自分でできる疾病対策
腰痛編

急性腰痛(俗に言うギックリ腰)
その人の腰の筋肉に能力以上の負荷(普段よりも動きすぎた、重いものを持ち上げた)を急激にかけてしまった時に発症します。この時の痛みは、筋肉の炎症痛と神経と筋の連絡システムの乱れとが合わさり、強烈な痛みを起こします。
中には全く動けない方も…対処法は治療により神経伝導を整え、筋肉の代謝状態を改善してあげると早期に楽になります。自己対策は安静第一で、動かないでいれば筋肉の炎症はしだいに治まってきます。少し痛みが取れるとすぐ動き出す方を見かけますが、それは慢性腰痛へと移行しやすくなるため要注意。
接骨院来院目安…
動けるようであればがんばって来院して下さい。全く動けなければしばらく自宅にて安静です。
慢性腰痛 (一番多い腰痛タイプ)
常に痛いわけではないが、何年も痛みをひきずっている。増悪と寛解を繰り返しているタイプ。この痛みは筋肉内の血行不良(酸欠)と神経と筋の連絡システムの乱れとが合わさり、激しい痛みというよりは鈍痛、重い痛みと表現されます。
このタイプは多角的な治療アプローチが必要になります。それは痛みの原因が、一時的な筋肉の状態異常のみでなく、足の使い方の悪さ・長時間の同一姿勢等の偏った体の使い方、または精神的ストレスからの影響等、患者さんの日常生活に大きな比重を占めるからです。治療としては原因を分析し、その一つ一つを解きほぐす作業が必要となります。自己対策は上記の腰痛と異なり、安静にしていれば楽になる痛みではないので、適度な運動が必要です。又どこに原因があるのか、ご自身で考えてみることも大切です。慢性腰痛の方は病院で「骨が変形している」と言われ諦め気味になっている方を多々見受けますが、骨には神経が通っていないので、変形自体が痛みを出すものではありません。よって原因は他にあるのですから(筋の柔軟性、血行、重心バランス、ストレス…)解消可能であるという事を認識いただきたいと思います。
上記腰痛以外にも、腰椎椎間板ヘルニア・腰椎分離、すべり症などの器官損傷タイプの腰痛がありますが、これはその傷病対応の専門療法にて改善してゆきます。
接骨院来院目安…
朝起床時に痛みがある場合、様子をみていても痛みが変わらない又は増悪する場合
膝痛編

膝蓋靭帯炎(スポーツ障害では一番多い)
歩くのはなんともないが、走る又はジャンプの着地の時に膝蓋骨(お皿)の下が痛む経験をした方は多いと思います。この痛みは靭帯の炎症と大腿四頭筋(もも)の牽引痛から出ています。通常は靭帯への負荷は100%筋肉が受けもってくれますが、筋肉のオーバーワークにより衝撃吸収力を低下させると、受けきれない負荷が靭帯に直接加わる様になりこの疾患を発症させます。又これは成人のみならず、スポーツ少年・少女にも多発するものです。筋の成長が骨の成長に追いつけない成長期では、常に筋肉の緊張が強く(柔軟性低下)運動により靭帯部に負荷が掛かりやすいという特徴があります(オスグット病)。治療は筋肉の代謝力を改善し、運動負荷を十分に受けられる様にしてあげれば、早期に改善できます。自己対策は適度の休養ともものストレッチングです。
接骨院来院目安…
運動中に痛みを感じた場合、痛みが増悪している場合
変形性膝関節症(あらゆる膝疾患中で最多)
一般的症状は関節の内側に痛みがあり、最初の動き出しが悪い、徐々に年数をかけて進行し関節が変形して行く、水が溜まる等。この痛みは軟骨の磨耗による関節内の炎症痛と神経と筋の連絡システムの乱れから来る動作痛からでています。通常軟骨が磨り減る程の負荷は関節には掛かっていません。筋肉が100%負荷を吸収してくれるからです。
しかし長年の重労働、運動不足、足の偏った使い方などにより、筋機能が知らず知らずのうちに低下していると、関節の軟骨は減少し、骨は自己を守ろうとして骨量を増やします。これが関節変形の始まりです。
治療法はとにかく劣化した筋肉を復活させる事が重要で、筋の回復度合いに応じて関節内の状態も改善して行きます。自己対策は痛みがある時はムリをして動かない事が大切で、痛みを軽視すると軟骨の磨耗を早めます。症状改善に伴い運動量を上げていくと良いと思います。この疾患は病院では「軟骨が磨り減っているから治らないよ」と言われ諦めている方をよく見受けますが、先に述べた様に発症の原因は筋肉にあり、それを回復してあげれば、痛みや歩行能力は大幅に改善することを認識いただきたいと思います。一生自分の足で歩きましょう。
接骨院来院目安…
立ち上がる時に痛い、階段の昇り降りがつらい、歩き出しが悪い場合
肩こり、首痛編

頚部症候群
この疾患の定義は肩から首にかけて不快な痛みを伴いながら、さらに首の可動制限が加わっている状態を指します。この痛みは筋肉の血行不良による酸欠と、筋肉が十分に働けないことで発生する、神経と筋の連絡システムの乱れによる運動痛によるものです。この疾患には3つの原因があります。
@筋原性
A神経原性
B自律神経原性です。
@筋原性は腕や肩の筋肉を使い過ぎた事によります。しかし実際の患者さんでは元々肩や腕の可動範囲が狭く、筋肉の負荷許容量が低下している状態を見受けます。この状態ではなんでもないと思われる作業が追い討ちをかけ、急な痛みを発生させます。
A神経原性は高齢者に多い頚椎の変形などで、神経に対する圧迫要因がある場合です。これは常時の筋緊張を発生させるため、首周りの重だるさが付きまといます。
B自律神経原性の原因は精神的ストレスによるものです(近年増加傾向)。交感神経の異常緊張から筋肉の血行障害を起こします。自律神経原性の症状は首から肩にかけての痛みは@Aと同様ですが、首の可動制限が現れないのが特徴です。しかしこの疾患は頭痛、吐き気、めまい、目の疲れ等なんともいやな感覚を出しやすいものです。他に自律神経のバランスを崩す原因として、目の使いすぎ(長時間のパソコン、細かな機械の組み立て、検査など)体の冷え等があります。治療はまず肩甲骨の動きを回復させ、筋肉の代謝を上げ、その上で頚筋に対し神経筋整合をかけていきます。自律神経のストレスからくる痛みには、当院独自の自律神経調整法にて治療して行きます。
実際の治療現場では、先に述べたような教科書的な分類に、患者さんはあてはまらず、@Aの合併、@Bの合併などの複合疾患が多く見られます。よってその時その時の状況に応じた対応・治療が大切になります。自己対策は@筋原性A神経原性B自律神経原性でそれぞれ違い、@はとにかく腕を休める。ストレッチは有効。A肩周りの適度な体操と保温。
Bはがんばりすぎる方、生真面目な方が多いので、ゆっくりする時間を作るのが有効です。他に、肩こり首痛をだす疾患として、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症、胸郭出口症候群、斜角筋症候群等がありますが、これらはそれぞれに対応する専門療法にて治療して行きます。
接骨院来院目安…
首を動かすと痛い場合、頭痛を伴う場合、つらさが持続する場合
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