第8日目 「パリ市内観光」


10月15日(木)です。 今日は、慣れない異国の地で丸1日放し飼い、じゃなくてパリ1日フリータイムです。

普通のツアーであれば、お土産物屋とグルになった現地ガイドにより、 随所で半強制的にお土産物屋に連行されることになっています。 ですから、お土産物を買う機会には、事欠きません。

しかし、今回は、違います。 JTBの新企画ということで試験的な部分もあったとは思うのですが、 かなり硬派にシャトー(ワイナリー)を巡りました。 なにしろ、ここパリに戻ってくるまで、 ほとんど他の日本人観光客の団体を見かけなかったことが、 それだけでツアーコースのマニアックさ具合を雄弁に物語っています。

という硬派なツアーですので、お土産物屋に立ち寄るなどという軟弱な予定は 組まれていません。 ですから必然的に、旅行の日程もほとんど終わりつつあるのに、 全くといっていいほどお土産を買えていないという由々しき事態をむかえています。

したがって、1日フリータイムは、オプショナルツアーをあっさり断念し、 パリ市内お土産ショッピングにあてることにしました。

パリ市内の移動は、地下鉄を利用することにしました。 地下鉄は、網の目のように張り巡らされていて、 しかもかなり本数が多いので、非常に便利でした。

料金は、1度乗ってから何度乗り換えようが地上に出るまで一人8フラン。 1フラン=25円の計算で200円くらいと考えれば良いでしょう。 また、10枚組の回数券(カルメ)は、52フランです。 何度も乗る場合や人数が多い場合は、 ばら売りの切符(チケ)よりも回数券(カルメ)がお得です。

と、ここまで書くと、パリの地下鉄は良いことずくめのようですが、 ひとつ日本の鉄道と比べて致命的に不便なことがあります。 それは、

切符の自動販売機がない

のです。ですから、

切符の種類と枚数をフランス語で言わなきゃなんない

のです。しかも、

多くの駅の切符売りの窓口は駅員がひとりしかいない

のです。

運の悪いことに、私が宿泊したホテルは、日系のホテルだけあって日本人客が多いのです。 ですから、その最寄りの地下鉄駅も、とうぜん日本人が多く出没します。 駅の切符売りの窓口には、頭の悪そうな日本人観光客の団体が、 通貨の種類も分からないまま、全員が回数券を買おうとして四苦八苦しながら並んでました。

全員が回数券買うな! 人数分買って分け合え、馬鹿!!

こうして日本人観光客は、世界中で嫌われていくんだろうな... と思いつつ、 体感時間で約10分ほどのロスの後、無事に地下鉄に乗ることに成功しました。

最初の目的地は、凱旋門です

凱旋門から、シャンゼリゼ通りを歩きます。 最初のお土産物購入スポットは、LVのイニシャルの鞄でお馴染みの某有名ブランド店です。 開店と同時に店に入るのが混まなくて良いというアドバイスを受け、 開店時間の10時より少し前に店の前に着きます。

着いたのが少し早すぎたらしく、最初は他に人がいなかったんですが、 10時が近づくに連れ人が増えてきます。が、どう見ても、全部日本人です。

ハトバスツアーじゃないんだから、 集合場所にするな!
日本に帰れ! この馬鹿団体!!

と心の中でエキサイトしながら、なんとか無事に開店の時間になりました。

幾多の謎を残したまま、店をあとにしました。

次に、地下鉄を乗り継いでオペラ座の近くのプランタンに向かいました。 ここは、中に高島屋があります。日本人観光客向けのサービスが行き届いていて、 気楽で便利です。

とまぁ、あとは割愛しますが、一通り買い物を終えて歩きつかれたので、 ホテルに戻ることにしました。 ホテル方面に向かう地下鉄の窓から、エッフェル塔が見えます。

ホテルに戻ってきたものの、夕方のディナータイムまではかなり時間があります。 かと言って、歩き疲れて戻ってきたくらいですから、 また観光しに出歩き直す体力はありません。

そこで、一休みしてから、暇つぶしといってはなんですが、 ホテル周辺を散策することにしました。 そしたら、いきなりセーヌ川に浮かぶ島の上にネタを見つけました。

セーヌ川だけなら、ホテルの部屋からでも見えるんですけど...

この日の夜は、ツアーの最終日ということで、 ホテルの1つ星レストランで夕食です。ネクタイ着用の店です。 なんだかよく覚えてないんですが、とりあえず美味しかったです。 ワインは、自分が頼んだ奴よりも、他の人の頼んだ奴の方が美味しそうで悔しかったです。


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