第1日目 「ニューオリンズ到着」


平成11年7月17日(土)、 総勢200人くらいではないかと思われる、 巨大ツアーの一行が、 アメリカはニューオリンズに向けて出発する日です。

これだけ大人数のツアーです。 ひとつの飛行機に全員が乗るというのは、 難しかったらしいのです。 私たち一行は、シカゴ経由とサンフランシスコ経由に 分かれてニューオリンズを目指すことになりました。

私の乗る飛行機はシカゴ経由であるという連絡が私の手元に届いたのは、 7月12日(月)でした。 たしかに、ANAのビジネスクラス (TV−CFでお馴染み、シカゴスタイル) なわけですから、 なんとなくかっこ良いような気もするんですが、

という理由で、本当はサンフランシスコ経由を希望していたのでした。

朝9時15分に成田空港第2ビルに集合するためには、 東京発7時30分か8時00分の成田エクスプレスに乗ればよさそうです。 しかし、7月13日(火)の時点では、 すでに満席売り切れでした。 こんな早い時間の成田エクスプレスが、 1席も空いていないという事実に納得できないまま、 日暮里発7時37分の京成スカイライナーのチケットをゲットしました。

さて、話を出発当日に戻します。 無事に日暮里駅についた私は、成田方面行きの人の多さに愕然としました。 人から聞いた噂では、京成線はガラガラに空いているはずだったからです。 しかし、そのときは、まだ理解できていなかったのです。 早い人は、この日から夏休みだということに。

成田空港には、信じられないほど沢山の人がいました。 機内持ち込み手荷物検査に約10分並んだ後、 出国手続きに約25分並びました。 黙って並んでいるのが苦手な私としては、 何度 チャイ! っつって、 並んでいる途中で帰ろうと思ったかわかりません。

飛行機までのバス乗り場に着いたころには、 もう大半の人のボーディングは終わっており、 飛行機までの最終バスで行くことになりました。

こうしてようやくANAのビジネスクラスの席にたどり着きました。 さすがに、Club ANA は、設備が充実しています。 各座席にはTV画面があり、 TVゲームができたり、 各個人ごとに見たい時間帯に見たい映画を見たりすることができます。

映画のリストの中には、私がまだ見ていなかった、 某大ヒット映画がありました。時間も3時間以上 かかりそうなので、機内の暇つぶしにもちょうど良いです。 1回目の機内食を食べ終えて一眠りしてから、 その映画を見始めました。

にしても、アメリカに向かって飛んでいる飛行機の中で、 絶対に沈まないと言われた豪華客船が アメリカを目指す途中で、 氷山にぶつかって大西洋の真ん中で沈んでしまったという話を見るのは、 どうも悪趣味というか今ひとつです。

その映画のせいか、 すっかり暗い気持ちでシカゴに着くと、 小雨まじりの陰気なお天気でした。

シカゴからは、ユナイテッドエアラインで ニューオリンズに行きます。 この飛行機は、ほとんど(完璧に?)私たち一行の 貸し切り状態で、搭乗案内から機内サービスまで、 アメリカの国内線とは思えないほど、 日本語が通じまくります。

ニューオリンズの空港には、いきなり ジャズの本場を実感させるような壁画があります。

空港からホテルまでは、チャーターバスです。 翌日からの仕事場(?)である、 コンベンションセンター前を経由しながら ガイドさんがいろいろ説明をしてくれたり、 運転手さんがルイアームストロングの真似で 頼んでもいないのに歌を聴かせてくれたりするのですが、 時差ぼけのため爆睡してしまいました。

ホテルで鍵を受け取り、部屋に入って落ち着いたのが 15時30分くらいです。 ツアーのメンバーと 19時から夕食に行く約束をしていたのですが、 時差ぼけのため、いつ熟睡してしまうかわかりません。 寝過ごさないように、 ねんのために目覚ましをセットします。

夕食は、ホテルの隣のシーフードレストランに行きました。 しかし、アメリカの食事は です。

ここニューオリンズは、ミシシッピ川に近いということもあり、 ナマズ、ザリガニ、ワニが3大名物食材らしいです。 この店では、どうやらその3つ全てを食したらしいです。

ナマズは、フライで頂きました。普通の白身魚フライです。 ザリガニとワニは、カレーのようなピリ辛スープ煮で頂いたらしいです。 スープの中には、ザリガニらしい赤い物体と、 ソーセージをスライスしたような具が入っています。 どうやら、このソーセージがワニ肉らしいのです。 いずれも、特別に美味いものでも、不味いものではなかったです。 「やや美味しいかな???」くらいの味でした。

アメリカの食べ物の量は多いです。 予想通り、前菜だけで満腹になり、 メインディッシュを頼まなくて良かった と思っているところに、 危険な飲み物が登場します。

このホテル、そしてレストランは、 ニューオリンズの有名な繁華街である、 バーボンストリート沿いにあります。 バーボンストリートとは、その名のとおり、 道沿いに飲み放題のバーボンのボトルが 置かれている通りです。

嘘です。 日本で言うと歌舞伎町と六本木を足したような (と同じツアーの誰かが言っていたのですが、 私は両方ともほとんど行ったことないのでわかりません) 単なる繁華街です。

この通り沿いのジャズの生演奏をやっている店に入ってみました。 音楽には明るくないのでよくわからないのですが、 なんとなく迫力があって良かったです。

とりあえず、ニューオリンズに来た気分に浸れたので、 ホテルに帰って寝ました。


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