3日目 「スペインの新幹線」


8月4日(水)になりました。 マドリッドのホテルのおいしい朝食を食べたら、マドリッドとはお別れです。

本日のスケジュールですが、最初に、 スペイン新幹線AVE(アヴェ)でマドリッドからコルドバに行きます。 電車好きの子どもにとっては、今回の旅行の目玉です。 コルドバでは、市内観光と昼食の後、バスでセビリアに行きます。 セビリアでの夕食は、フラメンコショーを見ながら、ということになっています。

まずは、AVEに乗るためにマドリッド駅に行きます。 マドリッド駅の内部は、日本の駅とはノリがぜんぜん違います。 熱帯植物園みたいになっています。

また、新幹線に乗る前にスーツケースを預けるとか、 手荷物はX線で検査されるとか、ちょっと飛行機のノリがあります。 時間ギリギリに、走って飛び乗るような雰囲気ではないです。

手荷物検査場を過ぎると、ホームに下りるエスカレーターがあります。 手荷物検査場のあたりは撮影禁止だそうですが、 車両の写真はOKとのことなので、よろこんで写真を撮りました。

AVEは、静かで速くて快適です。 ただ、内装面を言えば、椅子が回転しないとか、 トイレの扉の立て付けが悪くて鍵がかからないとか、 若干お茶目なところがあり、日本の新幹線の勝ちだと感じます。

てなことを考えつつ、1時間40分ほどでコルドバに到着です。

コルドバに着いたら、早速バスに乗り込んで市内観光です。

コルドバでは、ユダヤ人街を歩きます。 ここのユダヤ人街は、建物の壁が白く、非常にきれいな街並みです。 そのなかでも、「花の小道」と呼ばれる狭い通路が、 観光名所になっているそうです。

花の小道をメスキータ側に進んで、次はメスキータ観光です。 メスキータというのは、もともとイスラム教の寺院として 建てられたのですが、紆余曲折の末、 今はキリスト教の教会になっているそうです。 何回かに分けて拡張工事をされたそうで、 非常に広い建物です。

メスキータ観光が終わったら、少しの自由時間の後、 昼食会場に向けて出発です。 街中には観光バスは入れないので、 歩いて大きな橋を渡ったところで、バスに乗ります。 橋を渡った後、振り返ってメスキータがある方向の写真を撮ります。

昼食は、少し離れた高台にある、パラドールのレストランです。 パラドールというのは、国営ホテルのことだそうです。 庭がきれいに整備されていて、高台からの景色も良く、 すごくいい感じでした。

昼食が終わったら、セビリアに向けて移動です。

バスは、石灰岩質でオリーブくらいしか木がはえない 平野や丘陵地帯のなかを通っている高速道路を延々と走り続けます。 それほど劇的な景色の変化はありませんので、自然と眠くなります。

さて、セビリアに着いたら、あまりゆっくりする暇もなく、 フラメンコショーに出発です。

いきなりショーを見てもわからないだろうという配慮だと思いますが、 事前に踊りや踊りに使う道具について、基本をレクチャーしてくれます。 目の前でじっくり見せてくれるのですから、 好きな人には、たいへんありがたいサービスだと思います。

レクチャーが終わってから、劇場に案内されます。

劇場の中は薄暗くてよく見えないのですが、 前方は椅子だけか小さなテーブルがある程度の席のようです。 われわれが座ったのは、普通のレストラン的なテーブル席です。 料理は、海の幸の揚げ物など、おいしいものが多かったのですが、 疲れていると油が胃に厳しいかもしれません。

薄暗いので途中で寝てしまった子どもを応援しつつ、 ホテルに戻るバスまでの道のりが、妙に長く感じました。


戻る