見開いた眼が痛い

意識はゆっくりとまばたきを重ねる

比例して光陰矢の如く過ぎ去り

時計の針に目を回した


心と体を摩耗したカスを

汗と涙で練り込んだ

そんなものを糧にして

男は生きることができる


「俺は社会の歯車ではない」(ならば何故固執する)

「俺がやらねば誰がやる」(代わりの部品は余っている)

自意識過剰なブルースが

夜明けのオフィスに寂しく響き渡った