この旅は、10月9日(土)の早朝にはじまります。 熊本空港行きの飛行機の時間が、羽田発8時40分です。 普段、会社に行くよりも早く、朝7時前に家を出ます。
空港までの乗り継ぎが予想よりも良く、 8時前には羽田空港に到着します。 空港に着くと、最初にチェックインを済ませ、 それから朝食をとりました。
3連休の初日のせいか、 金属探知器ゲート付近が多少混んでいるように感じましたが、 早めに行ったため、余裕を持ってパスすることができました。
全てほぼ完璧に順調なスタートです。
熊本空港には、約2時間後の10時半過ぎに到着しました。 ついに、はじめての九州上陸です。 熊本空港付近の景色が、私にとっては初めて見る九州の景色ということになりました。 熊本空港は、熊本の中心地からかなり内陸(阿蘇山方面)の方にあるため、 どちらかというと「田舎」でした。 また山が近くに見えるので、私の実家付近の田舎の景色に似ているようにも思え、 なんとなく親しみを感じる景色でした。
この空港で、2日後の九州脱出時まで、運命を共にするレンタカーを借ります。 レンタカーは、普段運転しなれている車に近い方が良いと思い、 1800ccの車を事前に予約していました。 しかし、なぜかレンタカー会社側の都合で、 3000ccのセダン を1800ccのレンタル料金のままで借りることになりました。 レンタカー会社の人にカーナビの操作方法を教えてもらい、いよいよ出発です。
熊本空港付近を出発したのが、午前11時頃です。 この日の宿泊地は高千穂です。 高千穂付近で1〜2時間程度観光をすると仮定すると、 だいたい15時くらいに高千穂付近に着くように行けば、 17時くらいまでに宿に到着して一風呂浴びて一杯、 じゃなくて夕食という計算になります。
地図を見る限りでは、順調に行けば熊本空港から高千穂までは、 2時間程度と想像できます。素直に高千穂方面に行くと、 2時間くらい無駄に早く到着する恐れがあります。 しかし、3連休初日の観光渋滞がないとも言いきれません。 いざとなったら、阿蘇付近を観光しようということで、 とにかく阿蘇付近経由、高千穂方面行きにカーナビを設定しました。
熊本空港を出て阿蘇方面行きの国道に乗ると、道はかなり混んでいました。 「やはり渋滞か? 高千穂までどのくらいかかるんだろう?」 と思ったのも最初だけでした。 普段よりひとまわりでかい車の運転に四苦八苦しながらも、 気がつくと1時間もしないうちに、 高千穂までの中間地点と思われる阿蘇山のふもとに到達していました。
道路も空いているし、このまま高千穂に向かったのでは、 わざわざ来たのに時間が余ってもったいないです。 そこで、阿蘇山の有料道路(阿蘇町営道路)を走って、 山の上の景色を見に行くことにしました。
有料道路の入口でこんなことを言われました。 「今日は、(火山性)ガスのため火口に行けないけどいい?」 どうやら、普通は火口を見に行くために行く場所のようです。 ロープウェイの手前までなら行けるということなので、 よくわからなかったんですが、とりあえず行くことにしました。
そして、ロープウェイ乗り場付近に着きました。
昼食を食べて、お土産物屋を見て、写真を撮ってと、 このロープウェイ乗り場付近に 40分ほどいたでしょうか? とにかく、硫化水素臭くて、喉や鼻の調子がおかしいです。 「この場所自体を立ち入り禁止にすべきじゃねぇのか?」 と思っているのは私だけみたいで、どうも他の人々は平気そうです。
とにかく、長居はしたくないので、ちゃっちゃと次に行きます。
阿蘇を離れると、もう行き先は本日の最終目的地の高千穂しかありません。 カーナビに案内されるままに、高千穂に向かいます。 阿蘇から高千穂までは、いちおう国道なのですが、 それなりに山道だったため距離の割に時間がかかったような気がしました。 しかし、それでも渋滞もなく、あっさりと到着します。 たしか14時過ぎくらいだったと思います。
最初に行ったのは高千穂峡です。 高千穂峡は深い谷になっています。 これを見物するには、国道からかなり下(谷の中)の方に降りていく必要があります。 しかし、谷の中の方にある駐車場は、満車で入れません。 しかたなく、国道脇の駐車場に停め、歩いて谷を降りていくことにしました。
駐車場の脇には、人がすれ違うのがやっとくらいの狭い下り階段の遊歩道があり、 どうやらこれを降りていくらしいです。 果てしなく降りていくと、やっとで谷の中間地点らしい場所にでます。
本当は、もっと先まで降りて行くらしいのですが、 けっこう 帰りの上りのことを考えると寒い ので、この辺で勘弁してやることにしました。 帰ろうと思って振り返ると、橋が二つあります。
高千穂峡からなんとか駐車場まで這い上がり、 次の目的地をカーナビに設定します。 次の目的地は、天岩戸神社です。
神社だと思って甘く見ていたんですが、 ここの神社は、けっこう広範囲にいろんな建物やなんかが点在しているようです。 どうも、ハイキングコースと神社を足したようなものらしいです。 普通なら無理にでも観光のために歩き回るのですが、 高千穂峡登山 の後なので、はっきり言ってそんな気力はありません。 駐車場付近をチョロチョロと見歩きます。
とまぁ、こんなことをしているうちに、16時を過ぎました。 ちょっと早めですが、宿に向かいました。
この日の宿は、普通の日本風の旅館です。 大浴場で運動のあとの汗を流し、そして風呂上がりに ビール 。 まさに旅の醍醐味ってやつです。
夕食は、海の幸系(例えば刺身)がほとんどなく、 肉料理が多いのが、私の中の和風旅館のイメージに合わず意外でした。 しかし、冷静に考えれば、山の中なのでそれが普通なんでしょう。