真言宗 智山派 大峰山 霊山寺




 霊山寺はもともと飯縄山北側に峰続きの霊仙寺山の麓にあった寺です。天台の戸隠、真言の飯縄霊仙といわれ修験山の寺として隆盛を極めました。しかし、戦国時代に武田勢に滅ぼされ、その末寺である長野市長沼の宝珠院に逃れ霊山寺としましたが、その後度重なる水害などにより寺は衰退してしまいました。
 この荒れた寺から中興の租として大正時代、ご本尊を現在の場所に復興されたのが、寺があった霊仙寺山を見上げる現在の信濃町に育った原田義吽師であります。師は奥様と共に弘法大師の篤信者で四十才を過ぎてから高野山で修行して、托鉢一つで霊山寺を復興したのです。復興当時は真言宗高野山派でしたが、その後智山派に属しています。

 



 大峰山の中腹に位置し、眺めが良いことから桜坂、雲上台、歌ヶ丘、しぐれ沢、白雲台、往生寺、夕陽ケ丘と共に展望道路八景とされています。
 草創時代長い間善光寺があった地とも伝えられ、また数多くの五輪塔が発掘されたところから五輪平とも呼ばれています。
 附近には、弘法大師の遺蹟岩井堂、並びに県内殉職警察官の慰霊碑、消防関係者の碑などがあります。また、裏手には川中島古戦場の謙信物見の岩が頭上に望まれます。
 一帯は自然休養林として一般に開放され、幾つかの遊歩道がせいびされており、物見の岩歩道の登り口にもなっています。

霊山寺より上杉謙信物見岩を仰ぎ見る

霊山寺の入口表示
霊山寺への進入路

霊山寺霊園
上杉謙信物見岩より霊山寺を望む

 



大般若会 (だいはんにゃえ)
 般若心経のもとである大般若経六百巻転読法要が12名の僧侶により桜の花の時期に合わせて盛大に行われます。
 導師は各家の家門隆昌、子孫長久を祈念して大護摩供を厳修します。また、法要の前には記念コンサートが開催され大勢の参詣客でにぎわいます。


施餓鬼会 (せがきえ)
 毎年8月8日に各家のご先祖様はもちろん三界万霊のお盆総供養大施餓鬼会が行われます。夕方5時半からコンサートが開催され、6時より大法要が厳修されます。法要に合わせて境内に約300個の灯明が点灯され、真っ暗な中に幽玄な世界を作り出し、他寺院では味わえないお施餓鬼会が奉修されどなたでも参拝できます。


感謝会 (かんしゃえ)
 感謝会は1年間無事に過ごすことができた感謝の心を形に現し、1年間の辛い思いや悲しいできごとを忘れるために、また今年受けたお札、お守り、仏像、人形や写真などの想いの入った品々を供養してお焚き上げる行事で、毎年12月第2土曜日の4時から奉修されます。そわか寺塾(宗派にとらわれない僧侶の会)が主催し当寺が協賛して行われます。


 この他、裏山の謙信物見岩直下にある「岩井堂観音縁日」は毎月18日午前11時から観音講が開かれ熱心な信者様が参拝に訪れます。
 また護持会の事業として、毎年秋の研修参拝旅行と春の護持会総会が行われ、平成22年から計画している「阿字観瞑想」(密教座禅)と写経の会は3月〜11月までの毎月第1日曜日の朝行われ、修行のあと趣のある漆塗りのお膳で「おかゆ」が振る舞われます。






真言宗 智山派 宗教法人 大峰山 霊山寺
長野市箱清水花岡平 電話 026-235-0015 FAX 026-235-0014

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(しんごんしゅう ちざんは おおみねさん りょうざんじ)