ちょっとサッカー2003年版 ここではサッカーの発展を願って、我輩の言いたい放題を、日記に書き綴ったものを集めています。2002年のワールドカップで日本の実力が世界に通用することが証明され、世界での活躍が楽しみになっています。応援を兼ねて、日本のサッカーがさらに発展するよう、言いたいことを好きなだけ書き綴ってきました。 2004年1月30日
1月7日(火)の日記より 高校サッカーは舞台が国立競技場に移り、今日は準決勝が行われた。テレビで録画観戦したが、決勝に残った国見高校や市立船橋高校を見ると、30年前の日本リーグより技術的にも戦術的にもレベルが高い。特にパスワークが上達し、高校生でも何本もつながっている。昔の社会人は3本とつながらず、年がら年中攻守が交代し、見ていて少しも面白くなかった。サッカー大好き人間でもほとほと愛想が尽きて、全く見ることがなくなってしまったのである。それが、Jリーグ発足の話を聞いて、20年ぶりにジーコ率いる鹿島アントラーズと外国チームとの試合を観戦し、とてつもなく素晴らしいチームが出来上がっているのに、ただただ唖然とさせられた。三浦や井原、福田らの、当時のトッププレイヤーの名前も知らず、全く先入観なしでJリーグを評価することができ、アントラーズの優勝を予想しえたのである。ジーコが最も力を入れたのは基本だったそうで、精度の高いプレーがいかに重要化を示している。どうしても小手先のテクニックに溺れがちであるが、トップレベルにある高校は、どこも基本に忠実である。
2月16日(日)の日記より 日中韓のサッカークラブチームチャンピオンが一堂に会して、チャンピオンシップが今年から行われることになり、日本で今日から始まった。中韓は各1チーム、日本からは、Jリーグチャンピオンのジュビロ、ナビスコ杯チャンピオンのアントラーズ、2チームが参加、4チーム総当たりで争われている。今日の結果は、ジュビロは韓国チームに0対2で敗れ、アントラーズは中国チームに3対1で勝利した。久々にサッカーがテレビ放映され、2試合ともじっくりと観戦してしまった。 昨年の日韓共同開催ワールドカップサッカーのとき、アジアサッカー発展のため、日中韓が共同で盛り上げていくことを、ホームページで強く願望していた。正に、願いどおりの大会が開催され、感慨はひとしおである。アジアサッカー発展を画す記念すべき第一歩は、熱のこもった試合となった。特に韓国の力の入れようは並々ならぬものがあり、日本最強のジュビロが完敗してしまった。小雪交じりの悪いグランドコンディションで、準備期間も短く、ジュビロが力を発揮できなかったのかもしれないが、とてもチャンピオンチームとは思えない状態だった。今後の試合で巻き返しを期待したい。
2月19日(水)の日記より 一昨日の、サッカー談義の続きになるが、試合を見て、ジュビロとアントラーズのチーム状況が推し量られ、Jリーグの展望が幾らか見えてきた。ジュビロは高原選手が抜け、名波選手の怪我が完治せず、かなりの戦力ダウンとなっている。ジュビロは、前記の両選手を除くとそれほど目立った選手はいないが、選手一人一人の能力がフルに発揮され、どこまでも洗練されたチームだった。それは、監督の手腕によるところが大きく、ジュビロの戦力ダウンは、監督の交代が一番影響していると感じられた。選手一人一人が戦術をよく理解していると言っても、「チームは一日にしてならず」で、作り上げてきた監督が抜ければ、大きく戦術が変わってしまう。名波選手が万全ならば、試合の流れの中でチームをコントロールして、ある程度監督交代の穴埋めができようが、それもかなわぬ状況だと、下位に低迷することはないだろうが、上位に食い込むのは難しいと、予想している。
2月20日(木)の日記より 昨日に引き続いて、サッカーJリーグ予想をしてみたい。昨日もアジア(日本、韓国、中国)クラブチームチャンシップが行われ、ジュビロ対アントラーズは0対2でアントラーズ、中国対韓国は3対2で中国が勝利した。昨日の試合はテレビ放映されていないので、どんなゲームだったのか分からないが、前回の試合を見る限り、アントラーズはかなり良い仕上がりをしていた。メンバーの入れ替えがあり、ディフェンスが30歳の秋田、奈良橋選手に加えて、30歳の相馬、大岩選手が名を連ねた。ベテラン選手でディフェンスラインが構成され、合わせて120歳カルテットと言って話題となっている。サッカーでは30歳になると力の衰えは否めないのだが、試合を見る限り、Jリーグ最強の守備力になると予感された。特に、ベルディにレンタル移籍していた相馬選手の復帰が大きく、ジュビロの名波選手と同様、チーム全体をコントロールする能力に優れ、かなりの戦力アップとなっている。試合の流れは時々刻々変わり、監督のアドバイスも試合中には届かず、選手の中で戦況を見極められる人材がいて、チーム全体の流れやバランスを作っていくと、非常に安定したチームとなってくる。相馬選手の状況判断はJリーグ1と言っても過言ではなく、年齢に余りある経験がものを言い、ベテラン選手のコンビネーションが格段に上がって、非常に強いチームができそうである。優勝候補の筆頭と予想している。
2月22日(土)の日記より 度々サッカーの話になる。アジア(日本、韓国、中国)クラブチームチャンシップの最終戦が今日行われ、アントラーズ対韓国は0対0で引き分け、アントラーズが2勝1分で初代チャンピオンとなった。引き分けになったが、ゲーム展開は圧倒的に韓国が優勢で、アントラーズが何とか凌いだと言ったところだ。時期的にどのチームもまだ仕上がりが不十分だったようだが、韓国の意気込みはすさまじく、非常にレベルの高いチームに仕上がっていた。アントラーズは、前回の試合で柳沢選手が負傷し、メンバーが入れ替わったこともあって、攻撃力が半減していた。柳沢選手は高い評価を受けながらも、得点が少なく、華々しさに欠けるが、非常に動きが良く、相手ディフェンスを翻弄し、チームの得点に大きく貢献している。得点をする選手にどうしても注目がいってしまうが、今日の試合でも明らかのように、柳沢選手がいないと、フォワードが活躍できなくなってしまう。アントラーズは、我が輩一押しのディフェンス力で凌ぎきってチャンピオンになったが、柳沢選手の怪我は、Jリーグの勢力図に大きく影響しそうである。
3月22日(土)の日記より J1リーグサッカーが始まり、今日は鹿島アントラーズ対浦和レッズの試合をテレビ観戦した。埼玉県人としたらレッズを応援すべきところだが、ついアントラーズを応援してしまう。試合は結局アントラーズが3対1で勝利したが、レッズが大分強くなったと感じた。負けはしたが、坪井選手のフェアプレーが目立ち、大いに目を楽しませてくれた。ディフェンスの選手はどうしてもラフプレーが多くなり、サッカーの発展に足止めをさせると、常々危惧しているのだが、坪井選手を見ていると、感動的であり、日本サッカーの希望の星になるように思えた。日本代表にも選ばれており、多少のミスは大目に見て、次回のワールドカップサッカーでは、日本の中心選手になってもらいたい。
3月23日(日)の日記より 昨日のサッカーの続きになるが、アントラーズ対レッズの試合を見て、今年のJ1リーグを占ってみる。アントラーズは当初の予想通り、優勝候補の筆頭と感じられた。昨日の試合では、むしろレッズのほうが優勢で、今シーズンはかなり期待ができそうである。それでもアントラーズが3対1で勝ってしまうのだから、アントラーズは強いとしか言いようがない。けが人などの問題はあるが、大きなアクシデントがないかぎり、前後期優勝の可能性もあると思っている。アントラーズを脅かすのは、マリノスとレッズではないかと予想している。特にレッズは、昨日の坪井選手を初め、山田、永井選手が活躍しそうで、優勝戦線に残るのではと期待している。
3月29日(土)の日記より 昨日、ジーコ監督が率いるサッカー日本代表チームがウルグアイ代表と対戦した。結果は2対2の引き分けだった。是非とも初勝利をして欲しかったので残念である。結果はともかくも、日本の強さが実感できる大変面白い試合だった。特に、中村選手のプレーが素晴らしく、蝶が舞うようだった。中田英選手のプレーも、チームワークを最大限引き出そうとするリーダーシップが素晴らしく、世界に名だたるチームと豪語できるのではなかろうか。ディフェンス力に若干難があり、レッズの坪井選手が使われなかったのに不満が残るが、次回のワールドカップに向けて大きな期待が持てる試合だった。
4月5日(土)の日記より 今日はJ1リーグサッカー、横浜マリノス対ベガルタ仙台の試合をテレビ観戦した。今まではアントラーズやレッズ、ジュビロが中心に見てきており、他のチーム状況が分からないのが実態で、優勝を占うのは無理がある。今日見たかぎりでは、マリノスにしてもベガルタにしても、大変良いチームだと感じられ、全体的にレベルアップされているのがよく分かった。アントラーズを優勝候補の筆頭に上げているが、気を抜けばどこのチームにも取りこぼしが起こりそうで、安穏としていられない。何年か前は少しも面白くない試合もあったが、今はどの試合も楽しめそうである。サッカー人気が高まるのを祈らずにはいられない。
4月12日(土)の日記より J1リーグサッカー、ジュビロ対レッズをテレビ観戦した。1対0でジュビロが勝利した。埼玉県人としてレッズを応援したのだが、相変わらず見るのが嫌になった。今年はやりそうな感じがして期待して見ているのだが、期待を裏切る試合だった。チームとしての連携が取れておらず、個人個人が優秀でも力が発揮できない状況である。レッズの伝統的なスタイルで、ボールを持たない選手の動きがすこぶる悪い。ジュビロのように練れたチームと対戦すると試合にならなくなってしまう。こぼれ玉がことごとく相手チームに取られてしまい、パス出しも遅れ遅れとなって、ゲームを組み立てられない。そろそろ優勝しなければ、Jリーグナンバー1を誇るサポータに申し開きが立たないのではなかろうか。
5月3日(土)の日記より 2004年オリンピックサッカーのアジア予選が行われ、一昨日と今日、ミャンマーと2試合行われ、日本が2勝して2次予選突破、最終予選へと進んだ。3対0、5対0で、実力の差があり、日本が圧勝との感じがあるが、最終予選に向けて非常に厳しい試合内容だった。フル代表と比べ、谷間の世代と言われて目立った選手がおらず、あまり面白い試合展開となっていない。特にゲームメイカーが不在で、試合の流れを大きく変える配球が少しも見られない。ボールを取ってからシュートまで、いかに短くするかをテーマにチーム作りをしているようだが、チームプレーとして形が少しも出ていない。最終予選では強豪がひしめいており、今のチーム状態では勝ち抜くのが難しいと思われる。
5月21日(水)の日記より アンダー22代表サッカーの親善試合が行われ、ニュージーランドに4対0で大勝した。力の差が大きく、勝って当たり前に感じられた。試合の流れを見ると、前半戦は圧倒的にゲームを支配し、2点を先制した。前半のメンバーは言わばオリンピック代表レギュラー組で、長期に渡って取り組んできているだけのことはあって、選手間の連携が非常に良く、点には中々ならなかったが良いプレーが随所に見られた。それは選手間で培ってきたもので、チームとして作られたものと異なる気がする。後半にメンバーを大幅に入れ替えると、点こそ2点取ったが、ゲーム内容は褒められたものではなかった。チームとして統一的に作られていれば、メンバーを入れ替えても同じようなゲーム展開ができるはずだが、意思が全く感じられなかった。格下相手だから個人プレーで点を取ることができたが、今後のことを考えると、チームとして熟成させなければ、オリンピック本戦まで勝ち抜いていくのは非常に難しい気がする。一方で、選手一人一人のレベルが上がっていることも確かで、非常に楽しみである。
6月10日(木)の日記より 先日、サッカー日本代表が、韓国、アルゼンチンと相次いで対戦し、両方とも大敗の感があった。代表監督にジーコ氏が選ばれ、大きな期待を抱いたのだが、今までの代表試合を見るかぎりでは、ガッカリと言うのが本音である。一番問題なのは人選で、明らかに代表クラスとはいえない選手を、人気を意識して起用していることである。次回のワールドカップ、ドイツ大会までに期間があるが、代表の練習時間は限られており、機会あるごとに着実にステップアップさせていかなければ、ベストのチーム作りは成し得ない。実力主義で優秀な若手をどんどん起用して試すべきであるが、こだわりが抜けていない采配である。ジーコ監督は選手個々の能力をいかに発揮させるかをテーマに取り組んでいるようだが、日本サッカーの基本はチームプレーであり、チームとしての意思確認をきっちりとすべきである。アルゼンチン戦では、クリアボールをことごとくアルゼンチンに取られ、チームとしての意思が少しも感じられなかった。選手一人一人が何をしたらよいのか迷いながらやっているようで、迫力に欠け、精度の低いプレーに終始した。ホストプレーが機能せず、ボールをキープできないので間か作れず、ゲームの組み立てができていなかった。中田、小野、中村の3選手が自在にゲームを組み立てていけば、もう少しましなゲームとなっていたかもしれないが、チーム作りとは関係ない話である。チームプレーに3選手の発想豊かなプレーが組み合わさって、強力なチームとなるのであり、今の指導体制では日本サッカーの力をフルに発揮できない。ジーコ氏は日本サッカーを語るとき、無くてはならない人であり、実績が上がらずに代表監督を首になるなどということになったら大きな損失である。チームの建て直しを是非とも願うところである。
6月19日(木)の日記より サッカー、コンフェデレーションズカップ、フランス大会が幕を開け、日本はニュージーランドに3対0で快勝した。ビデオで観戦したが、あまり良い試合とは言えなかった。中田、中村のヨーロッパ組選手の活躍で快勝したものの、チームとしての完成度はかなり低い気がする。選手の好不調もあり、選手起用にも疑問が残った。先日行われた、ウルグアイとの親善試合からメンバーを大きく入れ替えて、レッズの坪井選手が起用されるようになり、大いに満足しているが、個人技が中心の試合展開で、チームとして、今ひとつ連携が作り上げられていないようで、ジーコ監督の采配に、不満が残る。日本時間で明日の深夜に、強敵のフランスとの対戦があり、どこまで通用するのか、じっくりと見てみたい。
6月21日(土)の日記より サッカー、コンフェデレーションズカップで、日本時間の今日の明け方に、日本対フランスの試合があり、1対2で敗戦した。敗れはしたものの、日本から見るといい試合で、全体的な流れは日本が押し気味だった。フランスは日本を甘く見ていた嫌いがあるが、対戦して日本の実力を思い知ったのではなかろうか。日本は発展途上のチームという感が拭えないが、逆に完成した暁には、どこまで強くなるか見当が付かない。どんな相手でも勝てる可能性がある。ジーコ監督の采配を幾分誹謗してきたが、息子の評価を聞いて、少々考えが変わってきた。ジーコ監督は、一定の指示はしても、基本的には選手自身で考え、選手間で納得した上でチームを形作っているのではないか。中田英選手をリーダにして、選手一人一人が思い通りに動き回っている。当然、まだまだ合わないことが多く、ミスも多いので、得点は中村選手や中田英選手の個人技に頼るしかないが、確実に進展している。今朝の試合では中村選手の華麗な個人技が光り、観客を唸らせるプレーが随所に見られた。世界のスーパースターに名前を連ねたのに違いない。今のチームに小野選手と柳沢選手が加われば、世界をあっと言わせるチームになるのではなかろうか。
6月23日(月)の日記より サッカー、コンフェデレーションズカップで、日本は、コロンビアに0対1で敗れ、予選で敗退した。試合の流れは五分と言ったところで、どっちが勝ってもおかしくない試合展開だった。日本のディフェンスがミスして点を取られ、結局はその一点が決勝点となった。1日おきの3試合というハードな日程で、3試合目で疲れが見えた。ジーコ監督は、基本的には同じメンバーで戦うと決め、怪我や出場停止を除いて、あまり入れ替えようとしなかった。今大会の失点全部が、疲れの影響があったように見えた。フランスなどは、1試合目と2試合目ではメンバーを全部入れ替えるという、念の入れようである。そこまでしなくとも、疲れや不調の選手を見抜くことも重要な課題であり、その点では、ジーコ監督の采配に疑問が残る。
11月3日(月)の日記より Jリーグサッカーのナビスコ盃で、浦和レッズが鹿島アントラーズを破って、Jリーグが始まって以来、初優勝をした。日本一のサポータを持つレッズには有能な選手が次から次へと加入し、前々から優勝してもおかしくないと言われてきた。しかし、小野伸二選手を擁しながらJ1からJ2に降格するなど、優勝とはとんと縁が無かった。負けても負けてもレッズのサポータは常に大挙応援に駆けつけ、サポータナンバー1の座は一度も譲らなかった。レッズの優勝は、日本のサッカーを発展させる上で絶対条件であり、サッカー界全体の悲願でもあった。我輩はどちらかと言うとアントラーズ寄りだったが、今年は当初からレッズに関心を持ち、テレビ放映されたものは全て観戦した。特に坪井選手のファンで、フェアプレーに感銘しており、日本代表になったときは大いに感激したものである。今日の試合で、ベテラン選手の多いアントラーズは目にあまる反則が多く、技術よりも反則のテクニックを磨いていると、誹謗したくなり、全く魅力の無いチームになっていた。結局、小笠原選手がイエローカード2枚で退場となって、4対0の大差でレッズが勝利した。反則のテクニックを覚えると、横着をして、技術が下がることはあっても進歩しない。坪井選手のようにフェアーだと、何度もしくじるが、しっぱいを肥やしに、さらに発展し、可能性がどんどん膨らんでいく。レッズの優勝も悲願だったが、坪井選手の活躍は、日本サッカーレベル向上の大きな鍵を握るのではなかろうか。
11月8日(土)の日記より 今日はJ1サッカー、レッズ対ベルディの試合をテレビ観戦したが、レッズが5体1で圧勝した。レッズのフォワード、エメルソン、田中選手が切れとスピードで相手ディフェンスを圧倒し、面白いように点を取っていた。先日のナビスコカップでも、アントラーズは両選手に翻弄され、大敗を喫している。特に田中選手の成長が著しく、J1のどのチームでも、レッズの攻撃を凌ぐのは難しいのではなかろうか。攻撃だけでなく、ディフェンス力も高く、坪井選手の1対1の強さが光り、相手チームのエースを釘付けにしている。レッズは今までにも、いいところまで行くが、肝心なところで取りこぼしをして、優勝と縁遠くなっていた。しかし、今の力は本物で、初制覇も夢ではなくなっている。Jリーグにとって、この上ない展開となっている。
11月8日(土)の日記より サッカーJ1リーグの優勝の行くへが混とんとしてきた。勝ち点3の差の中に8チームおり、どこが優勝するか全く予想が付かない状況である。浦和レッズは今までと違うと、高い評価をつけていたのだが、肝心なときに勝てないという、本来のレッズに戻って負けてしまい、2位に落ちてしまった。優勝は無いだろうと予想していたジュビロ磐田が1位になり、鹿島アントラーズは最早過去のチームと悪評していたのが4位につけている。今年もアントラーズかジュビロが優勝に名を連ねることになるのかもしれない。今年から延長戦が無くなり、引き分け試合が非常に多くなり、勝数の少ないリーグ戦となっている。Jリーグのレベルは確実に上がってきているが、延長戦が無くなったことで、負けない、面白みの少ないゲーム展開が多くなっているのではなかろうか。
11月19日(水)の日記より サッカー、日本代表とカメルーン代表の試合があり、テレビ観戦した。結果は0対0の引き分けで、勝利を期待していたので残念である。試合の流れは五分五分と言ったところで、世界の強豪を相手にしても、日本代表は少しも引けを取らなかった。カメルーンの選手は身体能力が高く、一人一人のスピードや技術は世界でも有数と言われている。ワールドカップでも、ヨーロッパと南米の2大陸時代から、アフリカ勢が躍進、3大陸時代と言われ、その中でもカメルーンはアフリカのトップに君臨している。ワールドカップでまだアフリカ勢の優勝は無いが、オリンピックなどではアフリカ勢が何度か金メダルに輝いている。そんなチームと対等に戦えるようになったのだから、日本の実力はいよいよ本物である。特に目に付いたのは柳沢、坪井選手のスピードで、速さを誇る相手に少しも遅れを取っておらず、むしろ勝っていた。残念ながら点を取れなかったが、国際試合を重ねていけば、日本も世界の強豪に名を連ねるのではなかろうか。
11月29日(土)の日記より J1サッカーは、劇的な逆転で、横浜Fマリノスがファーストステージに続いて優勝した。マリノスファンにとってはたまらない展開と言えようが、サッカーファンにとっては最も望まなかった結果ではなかったか。両ステージとも優勝するのは立派だと思うが、今年のJリーグは、順位に関係なく得失点差が小さいことが示すように、低いレベルでの戦いとなり、圧倒的な強さを見せるチームがなかったといえる。見方を変えれば、アントラーズとジュビロの2強時代の終わりを告げるシーズンであった。今日の試合でも、両者のどちらかが優勝間違いないという状況にありながら、アントラーズは2点差を追いつかれて引き分け、ジュビロは1点差を逆転され、敗れてしまった。両試合ともテレビ観戦していたが、かつての圧倒的な強さは少しも感じられなかった。本当ならレッズが圧倒的な強さを持っており、優勝するのが一番望まれたが、前の2試合を取りこぼし、多くのサッカーファンの夢が潰えてしまった。来シーズンに対して、Jリーグ全体にあまり期待が持てないのが本音である。
12月3日(水)の日記より サッカーの話になるが、ワールドカップ、フランス大会の日本代表選手だった選手が多く戦力外通知を受けている。アントラーズの秋田、相馬選手、ジェフの中西選手などである。中西選手は試合を見ていないので分からないが、確かに秋田選手の力の衰えは否めず、アントラーズが優勝できなかった大きな要因になっている気がする。まだ33歳で、サッカー選手の寿命がいかに短いか痛感する。サッカーは有名選手ということで、名前にこだわっていたのではチームを維持することが出来ない。ただ、今回挙げた3選手は、年俸の問題もあって戦力外になったもので、他のチームが獲得に乗り出すのではないのか。相馬選手は指導者として是非とも名を馳せてもらいたい。
12月4日(木)の日記より サッカー、東アジア選手権が今日から始まり、日本対中国、韓国対香港の試合が行われた。ワールドカップ出場の韓国、中国、日本と、予選を勝ち抜いてきた香港の4チームで争われる、東アジア地区のリーグ戦である。今日は日本が2対0、韓国が3対1で勝利した。日本の試合をテレビ観戦したが、勝利したことで良しとすべきだろうが、ヨーロッパ組抜きでのチーム編成で、レベル的には大分低かった。ディフェンスはいつものメンバーが出ていたので安定していたが、攻撃面では展開が遅く、すぐにボールを取られて、中国がキープしている時間が長かった気がする。久保選手が2点取ったが、両方とも速いテンポでの攻撃で、世界で戦うには、とにかく待っていたのでは点に結びつかない。期待の若手、大久保選手は何度か得点機を得たが、結局無得点で、代表ではいまだに点が取れていない。能力は高いと思うが、相手のレベルも上がり、Jリーグでは、同じ状況で点が取れても、国際試合になると防がれしまう。レベルアップするには、自分で点を取ろうとすることも重要だが、他の選手を使うことが上手くなることがポイントとなる。周りを使えるようになればプレーに幅が広がり、相手ディフェンスの的を縛らせないようにできる。もう少し回りが見えればと言うことになる。坪井選手は1試合ごとに成長しており、どこまでレベルアップされるか、大いに楽しみである。
12月7日(日)の日記より サッカー、東アジア選手権の試合が今日も行われ、日本対香港は1対0、韓国対中国も1対0の結果だった。最終戦の韓国と日本の試合で勝ったほうが、東アジア選手権、初代王者となる。日本対香港の試合をテレビ観戦したが、日本は押し気味に試合を進めていたが、攻撃面では、再三得点機がありながら、1点しか取れなかった。大久保選手は結局1点も取れず、結果が実力を表している気がした。世界レベルには遠く及ばず、他の選手に出場チャンスを与えてやったほうがいい。幾ら押し気味だとしても、得点が現状を示しており、今回のチーム編成はレベルが低いと言わざるを得ない。韓国がどんなチームで望んでいるのか分からないので断言できないが、日本は韓国に勝つのは難しいのではなかろうか。ただ、坪井選手は1試合ごとに成長しており、見ていて大変楽しくなる。サッカーファンの間でも、もっと高く評価されて、人気が出ても良いと思うのだが。
12月10日(水)の日記より サッカー、東アジア選手権が行われ、優勝決定の日本対韓国戦をテレビ観戦した。結果は0対0の引き分けだったが、得失点差の関係で韓国の優勝となった。7日の日記で今日の試合を予想したが、残念ながら予想通りの結果となった。韓国に勝てないと予想したが、その他に大久保選手について論じ、点を取れないのは実力が無いからと評した。今日の試合で大久保選手は得点を取るどころか、前半でイエローカード2枚となり、早々に退場してしまい、一人少なくなって、日本が勝てない大きな要因となった。大久保選手は審判に対する暴言やラフなプレーで、Jリーグでもイエローカードを多くもらっており、自分の思うようにならないことを他にあたっているようなもので、イエローカードが多いのは、実力そのものなのである。まだ若いのでこれから可能性があるかもしれないが、現状では代表の力は持っておらず、前回も論じたように、他の選手にチャンスを与えてやるべきである。ジーコ監督に大きな期待を持っていたが、残得ながら今は高く評価していない。特に選手起用に疑問を多く感じ、今の体制でワールドカップに臨んだのでは、日本の真の実力を発揮できず、予選突破も難しい気がする。思い切って日本人監督を起用してみたらいいのではなかろうか。 |