宮崎・大崩山おおくえさん・1643m 2003.5.2〜3 (スポット行事)


参加者:中村、山本、城、片岡、伊東、保田、小金丸、植野

 2日午後6時高田を出発。 日出バイパスを経て快調に南下。三重町にて明日の弁当のおにぎり求めて町中をウロウロする。 夕食で入ったラーメン屋では不思議な味の「ちゃんぽんラーメン」を食べる。 ビールを調達できたことで舞い上がってしまい、見当違いの方向に車を走らせてしまう。

 宮崎県に入ってすぐ、登山口である祝子(ほうり)川への近道になる山越えの間道に入る。 山中のため人気がまったくなく木が鬱蒼として辺りはまっ暗闇。 おまけに道路は車一台がやっと通れる広さしかない。 道端の墓石がヘッドライトに映しだされるに及んで、この道は魔界に続く道かと思われた。

 そんなことがありつつも、ほぼ予定通り深夜11時頃、大崩登山口に無事到着。 大崩には登山者のための駐車施設がなく、道路のふくらみを利用して駐車、テントも道路上に設営する。 ささやかな宴会をひらきそれぞれ寝袋に入る。福岡田主丸の小金丸さんは1時前に到着した。

 3日5時起床。テントを撤収して6:15登山開始。 祝子川渓谷沿いの水平道路を40分歩いて、大崩山荘(無人の山小屋)に到着。 更に馬酔木の木のトンネルを抜け、水平道路を快調にとばして和久塚コース分岐に着く。 前方【写真1】には、アルペン的な風貌の岩峰が聳えてたち、日本離れした光景が広がっている。 一同、登頂意欲満々である。

中央が「小積ダキ」と
呼ばれる大岩壁。
右が和久塚
【写真1】

【写真2】
 いよいよ和久塚の尾根に取り付く。最初の難関が、渓流を渡るために架けられた7mほどの丸太越え【写真2】。 後ろで多くの登山者が見守っており、落ちたらみっともないので緊張した(笑)。

 ここから沢伝いに比較的ゆるやかな登りが30分ほど続き、やがて沢から離れるにつれ登りが急になってくる。 ロープを手繰り、アルミ梯子に足をかけ、木の枝を掴む。 歩いて登るというような雰囲気でなく「這い上がる」「よじ登る」といった世界である。 体力的にかなりのダメージを受け、登頂意欲やや萎える。

 尾根に出ても急登は続き、へばりだしたした頃「袖ダキ」到着、9時10分。 ロープを手繰って木立を抜けると視界が開け、そこは袖ダキと呼ばれる展望所であった。 目の前には小積ダキ大岩壁が展開されており、圧巻である。 また、この場所は絶壁の上に位置し、下を覗くと吸い込まれそうな高さである。 【写真3】【写真4】 。そして、前方にはこれから登る和久塚の岩峰群が望まれる【写真5】。 30数年登山を続けていても、ちょっと得がたい感動シーンです。登頂意欲もりかえす。

【写真3】
【写真4】
【写真5】

 ここより急な登りも少なくなって気が楽になる。 それでも、下和久塚手前の20mはあろうかと思われる急な連続梯子にはこたえた。 下和久塚着、9時40分。ここから見上げる中和久塚の岩峰群【写真6】がこれまた素晴らしい。 写真でも分かるとおり、今日は無風快晴なのである。

 ここより左側が絶壁、右側が潅木の急斜面となっており岩の間を縫うように進む。 パノラマコースと呼ばれているだけあって眺めは申し分なし。 アケボノツツジの花【写真7】もいままさに満開でピンクが美しい。

【写真6】
【写真7】
【写真8】
 中和久塚では、中村会長が見事なロッククライミングを披露してくれた【写真8】。 が、これにはオチがある。そう、降りられないのである。 近くにいた登山者から「猫と一緒じゃ。登ったのは良いが降りてこれん」と言われてしまう有り様である。
私は思わず他人の振りをしようかと思った。
ヾ(^^;ぉぃ

 さて、中和久塚の岩場を過ぎると一旦下降しなければならない。 上和久塚の岩場を大きく迂回するためである。せっかく稼いだ高度が帳消しになり、疲れがどっと出る。 11時30分、クタクタになって上和久塚着。この時点で登頂意欲まったくなし。 頂上は割愛して、下山ルートである坊主尾根への迂回ルートにコースを変更。

 りんどうの丘には12時頃に着く。小積谷の源流域で、丘というより展望テラスといった感じである。 ここで昼食をとり、1時間ほど休憩する。 記念の集合写真【写真9】
この位置から、先ほど基部を通過した上和久岩峰
【写真10】の様子がよく分かる。 この岩峰の頂に立ったのは、城さん、片岡さんだけ。他の6名はくたばりかけていて、それどころでなかった?
【写真9】
【写真10】

【写真11】
 さて、腹がふくれたことで少し元気が出る。 背丈ほどあるスズタケに覆われた道をしばらく下る。 アケボノツツジに混じって、ミツバツツジというのでしょうか?紫色を帯びた花がひときわ鮮やかである。 途中の展望所で記念撮影【写真11】。 この展望所は、足元の岩棚が谷側に傾斜しており、ずり落ちそうになる。 さらに少し下って小積ダキの岩頭。ここも絶好の展望所である。

 ここまで来れば、後はチンタラ下るだけとのんきに考えていたらこれが大間違い。 下っても下っても梯子とロープの世界である。何度ロープにすがり梯子に足をかけただろうか。 足腰がパンパンになり、徐々に無口になってくる。 疲労の極に達しかけた頃、やっと祝子川に降り立ち大崩山荘に出る。 山荘前広場には、朝はひとつもなかったのに、テントがたくさん張られていた。 登山口着、16時45分。出発から10時間30分たっていた。

記:植野