DIGITAL SYNTHESIZER? 青い光 ENSONIQ SQ-80 アメリカ生まれで日本育ち?の青い光がとてもきれいなエンソニックのSQ-80です。オールインワンシンセと呼ばれていたものでシーケンサも内蔵しています。8音ポリでドラム入りのデモが入っていますが今考えるとかなり無理しています。サンプリング機能以外全部詰めこんだようなシンセサイザーです。 3OSC 4EG 3LFO オシレータ1つに対し1つのEGを使えるので、アタック音と持続音と合成して新しい音を作ろうというねらいです。EGはピッチ、ボリューム、フィルタとどこにでも3つまで自由に使えるパッチシンセのような構造です。もちろん3つのオシレータで同じ波形を使い1つだけEGを使うこともできます。矩形波などで3つのオシレータを少しづつピッチをずらして鳴らすとデジタルらしい透明感のある音になります。 オシレータシンク、AM(リングモジュレータ)も搭載しています。オシレータシンクを使う場合、ピッチをいじったりピッチにかかるEGやLFOなども変更したいのにいちいち画面に呼び出して変更するのは結構面倒。(この時代のものとしてはわかりやすい方です。)オシレータシンクは控えめな印象(どうしてもコーラス内蔵のシンセと比べてしまうので)ですが2OSCのものはシンクしているOSCがフィルタスィープのようになるため1OSC+フィルタスィープという音ですがSQ-80は3OSCですので音が薄くなりません。 この時代のシンセサイザーとしては珍しくエフェクターをもっていないので、他のシンセサイザーと比べると不利に聞こえてしまうのですが、逆にエフェクターでごまかさなくても通用してしまう凄さがあります。全体的にダークな音の印象の強いシンセですが、サーとかシューといった音程以外の要素に重点が置かれているので空間的な空気感?が補足できるシンセサイザーです。 最近ESQ用ROMカートリッジvol.6〜10を入手しました。その内の1本が使えなかったのですが、ファミコンのカセットのように挿す前にフーフーしたら使えました。このROMカートリッジは波形を供給するわけではないので、あまり目新しいものはないのですが良くvol.10まで出したということに感心してしまいます。もしかしたらvol.10以上出ているかもしれません。上位機種であるSQ-80専用が出ているのかは不明です。本体の写真に写っているのはRAMカートリッジです。 それとbuchty.netにLinux用?ユーティリティとToolkit用のディスクがあります。 |
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