ニキシー管時計 過去の遺産 NIXIE CLOCK まずニキシー管というのはLED以前の数字の表示手段で、記憶ではピンボールマシンが最後に使われていた一般的なものだったと思う。のちに同様の手段が必要になった場合、LEDが使われるようになったため姿を消していった。真空管のようなガラスの筒の中に0から9の形をした針金状の部品を入れ、そこに電気が流れることで数字が発光する仕組みになっている。原始的ではあるが7セグメントの味気ない表示に見慣れたせいか、ニキシー管の数字がとても新鮮に見えてくる。 以前からKARLSSONの時計などが一番かっこいいと思っていてオークションなどで探していたが値段の割には特に工夫のあるデザインではないしnixieclocks.deでもほぼ同じ様なもので真空管アンプを意識したデザインでニキシー管を強調しているところがどうも気に入らなかった。ノスタルジーを感じさせながらも時代とスタイルがちぐはぐで逆にいんちき臭くも見えた。また、キットの販売もあったがそれらを使ってケースを作ったものは電子工作感溢れるデザインでしたが、オークションでたまたまキットが安く出ていたのでとりあえず落札して、届いた当日3時間ほどで完成させた。電子機器に詳しい人に言わせればキットは高いようだが、素人がここまでスマートに設計できるはずはないし、そんな知識もないのでまあ妥当だと思う。一応部屋の明るさを感知して暗くなると少し暗くなるようになっている。 心臓部は完成したがそれより重要なのが外見で、ペットボトルを利用した鉛筆立てみたいなエセエコロジー素人工作は避けたかったため、なにか良い方法がないか、利用できるものはないか探していたところ、パタパタ時計に行き着いた。パタパタ時計も新しいものも古いものもあり、セイコーの丸型のものは人気があり2〜3万するものもある。まずはこれの壊れたものを狙っていたが、ちょうど良いものがなく、一番狙っていたレトロな雰囲気漂うCOPALの時計をたまたま見つけたのでこれを利用することにした。全てのサイズがほぼぴったりで少々いじっただけで組み込むことができた。ニキシー管全盛時代に本当に製品化されていたような感じが出たと個人的に思っている。 |
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