〜盲ろう者福祉の理解のために
視覚と聴覚の障がいを併せもつ人たちが生活しやすい社会を目指して、盲ろう者福祉に関連する活動を行っています。年に一回福島盲ろう者向け通訳・介助員養成講座を開催いたしております。
盲ろう者とは?
「盲の人」と「ろうの人」、「見えなくて聞こえない人」、「ヘレンケラー女史」・・・等々。まったく見えなくて聞こえない「盲ろう」の様子を、ある重度盲ろう者は、「光も音も届かない深い海の底で、箱か何かに閉じ込められた状態のようだ」と表現しています。音声も聞こえません。ラジオも新聞もほとんどの情報手段から閉ざされ、家族との会話でさえも困難をきわめています。単独での外出は危険が多く、絶望的な状況におかれています。まさに闇と沈黙に包まれた孤独な生活を送らざるをえない状況といえるのです。
全国盲ろう者協会では、次のような方々を「盲ろう者」と呼んでいます。「身体障がい者手帳に視覚と聴覚両方の障がいが記載されている人」つまり、視覚、聴覚がそれぞれ6級以上程度の障がいが重複している方々を対象としています。
視覚障がいには、まったく見えない「全盲」から、少しは見える「弱視」まで様々な見え方の違いがあり、また聴覚障がいにも、全く聞こえない「全ろう」から、少しは聞こえる「難聴」まで様々な聞こえの違いがあります。
盲ろう者には大きくわけて
@「全盲ろう」 A「弱視ろう」 B「全盲難聴」 C「弱視難聴」
の4つのタイプがあるということができます。(特にことわる場合を除き以下「盲ろう者」には4つのタイプを含みます。)
全国盲ろう者協会では、身体障がい者手帳の視覚・聴覚の障がいをあわせて1〜2級の盲ろう者を、特に
「重度盲ろう者」と呼んでいます。
盲ろう者の数
厚生労働省の身体障がい者実施調査によると、18歳以上で在宅の盲ろう者(視覚と聴覚・言語の重複障がい者)数は、13,000人と推定されています。しかし、全国盲ろう者協会が把握(登録)している盲ろう者数は、
平成15年9月末現在で、680名余りです。
盲ろう者のコミュケーション
@手話 A点字 B手書き文字 C音声 D筆談 E指文字 Fその他
盲ろう者に話しかけてみてください!!
最初は自分のできる範囲でひとつふたつ、そして慣れていくにしたがって、新しいコミュニケーション方法を覚えていくのが望ましいと思われます。盲ろう者の大多数は、手のひらに文字を書いて通じます。(手書き文字)
とにかく、盲ろう者の手を取って、何か文字を書くことから始めてみましょう。
盲ろう者は、隣に人がいてもすぐ分かりません。あなたの方から、軽く盲ろう者に触れて、あなたの名前を伝えてください。「盲ろう者と話がしたい。友達になりたい。」という気持ちがあれば、きっと相手の盲ろう者にも伝わることでしょう。
盲ろう者の登録のお願い
ご存知の盲ろう者やご家族に対しては、ぜひ、当友の会のことをご紹介いただき、当友の会に連絡くださるようにお伝え下さい。
福島盲ろう者向け通訳・介助員登録のお願い
「盲ろう者福祉に理解と熱意があり、何らかの通訳技術を用いて盲ろう者と対話ができる方で、原則として20歳以上の方で、福島県盲ろう者向け通訳介助員養成講座を受講した方なら、どなたでも通訳介助者登録し活動することができます。現在のところ、登録に対して特別な資格や障がいの有無は問いません。一人でも多くの方に通訳・介助員として登録をしていただき、通訳・介助活動にご協力くださいますよう、心よりお願いいたします。
福島盲ろう者友の会では、私どもの目的にご賛同くださり、継続的にご支援くださる団体・個人賛助会員を募らせていただいております。友の会の事業運営を安定させたものとするためには、多くの方々のご協力をいただくことが是非とも必要です。広く皆様にご協力いただけますようお願い申し上げます。年会費は、団体賛助会費一口1;000円、個人賛助会費は、年1,000円とさせていただいております。会費以外のご芳志も喜んで受けさせていただきます。なお、お問い合わせ、お申し出は、福島盲ろう者友の会事務局までお願いいたします。