あれほど好きだった君のいた夏は
もう戻らない熱い一滴(ひとしずく)
いくら掬えど指の隙間から
こぼれ落ちゆく夏の一滴

渇いた風に涙さらされ
一筋の想いが残る
冷たい雨に身体がさらされ
それでも消えぬ熱い一筋

勇気を出して誘った海辺
弾ける熱い太陽 弾けそうな僕の胸
夕日を眺め語った浜辺
揺れる赤い水面 揺れる君の心

海の家でボートを買って沖の方まで流されて全周水平線でキスをして

まるで世界に二人きりのような
蜃気楼だったあの夏の日

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