第4日目 「ラスベガスとグランドキャニオンの夕日」


5月4日、いよいよグランドキャニオンに行く日です。

午前中はラスベガスで自由時間です。ゆっくり起きて朝食を摂ります。 昨夜、飲み過ぎたせいか、ディナーショーの鶏の胃もたれが続いているせいか わかりませんが、あんまり食欲がありません。 バイキング形式での朝食をがっつかずあっさりと済ませます。

朝食後は、宿泊したモンテカルロホテルと隣のベラジオホテルのショップを散策します。 隣のホテルとはいっても遠いので、例によってTRAMという無料モノレールを使って 往復します。このTRAMですが、よく見ると無人運転で、 ゆりかもめをせこくしたような感じです。

どちらのホテルも、それほど多くの店があるわけではないので、 集合時間の12時半の1時間ほど前に見終わってしまいます。 時間が余ってしょうがないので、カジノでもう一勝負しますが、 予想通りさらに赤字を拡大する羽目になります。

朝食の時間が遅かったのと、食欲があんまりないので、 昼食を抜いてモンテカルロホテル内の集合場所に行きます。 ここからバスで、次の目的地グランドキャニオン行きの飛行機に乗るために、 飛行場に行きます。

バスで飛行場までは、それほど時間がかかりません。 なんとなく来たときよりも飛行場が近いような気がしたのですが、 それもそのはず。来たときに利用した空港の手前(街に近いほう)にある、 小型機用の飛行場を利用するらしいのです。

飛行場には、プロペラ小型機が多いのですが、小型のジェット機も少しあります。 搭乗券というものはなく、整理券のような変な白い紙をものが配られ、 搭乗時刻まで待合室で待たされます。 飛行機が小さければ、空港も小さく、そこにあるショップも小さいため、 特に見るものもなく黙って座っているしかないのです。

ふと飛行場の待合室の窓から外を見ると、ホテルの名前の入ったくそ立派な車と、 小型ジェット機が並んでたりして、 どこぞの金持ちのラスベガス御大尽ツアーという雰囲気をかもし出しています。

一方、私たちが乗る飛行機は、40人乗り程度の小さなプロペラ機です。 通常は17人乗り程度らしいので、これでも大きいほうらしいです。 遊園地の園内バスのような、壁のない乗り合い自動車に乗って飛行機に行きます。 まわりには、小さい飛行機がたくさん見えます。

飛行機の中には、やたらとごっつい耳全体を覆うタイプの、 ふた昔前のヘッドフォンがあります。これで、約1時間の飛行時間中に、 外に見える景色などの解説が聞けるらしいです。

ヘッドフォンをつけて、いよいよフライト開始です。 すぐに、ごっついヘッドフォンの意味がわかりました。 普通のジェット機よりも、フライト中の機内の騒音は激しいので、 ごっついやつじゃないと音が聞こえないんだと思います。

そして、飛行機が小さいせいか、気流の関係かわかりませんが、むちゃくちゃ揺れます。 ヘッドフォンのアナウンスを聞きながら、窓から下の景色ばっかり見ていたせいか、 普段は乗り物酔いはしない私も、少しだけ気分が悪くなりました。

グランドキャニオン近くの空港に到着後、バスに乗って「ここから先は国立公園ですよ」 というゲートを通り、ホテルに向かいます。 いや、正確に言うと、ホテルではなくロッジに移動です。 ロッジの敷地の中心部に、フロントやキャフェテリアや売店の入った建物があり、 その周辺に宿泊する建物と駐車場が点在しているという形式です。

ここでチェックインを済ませると、いったん各自の部屋に向かいます。 ラスベガスもグランドキャニオンも晴れていて天気は良いですが、 気温はぜんぜん違います。ちょっと前までいたラスベガスは初夏の陽気という感じでした。 しかし、ここグランドキャニオンは、東京で言えば あきらかにです。 昼間の日光の下でこの体感温度(12℃くらい)ですが、 湿度も低そうですし、暗くなったら思いっきり寒いに違いありません。 それをこんな山小屋みたいな場所で一泊して平気なのか?と 疑いながら部屋に入ったのですが、ちゃんと暖房を効いており、 街中のホテル並みか、それ以上の部屋で一安心しました。

部屋に荷物を置いてから、早めの夕食をキャフェテリアにとりに行きました。 食後はすぐに夕日鑑賞ツアーにでかけるため、 大げさかなと思いつつも、真冬バージョンの皮のコートを着込みました。 なにしろ前日は半袖で歩き回っていたわけですから、 ちょっと真冬モードには抵抗がありました。

夕日鑑賞ツアーは、我々のツアーの専用バスではなく、 いろいろな国と地域の人たちが乗り合うバスです。 ドライバーさんが、ひとりで観光ガイドをしながら案内してくれます。 まだ明るいうちに、いくつかのポイントにバスを停めてくれ、 最後のポイントで日が沈む瞬間を見て帰って来るという2時間ほどのツアーです。

なかなか、ユーモアたっぷりのガイドだったようですが、 いかんせん英語なのであんまり聞き取れていません。 ひとつだけはっきりわかったのは、 「グランドキャニオンのタクシー」と言って、 馬を指し示したことです。

実は、グランドキャニオンには、いろいろな観光ツアーがありますが、 そのひとつに馬に乗って谷底を歩き回るというものもあります。 ですから、馬は、確かにグランドキャニオンの観光客の乗り物なのです。

# しかし、今日も馬かい!

最初にバスが停まったポイントで撮った写真がこれです。 まだ、日の入りまではずいぶん時間があります。

<マジで今回の一押し映像>

谷底のほうをよく見ると、たしかに川が流れています。

さて、最後の夕日鑑賞スポットについても、日の入りまでは少し時間がありそうです。 どのアングルが写真を撮るのに最もふさわしいかと探していると、 グランドキャニオンを見て悟りを開き始めている外人青年がいました。

さて、夕日の写真ですがこんな感じです。

これで、夕日鑑賞ツアーはおしまいです。 翌日は、早朝日の出鑑賞なので、ラウンジで軽く1杯飲んだだけでとっとと寝ます。


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