第3日目 「ついにミシシッピ川」


平成11年7月19日(月)、 飲み足りないせいでしょうか、 前日と違い、ぜんぜん寝られません。 疲れているし、眠いのは確かなのですが、 身体は昼寝だと思い込んでいるらしいのです。 ベッドに横になれば、いちおう、 すぐに寝付くことはできるのですが、 3時間も寝れば目が覚めてしまいます。

それもそのはず、ここニューオリンズの夏時間は、 日本から14時間遅れです。 日本と昼夜逆転させて2時間戻したという感じで、 ほぼ正反対です。 ニューオリンズの夜11時は、日本では昼の1時、 ちょうど昼食後の昼寝にはいい感じです。

朝の7時にホテルを出発し、 バスでEMCCに行きます。 EMCC内特設巨大レストラン (といっても、単に展示会場の体育館風のスペースに テーブルを並べて力技でレストランにしているだけですが) に行って、他国の人と入り乱れて円卓で朝食をとります。 入り口近くに並べてある料理から、大皿に好き勝手に盛り付けて、 それを持って案内されたテーブルで食べるという変わった形式でした。 おいしいとか何とかいう以前に、やっぱりどこか です。

午前中の仕事が終わると昼食です。 昼食は、朝食と同じ巨大レストランで食べます。 テーブルに案内されると、すでにサラダが置かれています。 しかし、野菜は干からびかかっています。 でも、しかたなく食べていると、 そのうちに、メインディッシュが運ばれてきます。 この日のメインディッシュは、 鳥半身の丸焼きでした。 ナイフとフォークがあるからいいようなものの、 ラスベガスの悪夢のディナーショー を不必要に思い出させてくれます。

寝不足による睡魔と闘いながら、夕方まで仕事をこなし、 ホテルに戻りました。 シャトルバスの降りる場所についてはいまだにわかりませんが、 誰か見たような人について降りれば良いみたいです。

さて、この日の夜は、 ついにミシシッピ川を見に行くことになりました。 ミシシッピ川クルーズディナーのツアーに参加です。 ジャズの生演奏を聞き、地元の料理を食べ、ワインを飲み、 ミシシッピ川の上からの景色を堪能するという、 至れり尽くせりなものです。

ミシシッピ川の船というと、 外輪船というイメージがありますが、 残念ながら別のツアーグループの貸し切りになっていました。

アメリカの地図でニューオリンズを見ると、 メキシコ湾に面しているといってもよいくらい、 メキシコ湾のすぐ近くに見えます。 ひょっとしたら、肉眼でメキシコ湾が見えるのではないかと期待してきました。 しかし、ディナークルーズのガイドの方が言うには、 「勘違いしている人が多いようですけど、 実際にはニューオリンズからメキシコ湾までは、 百数十kmあるんですよ」とのことです。ちょっと残念です。

船は、下流ではなく、上流に向かって進み始めました。 ある程度上流まで行ったら戻ってくるという、往復約3時間の船の旅です。 船からの景色は、予想以上にきれいで満足でした。


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