ノーブルダイヤ

そういえば、下のエスカー乗り場で抽選券を渡されたので、近づいてみる。 抽選券(あるいは、エスカーで上ってくる途中にあった看板)には、 ダイヤ(天然ではなく人工の)が当たると書いてあったと思う。

縦長の器に白い細かい砂が入っている。抽選所のオヤジがいうには、 この砂の中にダイヤが入っているので、小さいスプーンで砂をすくいあげてみて、 その中にダイヤが入っていたら当たりだそうだ。

軽い気持ちでさらっとすくったら、いきなりダイヤが入っている。 さすがに、「お、ラッキー、さすが大吉」という気持ちになる。が、しかし.....

以下、…抽選所のオヤジ、…わたし。
 「ほら見てごらん、きれいな石でしょ」
   <といいながら、オヤジはルーペで私がすくった石を見せてくれる>
 「はぁ... (って、ふざけんな! これがダイヤじゃないことくらい一目でわかるぞ!)」
 「傷ひとつないし、これはみごと当たりです」
 「はぁ... (わかったよ、じゃぁ、そのダイヤとやらをもらってやるよ)」
 「当たりましたので、これと同じ石で作ったこのペンダントを千円でお持ちください」
 「せ、千円ですか? (なるほど、こうやって安物のアクセサリを売る商売か)」
 「はい、千円です」
 「要りません (あほか! そんな手にのるか!)」

後で学生時代の友人から聞いたのですが、 技術的にはこのくらいの大きさの人工ダイヤは作れるそうです。 しかし、装飾品目的での製造はいろいろ問題があるそうなので、 人工ダイヤは装飾品として使われることはないそうです。

しかし、次々とみんな千円出してたな。 もうちょっと、見る目養おうよ、日本人!

若いカップルは、授業料と思ってあきらめてもらうとしても、 オバサンはそれじゃいけねぇ。 その場ですぐ「こんなのダイヤじゃないでしょ!」って、からむようじゃないと、 正しい日本の良いオバサンにはなれませんぜ!