平成11年2月20日(土)、暇を持て余していたので、 「そろそろ梅でも咲いてるんでねーか?」ってことで、 嫁と一緒に鎌倉まで梅を見に行ってきました。
正確に言うと、最初は梅を見るつもりでした....
JR横須賀線の北鎌倉の駅を降り、最初に訪れたのは、 東慶寺(とうけいじ)というお寺です。昨年、独りで鎌倉に来たときに、 この寺の梅が一番きれいだったからです。
私が独りで来るときは、観光情報誌的なものにはできるだけ頼らず、 自分の足と目でナイスなポイントを探すようにしています。 昨年も、特に綿密な下調べすることなく、 ふらっと東慶寺を訪れて、ここの梅に出会ったのです。
嫁に「最初に東慶寺に行く」と告げると、なんとなく 重苦しい雰囲気が周囲に立ち込めます。 嫁の見ている観光情報誌をのぞき込むと、
東慶寺は「縁切寺」として知られている。
いやー、まいったねぇ。ははははは....(^^;
一瞬、昔のグレープだかさだまさしだかの歌が頭の中にリフレインしましたが、 いまどき関係ないっちゅうことで、 あくまで梅のきれいな観光スポットとして行くことにしました。
肝心の梅の咲き具合ですが、昨年来たときよりも、 いくぶん花が少な目のような気がしました。 まだ、盛りには早いのかもしれません。
さて、次に目指すのは、銭洗弁天宇賀福神社(ぜにあらいべんてんうがふくじんじゃ)、 要するに銭洗弁天(ぜにあらいべんてん)です。
銭洗弁天にはいろいろな行き方がありますが、我々は、 浄智寺(じょうちじ)の脇から葛原岡神社(くずはらがおかじんじゃ)に通じる、 源氏山(げんじやま)ハイキングコースを通りました。
運動不足のせいか、どこぞのご年配の方々にぶっちぎられるというありさまでしたが、 なんとか無事にハイキングコースを通り抜け、銭洗弁天に到着できました。
ここの水でお金を洗うと、お金が何倍にもなって返って来ると言われるため、 金欲に目の眩んだ亡者どもが、次々と銭を洗いにやってきます。 そんな亡者どもに、神社側からの注意事項の看板があります。
中には、銭洗弁天じゃなくて、札洗弁天と勘違いしている、 レベルアップした金欲亡者もいます。
さて、無事に銭も洗い終わったので、次の目的地を目指します。 次に目指すのは、佐助稲荷神社(さすけいなりじんじゃ)です。
ここは、これからブレイクすると私がにらんでいる観光スポットです。 もし、佐助稲荷神社の株があれば、真剣に買いたいです。
それは何故なのか、理由をご説明しましょう。 あまり観光ガイドなどでも紹介されていませんが、ここでは、 りすの餌付け ができるのです。
鎌倉には、鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)や大仏がいる高徳院(こうとくいん)など、 他にもリスを間近で見ることができる有名なスポットはありますが、 ここほど、間近で気軽に餌付けが楽しめる場所はなかなかありません。
ひまわりの種を中心としたリスの餌が、紙コップ半分ほどで 100円で売っています。これだけあれば、もう飽きたっていうくらい、 リスに餌付けができます。
犬の鳴き声にはびびって逃げまくるくせに、 人間はぜんぜん平気のようです。
次回は、「リス釣り」を上回る、「リスつかみ取り」に チャレンジしたいと思います。(たぶん、嘘)
リスに餌を与え終わったら、時刻は正午を過ぎています。 リスじゃなくて、人間様のご飯が必要です。 観光ガイド本で目をつけていた小町通り沿いの蕎麦屋で昼飯を食ってから、 今度は鶴岡八幡宮を目指します。
鶴岡八幡宮には、ハトがたくさんいます。 鳥好きの嫁は、ハトに餌をあげるとか言い出して、 ハトの豆を購入しに行きました。
ハト豆というのは、ある意味危険な遊びなのです。 以前、某浅草の浅○寺の境内でハト豆を購入したとき、 購入した瞬間に、両手2羽ずつと肩1羽の合計5羽くらいに乗られたことがありました。 このとき、初めて、「ハトの足にも血管が通っていて暖かい」ことを身をもって知りました。
しかし、鶴岡八幡宮のハトは、過去の経験から判断して、 某浅草の○草寺のようなことはありません。 人間が豆をまいてから、おとなしく豆を食うはずです。
しかし、この日は、違いました。
ハトの羽音で本能的に危険を感じた嫁は、中田のキラーパスもまっつぁおという速攻で、 私にハト豆をパスしました。(どうしてこういうときだけ速いかな?) そして、その瞬間、両手、両肩、頭、いったい何羽のハトに乗られたのか....
右手に持ったハト豆の入った袋の中身を左手の掌に出すことも出来ないほど、 両手の先にはハトが止まっていました。 しょうがなく、地面にハト豆を落として、逃げました。