がって、最高気温は15℃となった。早12月であり、寒くて当たり前なのだが、例年だと下旬になるまで本格的な寒さはやってこない。

連日、午後を中心に本腰を入れて門扉関連の作業を行っており、図面が無い分、その日その日で色々な発想が湧いてきて、方向性が違ってくる。門扉そのものはすでに用意してあり、強度を増すよう工夫を凝ら必要があり、創造の世界に埋没していくようで、昔が蘇って楽しくなってきた。

生き生きとした時間が創生出来ると年寄りであることを忘れてしまい、色々とやりたくなってくる。限られた時間を考えると、限定的に物事を考える必要が出てきて、欲張った発想は禁物である。逆に何もできなくてもいいから様々な発想をして楽しむと言う手立もある。それは呆けを抑制する効果があるかもしれない。

 

7日(月) 2/16

 

昨日ほどではなかったが、今朝も気温が下がって、熊谷の最低気温は2℃だった。いよいよ冬本番と言った感じで、生活自体が真冬モードになってきた。いつものように昼食の後、コーヒーを飲みに行ったが、コロナ騒ぎの前に毎日行っていた店に、以前毎日顔を合わせていた店員さんが戻っていた。

彼女とは、注文だけでなく、いつも言葉を交わして馴染みになっていた。一時的か、はっきりと確認しなかったが、以前の様に毎日言葉を交わせれば、癒しになり、楽しみができるのだが。

ブロック塀問題になった敷地の門扉を造ろうと色々と模索しているのだが、今までと違った形に変更することにした。毎日取り組んでいると色々な構想が浮かんできて、昔に戻った気分である。

 

8日(火) /3/17

 

今日は食事を兼ねた散歩と、門扉工事と合わせると、10キロ近く歩いたことになっていた。夕方にはジョギングもしており、運動量が多すぎたようで、膝に違和感が生じた。5年以上前に、ジョギングの距離をセーブした事があり、回数を1日おき、距離を4キロにした。運動量については、無理にならないように十分配意する必要がある。

昼の散歩を兼ねた食事を駅と反対方向から駅周辺に戻したら、昼食が楽しめるようになった。週に1回は車利用で駅と反対方向の店で食しており、ある意味では多様性のある食生活と言えて、生活を楽しんでいることになる。それは、妻が生きていたときの生活を蘇らせたことになる。

 

9日(水)曇・晴2/12

 

師走に入ると、時間がどんどん過ぎていくように感じられ、生活のペースは変えないものの、やるべきことを浮かび上がらせ、無為に過ごす時間が短くなった。これで昔に戻れるならばいいのだが、あくまでも一時的なもので、合わせて、何をやっても時間が多くかかり、進みが極端に遅くなっている。

若いころは頭に図面を描いて、大方決まった通りに進めていたが、今はやっている矢先に違った図面が頭に浮かんできて、一貫性に乏しく、自ずから進んだり、立ち止まったりで時間が多くかかり、気力も長続きせず、違った方策を描いてしまう。

70歳を過ぎて、否応無しに気力、能力の衰えをごまかす事が出来なくなり、何をやるにしても時間が多くかかてしまう。それは、余生を送るとの姿に他ならず、時間の浪費の一つと見て良さそうである。

 

10日(木) 曇・晴4/13

 

昼食と散歩を兼ねて毎日歩いており、一時はコロナの問題もあって駅と反対方向の店を中心に食事をとっていたが、熊谷ではコロナに関してそれほど騒がれておらず、11月中旬から駅方面に戻した。駅ビルには食事をとれる店が多くあって、色々なものを食しているので全く飽きずにいる。昼食が楽しみになり、生活にゆとりができた感じである。

門扉関連工事を毎日行っているが、車の出入り口の門扉なので全く経験がなく、時間が多くかかっている。色々と模索しながら進めていくので、当然後退も余儀なくされ、面倒くさいとの気持ちもあるが、若かりし頃の生活に戻った感じで、大変でも結構楽しんでいる。

未経験での創作は、人生を楽しむコツとして営々と続けてきた。それらは、妻に喜んでもらうとの思いがあって、愛情表現の一つと言えた。亡くなった妻への思いを込めて取り組んでいけば、厄介でも結構楽しめるものである。

 

11日(金) 1/15

 

 今朝は冷え込んで、熊谷の最低気温は1℃だった。日中陽射しがあったので思った以上に気温が上がり、最高気温は15℃となった。12月も中旬となり、冬らしい寒さに見舞われてもおかしくないのだが、まだそこまでの寒さとはなっていない。

門扉関連工事はなかなか方向性が定まらず、進みが極端に遅くなっている。自分の皮算用ではとっくに門扉ができているはずなのだが、作業をしながら新たな案が浮かび上がってきて、行ったり来たりしている感じで、先が定まらないところである。定まらないと言うより、色々な可能性を感じて、一仕事ごとに考える人になっている。

以前に完全に戻ったと言いたいところだが、発想が貧相になり、余計なことに拘っていると言った方がいい。時間の浪費であることは確かであるが、考えることが苦になっていないことも確かである。むしろ、さ迷いながら楽しんでいる傾向にあり、時間つぶしとは明らかに違っている。

 

12日(土) 晴・曇6/16

 

朝の内は曇っていた所為か、気温がそれほど下がらず、久々に5℃を上回った。12月も中旬に入って、本格的な寒さが押し寄せてきてもいいのだが、日中は15℃を越えることがけっこうあり、老体にはありがたい次第である。

年内には、全ての点で区切りをつけようと思っているのだが、覇気が無くなって何でもかんでもが、ずるずると後回しになり、けじめがつかずにきた。それは能力の衰えに他ならず、何をやってもいいアイデアが浮かんでこない。時間をかければ少しはましな構想が出てくるが、計画倒れになって少しも進まない状況である。

考えようによっては暇つぶしの類であり、遅々として進まなくとも苦にならないでいる。今までは悠長な対応で済ませてきたが、最後のご奉公と自分に言い聞かせ、埋もれた知恵を呼び起こそうと思うようになった。有難いことに色々な発想が浮かんできて、幾らか面白くなってきた。

 

13日(日) 晴・曇3/15

 

13日は妻が亡くなった月命日で、毎月墓参に行っている。妻が亡くなって丸3年3か月が過ぎ、13日に墓参に行けなかったのは1度か2度くらいである。亡くなったものにしてやれるのは墓参だけであり、自分が生きている限り続けていこうと思っている。

前回の墓参から、墓参帰りに、妻と行きつけにしていた「とんかつ屋」に立ち寄るよることにした。妻もお気に入りの店で、値段が安くて美味いので、今も、息子たちと行くのが恒例になりつつある。今日も存分に堪能し、墓参の恒例行事にすることにした。

昨日、今日と門扉の工事を中断しており、時間がかかりそうである。反面、構想が湧き出てきてどんな形にするのか、ほぼ決まってきた。人生のやり残しが散在しており、早く完成させないと身動きが取れなくなってしまう。

 

14日(月) 曇・晴2/12

 

12月も半ばとなり、真冬に片足をつ込んだような寒さとなった。寒いのは苦手でも、夕方の1日おきのジョギングは欠かさないようにしており、今日も走ってきた。冬場走っているのは家から500メートルほどの、タータントラックのある公園で、寒さとともに夕方運動しにやって来る人が少なくなり、独占してしまうこともある。

門扉工事がなかなか進まないが、今日も色々な構想を練って、なんとなくイメージがまとまってきた。走り出しは面倒くさいと言うのが先行し、遅々として進まなかったが、何とか全貌をイメージできるようになった。少しずつ昔に戻ている感じである。

 

15日(火) -2/11

 

今朝は冷え込んで、熊谷の最低気温は氷点下となり、日中も気温が上がりきらず、真冬の寒さだった。午後から短時間であるが外での作業をしたが、寒さに尻を叩かれる思いだった。門扉作業がまだ残っており、近々にかたをつけなばである。

生まれついての性分で、決まった形にこだわる事が出来ず、常にオリジナルを求めている。学業も同様で、暗記する事が苦手で、テストの成績が散々だった。高校の時は完全に落ちこぼれで、英語と社会は赤点を何度も取った。社会の先生に呼び出されて諭されたが、先生は面白い人で、点数の事には全く拘泥しなかった。

オリジナルを考えるのはいいのだが、ボケが混じった脳では大したことは思いつかず、行ったり来たりして、中々方向性が定まらない。いつまでも悠長なことはしていられないので、明日には骨格を定めようと思っている。

 

16日(水) 曇・晴-2/9

 

今朝は冷え込んで、昨日と同様、氷点下の寒さだった。日中、昨日より気温が上がらず、熊谷の最高気温は10℃を切った。完全に真冬の寒さで、高齢者には厄介な季節になった。今のところ暖房器具を上手に使い、家にいる時は寒さ知らずである。

一時は、時の過ぎる速さに困惑し、頭の中を整理整頓して物事は考えられなかった。今は整理整頓できたが、創造力が低下して、進展がほとんどない。それでも、今日は実体的なイメージが少しづつ湧いてきて、先へ進む心構えができた感じである。

夕方ジョギングをしてきたが、グランドで運動をしている人はほとんど見られず、寒さとともに運動を控えてしまうようである。春から秋のような賑わいは完全に影を潜めてしまい、夕刻にトレーニングをする者にとっては大変走りやすい。

 

17日(木) 晴・曇-4/9

 

今朝は一段と冷え込んで、熊谷の最低気温は氷点下4℃となた。日中もなかなか気温が上がらず、最高気温も10℃を下回って、真冬の気温となった。日中、昼食を兼ねた散歩をしてきたが、日課となった午後からの門扉工事は全く手を付けなかった。

何事も思うように進まず、目標値に達する前に年を越してしまいそうである。イメージも二転三転して手が付けられなくなり、決まった事から手を付けるしかないと、考えるようになって、明日には構想に沿って資材を調達してこようと思っている。

昼食を駅方面で食するようになり、対象となる店が多いことで飽きることが無くなり、毎日昼を楽しんでいる。散歩コースも定まってきて、日課が固定された。

 

18日(金) -2/11

 

朝の気温は四日続けて氷点下となり、日中も10℃前後で真冬に突入した感がある。新潟など、日本海側では大雪となっており、暫くは寒さに悩まされそうである。寒さは大の苦手だったのだが、今年はそれほど苦になっていない。

今日は門扉関連の資材調達に行ってきて、方向性が決まって、一歩前進した感じである。一時さ迷っていたのだが、今日の資材調達で方向性が定まってきた。今までは、様々な可能性を模索して、かえってさ迷ってしまった感があり、実際に始めてみないと見極めができない事を学んだところである。

 

19日(土) 1/11

 

今日はいくらか寒さが緩んだものの、真冬との実感は変わりなかった。どちらかというと、暑いより寒い方が苦手で、自慢するわけではないが、脂肪の量が少ないようである。だからと言って痩せている訳ではなく、今も筋肉を維持している。ジョギングを始めとしてスポーツは大好きで、10代の頃からずっと続いている。

寒さが増して寒さ対策をしているが、今までと違って炬燵はほとんど利用していない。独り暮らしと言う事もあって多人数で暖を取ることはなく、一人だと電気ストーブを抱え込んでいれば寒さ知らずである。暖房機能は充分発揮されていて、寒さが増してもそれほど苦にせずにいる。

門扉の工事の進みが遅く、いまだに仮の門(ゴルフネット)で間に合わせている。寒くなった所為で本格的に工事を進められなかったが、幾らか先が見えてきて、年内には完了予定である。

 

20(日) -2/9

 

今日は最低気温が氷点下で、日中の最高気温は10℃を切り、真冬の寒さだった。パソコンの置いてある机には電気ストーブを置いてあり、机周りはビニールで囲い、ストーブをつけるとすぐに温まる。妻が亡くなって、初めての冬に悪寒が走るほど血行が悪くなり、寝酒(ブランディー)を飲用するようになって寒さを和らげた。妻によってもたらされた温もりがどれほど大きかったか実感した。

今日は午後から門扉工事の下準備をした。材料は揃っており、構造が決まればいつでも進められるのだが、全くのオリジナルの門扉で、設計図なしで進めている。やってみなければ分からない状況で、今日は初めて門扉そのものに手を付けた。スンナリではなかったが、何とかなりそうである。

 

21日(月) -2/11

 

12月も下旬に入り、今年も残すところ12日となった。気温も本格的な冬模様となり、熊谷では最低気温が氷点下前後、最高気温は10℃前後が真冬の標準的な気温で、七日連続で当てはまった。暖房が欠かせなくなり、動くのが億劫になる。

門扉の工事が手間取っており、今日も工事をしながら設計図を頭に描いている状況で、まだまだ時間がかかりそうである。思うように進まないがけっこう楽しんでやっており、若かりし頃の自分を思い出すようである。

昔から物作りが大好きで、家にかかわる工事を自前でやり遂げてきた。亡くなった父も同様な傾向にあり、その点は似たかも知れない。子供の頃から手伝いと称して色々なことをさせられ、自ずから身についていったと言える。門扉工事もその延長で、今までの経験が、やりながら様々な設計図を思い描いて、具現化している。

 

22日(火) -3/12

 

今年も残すとこら10日を切り、年内に片付けようと思っていた案件が散在し、特に門扉工事は半年になろうとしている。若いころはどんどんイメージが湧いてきて、家周りの工事を散々してきた。今はやろうと思ってもイメージが湧かず、進みが極端に遅くて、途中で何をしようとしているのか分からなくなってしまう。

昼食を駅周辺に切り替えてから、利用店舗が増えたこともあって飽きることが無くなった。駅以外にも利用する店が3か所あり、昼食が楽しみになっている。どこの店も気に入っており、注文するものもいつも同じものになっている。

最近は生活(食事)を楽しめるようになり、生活が安定した感じで、妻を失った辛さが薄らいだ様である。生きる余力を何とか創作へと向けられればいいのだが、そこまで到達するにはもう少し時間がかかりそうである。

 

23日(水) -2/15

 

朝は冷え込んだが日中は気温が上がり、熊谷の最高気温は15℃となった。今年も残すところ1週間、やり残しが多数あって、身動きが取れなくなりそうである。それでも何とか一定の到達点い達しようと、亀の進み具合であるが、確実に進んでいる。

門扉工事は迷走するような発想から、現実的な発想となり、段取りが取れるようになり、先が見えてきた感じである。先が見えてくると面白くなってきて、工事が苦にならならなくなる。進みが早いとは言い難いが確実に進むようになり、面白くなってきた。

いったん走り出すと、先が見通せるようになり、昔の自分に戻った気分である。ものづくりが大好きな人間で、妻を失った苦しみが幾らか和らいだ感じである。

 

24日(木) 曇・晴0/12

 

本格的な冬となったが、自分自身は色々な面で冬に移行したとは言い切れず、予想以上の寒さに付いていけず、風邪をひきそうである。それでも暗くなるまで門扉工事に精を出し、定まらなかったイメージが何とか確立し、形になりつつある。

昼食は駅方面の店を利用するようになり、今は10店舗(車利用の店も2店舗含まれている)以上が対象なので飽きる事が無い。車利用の店は妻が生きているときに月に何度か訪れていた店で、お気に入りだった。食べる事の意味合いは、生きていく上での絶対条件であり、妻との食事はデート気分だった。

 

25日(金) 2/13

 

 今日は氷点下まで下がらなかったので厳しい冷え込みとまでは言えず、日中も13℃まで上がったので、この時期としては寒いと騒ぐまでには至らず、比較的過ごしやすかったと言えるのかもしれない。寒いのが苦手な私にとっては動くのが億劫になる。

門扉工事が具体的に動き出したが、初めての試みなので試行錯誤するようである。進みが遅くて、年内に完了するか、怪しくなってきた。構想では最後までイメージできているのだが、実際にやってみると様々な案が浮かび上がってきて、より良いものを造ろうと、後戻りすることが頻繁である。考えてみると若かりし頃も規格品に頼らず、様々な構想を抱いて、亡くなった妻に喜ばれてきた。

妻がいると、いつも妻に意識が向いていたので、何をするにしても苦にならず、ある意味では究極的な世界を築てきたと、自慢できそうである。妻がいないと張り合いが無く、探求するものの、すぐに諦めて、より簡易な世界に陥りがちである。

 

26日(土) 0/12

 

今日の天気は昨日とほとん変わらない気温だったが、そのわずかな差がけっこう体には響いてきて、門扉関連作業をしていたが、進みが極端に遅くなってしまい、寒い中で時間の浪費をしていた。浪費と言うより想像していたと言った方が合致していて、様々な構想が浮かんできて、そのたびに色々と試みた。大変であるが、楽しんでおり、若かりし頃の自分を思い出していた。

今年も残すところ1週間を切り、年越しの段取りを考えるようである。妻の墓参を中心に計画を練り、例年並みの正月準備をしなければである。準備と言っても大したことをするわけではなく、スーパーで餅と御節を買ってくるだけである。

 

27日(日) -1/13

 

暮れも押し迫ってきて、今年も残すところ四日となった。自分自身の事では年越しは特別なことをするつもりはないのだが、亡くなった妻の供養の事が気にかかり、年内に墓参に行き、新年早々にも墓参を考えている。亡くなった妻にしてやれることは供養しかなく、思いつく限りの事は全てしている。

門扉工事に取り組んでいるが、基礎知識があるわけではなく、思いつくままに進めている。ようやくセメントを使うところまでやってきて、迷いを吹きり、自己満足の世界に埋没している。思うように進まないが、言わば創作の世界に入り込み、己の知識と知恵をフルに発揮しているところである。

物造りは厄介だが、何事にも捉われずに知恵を出しきりのは非常に面白く、妻が生きているときは、私が夢中になっているのを見て、「疲れないの」といつも心配そうに見ていた。今は疲れるより、昔に戻った気分で楽しんでいる。

 

28日(月) 5/16

 

朝から晴天傾向で気温が上がって、熊谷の最高気温は16℃となった。今日は妻の墓参に行き、花を手向けてきた。亡くなった妻にしてやれることは供養だけであり、元旦にも墓参に行く予定で、自己満足をしようと思っている。

今月の13日(妻の月命日)から、墓参の帰りに、妻が生きているときに行きつけとなっていたとんかつ屋に立ち寄ることにした。今日も墓参の帰りに立ち寄って、安くて美味いとんかつを食してきた。月命日の墓参は、妻が亡くなってから欠かしたことが無い。

門扉工事は毎日やってきたが、今日は億劫で少しも手を付けなかった。構想だけは熟してきて、素人らしい面白いものが出来そうである。

 

29日(火) /1/12

 

年末だからと言って、年越しの準備を特別考える必要はなく、いつものペースで動いた。門扉工事が残っていて、今日も一定時間動いたが、進みが遅く、年内に切りをつけるのが難しくなってきた。それでも、今までやってきたことは妥当だったと言えて、もう少し時間がかかりそうだが、けっこういいものが出来そうである。

時間をかけて門扉工事をしていたら、昔取った杵柄で、色々と工夫するのが苦にならなくなった。どんどん腹案が出来上がって、中々定まらないのが難点であるが、色々な工夫をすることで自己満足に足るものが確実に出来上がっていく。昔に戻ったと言うのは早計過ぎるが、楽しくなってきたことは確かで、妻が生きているころの体調(ジョギングが快調)に感じられる。

 

30日(水) 1/15

 

今日は暮れの大掃除ならぬ、年越しの準備を始めようと考えていたが、門扉の工事に時間を取られ、年越しの準備は少しもできなかった。改めて準備と言っても、食事関係だけで、清掃関係は、毎年年越しになっている。

ルーティーンと言う言葉が我が生活には日常的になっているが、特別に力を注ぐべき事をなおざりにしてしまう傾向がある。何をやるにしても寄り道が絶えず、時間を目一杯使ってしまい、何を優先すべきか、迷走してしまう。今年も残すところ一日であり、やり残しが山を築いている。

 

31日(木) -1/7

 

今日は晴点傾向にあったが気温が上がらず、熊谷の最高気温は10℃に達しなかった。寒い中、正月に向けた買い物をしてきたが、スーパーの店内は買い物客で一杯であり、買出しは午後に変更するようだった。午後には別のスーパーに出向くと、スンナリ買い物ができた。

押し迫った中、午後から門扉工事をし、試行錯誤していることもあってなかなか進まず、年内に仕上げる事が出来なかった。進みが遅くて気が急いた時もあったが、作業中は開き直って、より良いものを模索、けっこう面白いものが出来そうである。

一昨日の日記でも書いたが、呆け老人から考える人に生まれ変わり、門扉工事も時間をかければかける程、面白い形が頭に浮かんできて、まだまだやれる気がしてきた。