巡拝コースの大部分は、岩場の登下降、へつり、岩稜歩きに終始します。
難場には、クサリ、ロープが設置されており、また必要に応じて足場が切られています。
変化があって楽しいルートではありますが、逃げ道がないだけに高所に弱い方や体力に自信がなければ、近づかない方が賢明です。
また、単独での行動は厳に慎むべきで、雨風が強いなど天気の悪い日も避けるべきでしょう。
ルートはいずれも、本道より入りて本道に戻ってきます。
前半ルートの方が、垂壁の登下降やへつり(カニの横ばい)を強いられまた距離も長いことから、難易度が高いと言えます。
不安であれば、後半ルートを先に試し登りしてみるのがいいでしょう。
ここでは、札所の数字通り巡回したとして解説していきます。
3番札所から尾根に取り付き、少し登ると視界が開け岩稜上に出ます。
周囲がよく見渡せ、高度感満点、辺りは岩松だらけです。
登ったり下ったりしていると、やがて「無明橋」に出ます。【写真3】
渡る方は、下は深い谷ですから気をつけて下さい。当然、手すりなどついていません。(^^ゞ
ルートは一本道ですが、迷路のように入りくんでいます。
20〜30m?間隔に安置されている石仏がいい目印になってくれます。
また、それぞれに○番札所と書かれていますから、登高距離の目安になります。
コース途中には、岩の隙間をくぐり抜ける「針の耳」【写真4】と呼ばれる、面白いポイントもあります。
そして、本道に合流すれば前半ルートは終了で、ここが48番札所となっています。
後半ルートは、本道をそのまま下り、弘法大師像を過ぎ、更に少し下った左手のロープです。
ここが、65番札所。
ロープに導かれて急登するとすぐに尾根上に出ます。
こちらも、高度感があって見晴らしも申し分なしです。
前半ルートと違って、こちらは40〜50mの岩稜歩きがクライマックス。
岩稜を終了し、雑木林に入り、黄色のロープを下れば本道に合流です。