8月7日(土)になりました。バルセロナ市内観光の1日です。
本日のスケジュールは、午前中はバルセロナ市内観光で、 午後はフリータイム、夕方に再集合してツアーのみんなと夕食をした後に、 夜は同じホテルに連泊です。 午後のフリータイムに一抹の不安はありますが、 それほど厳しいスケジュールではありません。
バルセロナ市内観光ですが、ガウディが設計したサグラダ・ファミリアからスタートです。
サグラダ・ファミリアは、その独特の形を見なければ、 都会の高層ビル建築現場という感じで、わりと普通の光景です。 普通の都会の格子状の交通量の多い道路に囲まれた中で、 何台もの重機が工事をしています。
われわれは、サグラダ・ファミリア東門前の道路の向かいでバスを降り、 近すぎて全景が撮影できないので、隣接する公園に入っていきます。
全体像の撮影が終わったら、東門から、中に入ります。
中に入っても、やっぱり工事現場です。 これだけ工事中なのに、世界遺産になるとは大したもんです。
ガイドさんに言われるまでは何とも思わなかったのですが、 バカンスシーズンの、それも土曜日に工事をしているというのは、 スペインではかなり異例のことらしいです。 聞いた話では、近いうちにローマ法王がいらっしゃるので、 それまでにもう少し工事を進めておきたいということで、 休日返上でがんばっているらしいです。
西門から、いったん外に出ます。
ここからしばらくフリータイムです。 フリータイムでは、展示室を見たり、お土産物屋に行ったりして過ごします。
サグラダ・ファミリア観光が終わったら、今度は、グエル公園に行きます。 この公園は、ガウディが設計したらしいです。
グエル公園は、もともと住宅地にするつもりで、 公共の広場や通路など、ガウディ的センスで作られているのですが、 市の中心街から遠いことと値段が高いことから住宅の買い手がつかず、 結局は公共の公園として市に寄付されたそうです。 世界遺産とは言え、公共の公園なので、 公園の敷地内を歩いて、写真を撮るだけなら無料です。
公園の見学が終わったら、ガウディが設計した家を見に行きます。 入場希望の観光客で大行列になっている ミラ邸をバスの車窓から見て、その後、バスを降りてパトリョ邸を見学します。 パトリョ邸とは、パトリョさんが、ガウディに設計をお願いした家だそうです。
バルセロナと言えば、そこら中にガウディが設計した妙な建造物が、 うようよあるのかと思っていたのですが、そうでもないようです。 主要なものは、ここで紹介しつくしたみたいです。
パトリョ邸が、午前中の市内観光の最後の場所になります。 ここから連泊するホテルに歩いて行ける距離なので、 昼食もなしに流れ解散でフリータイムに突入です。 まずは、昼食をどうするかを決めなければなりません。
いったん、ホテルにお土産物などの荷物を置いてから、 日本語メニューがあるというバルに向かいます。
だいたい、欧米のレストランでは、 食事を注文するとものすごい量が出てくることが多いです。 ここのバルでも、恐る恐る少なめに頼みましたが、 実際に出てきた料理は、日本人の感覚でも少なめと思う量でした。 これなら、少しずつたくさんの種類を食べたい人にお勧めです。 われわれも、あとから追加注文をしました。
食事が終わったら、フリー観光に出発です。 観光ガイドに書いてあった、 バルセロナ市街を見渡せるゴンドラに乗りに行くことにします。 行きかたは、昼食場所のすぐ近くにある地下鉄駅から地下鉄に乗り、 4つ目の駅でケーブルカーに乗り換えて、 そこからゴンドラに乗り換えれば良いだけです。
ところで、けっこう困ったことがあります。 スペインでは、意外に公共の場所の英語表示が少ないです。 これまで行った、英語圏ではないヨーロッパの国々の公共の場所では、 だいたいその国の言葉と英語が併記してありましたが、スペインでは少ないです。
地下鉄の切符の自販機は、 イギリス国旗マーク(英語表示切り替えボタン)があって、 なんとか5分ほど悩んで切符を買えましたが、その先がさんざんです。
地下鉄からケーブルカーの乗り換えは、地下鉄の改札を出ずに、 そのまま地下鉄の切符のままで乗れたようです。 が、それがわからずに自動改札を出てしまったので、 切符を買い直すはめになりました。
ケーブルカーの山の上駅を出ると、 ゴンドラ乗り場の案内看板があります。 看板の言葉はわかりませんが、 すぐ隣なので、迷わずにたどり着けます。 ゴンドラの切符を買い、乗り場に並びます。
ゴンドラは、普通にスキー場にある6人か8人が乗れるやつで、 次から次へと来ます。土曜日の午後ですが、 思ったほど混雑してなくてすぐに乗れます。 やっぱり高いところから見る景色は最高です。
景色を堪能したら、来たときとは逆に、 ゴンドラ、ケーブルカー、地下鉄の順に乗って帰ります。
まだ、夕食の集合時間までかなりあるので、 ちょっとデパートでも立ち寄ろうかということになります。 地下鉄で、最初に乗った駅よりもひとつ手前、 ケーブルカー駅に近いほうの駅で降りれば、 近くにデパートがあるはずです。
実際に降りてみると、かなり大きな駅で、 四方八方に向けて出口があります。 それぞれの出口には表示板があり、 そこには「××方面」的なことが書かれていると思うのですが、 何しろスペイン語なのでぜんぜんわかりません。 しょうがないので、勘で出口を選びます。
おそらく、この勘が見事に外れていたようで、 デパートはかなり遠くに見えます。 暑い中で、デパートの遠さを見て、どっと疲れてしまいました。 そこで、やっぱりデパートに行かずに、ホテルに帰ろうということになりました。
ホテルは、最初に乗った駅と、デパートに行こうと降りた駅の間くらいで、 やや最初の駅のほうが近いかなという感じです。 ここからなら、曲がり角もなく、大通りをまっすぐ進むだけです。 地下鉄に乗り直すよりは、このまま歩いたほうが早いはずなので、 ホテルに向けて歩き始めます。
この大通りは、1車線ずつの狭い車道に囲まれた広い中央分離帯があり、 車道の脇だけでなく中央分離帯も歩道になっています。 札幌の大通公園を小さくした感じと言えばいいでしょうか。 そして、その中央分離帯では、いろいろな大道芸をやっており、 非常に混雑しています。人をかき分けながら歩く感じです。
そうこうするうちに、地下鉄の駅を見つけました。 そういえば、別の路線の駅もあったよなと思ってよくよく見ると、 さっき地下鉄で通り過ぎた駅の名前が書いてあります。 どうやら、デパートを断念してから、ホテルとは反対向きに歩いていたようです。
今度は観念して、発見した駅から素直に地下鉄に乗り、 最初に地下鉄に乗った駅で降ります。 ここからなら、一度、ホテルと1往復歩いた実績があるので、 さすがに迷いません。夕食の集合時間まで、ホテルの部屋でごろごろして過ごします。
この日の夕食は、ツアーの最後の夕食になります。 ツアーの最後の夕食は、ちょっと豪華というツアーが多いように思います。 今回のツアーの最後の夕食は、ヨットハーバー近くのレストランです。
ここでは、一人に1杯ずつCAVA(カヴァ)が出ます。 CAVAは、スペイン名物のスパークリングワインで、 味的にはシャンパンのような感じでおいしいです。 やっぱり、ちょっと豪華なようです。
実質的な観光も終わりました。あとはお土産を買って、帰るだけです。