4日目、8月18日(月)になりました。 4日目の予定は、 前日の最後に書いた通り、まずは、 プリトビッチェ国立公園の観光です。 その後、バスでスプリットに移動して、 スプリットの観光をします。
プリトビッチェ国立公園は、世界遺産に指定されています。 我々が旅行をした2008年時点では、 日本ではそれほど知名度が高くないですが、 有名になるのも時間の問題だと思います。
日本で知名度が高くないのも、無理はありません。 戦争をしていた頃は、 地雷が埋まっていて危なかったそうです。 そのため、観光地として認知されなかったのだと思います。 今は、 全て(少なくても観光客が歩くあたり)の地雷は 撤去済みなので、心配は要らないそうです。
さて、懸案事項だった本日の天候ですが、 上の写真に日陰が出来ているのを見ておわかりの通り、 きっちり晴れました。 極端に言えば、「他の日はどうでも良いけど、 この日だけは晴れてくれなければ困る」 という日にきっちり晴れてくれるとは、 まさに奇跡的です。 これも、私の普段の行いの賜物でしょう。(違うか?)
気温は、相変わらず低いです。 長袖に上着を着てちょうど良いくらいですが、 歩き回ることと、天気が良いので徐々に気温も上がるだろうということで、 悩んだ末に上着は置いて行くことにしました。 結果的には、正解でした。
プリトビッチェ国立公園の観光に先立って、 散策路入口にある地図を使って、 ガイドさんが説明してくれます。
散策路に入り、最初の下り坂を降りると、 いきなりテレビで見た通り以上の景色が目に飛び込んできます。 思わず歓声があがります。
上の写真の木道の下が、ダムのような地形になっていましたが、 これがプリトビッチェの特徴です。 ここを流れる水には、石灰岩成分が多く、 それが再び固形化してダムのようになっているのだそうです。 また、ここは固形化するのが非常に早く、 そのせいで地形も徐々に変わっているそうです。
そういえば、前日の鍾乳洞も、 石灰岩の地盤が削られて出来たものです。 距離的にはけっこう離れていますが、石灰岩関係が続きます。
さて、さらに坂を下りて、 上の写真の湖の水面が間近に見えるところまで行きます。 遠くから見ると薬用入浴剤を入れたような湖も、 至近距離で見ると、当たり前ですが無色透明です。 きれいに澄んだ水の中には、たくさん魚がいます。
ここは、国立公園なので、自然のままにしておくのがルールです。 伐採、採取、餌付けなどは、ご法度です。 (唯一、ご法度じゃないのは、湖の水を飲むことだそうです。 だれも飲みませんでしたが。) しかし、この撮影場所に限らず、 どこの歩道にも魚がいっぱい寄って来ていましたので、 ルールを破って餌付けしている人がいるんでしょう。 私も 餌付けマニア なので、気持ちはわかりますが、 しかし、ルール違反はいけません。
さて、木道で湖(川?)を渡り、対岸に行きます。 その先には、石灰岩ダムではない、 普通の本格的な滝がありました。
滝を見たら、川の上流に向かって歩き始めます。 大小さまざまの湖とダムがあり、 段々畑のように、徐々に湖面の標高が上がっていきます。 かなり小さめの段々畑(?)もあります。
すっかり、良い景色も見慣れてきて、 次々に見えるすごい景色に、 最初の頃ほど新鮮に感動しなくなってきた頃に、 休憩所に到着しました。 いくつか店があり、飲食物を買って、 その辺のベンチで飲食しながら休憩できます。
ここから、ボートで大きな湖を縦断します。 屋根とベンチはあるけど、壁や窓がなく、 トロッコ列車の船版という感じです。 1そうに100人近く乗っているでしょうか。 ブレッド湖のように手漕ぎというわけにはいきませんが、 環境に配慮した充電式の電動ボートだそうです。 エンジン音もなく、静かにゆっくりと、 休憩所が徐々に小さくなっていきます。
ちょうど歩き疲れたところだったので、 ボートに座っての移動は、休憩を兼ねていてちょうどいいです。 ボートから見る景色も非常に良いです。
ボートから降りたら、さらに上流に向かって、もう少し散策です。 ボートを降りて、少し丘を上って振り返ると、 反対に休憩所のほうに向かうボートが見えます。
新鮮な感動は薄れてきたとは言え、 やはり景色はすごいです。 水の色、湖の形、滝の形、みんな独特できれいです。
もう少し歩くと、今回の我々の散策ツアーのゴールです。 丸1日コースだと、さらに上流の奥のほうまで行くらしいですが、 半日コースだとこんなものです。 歩き疲れたし、新鮮な感動も減ってきたので、ちょうど良いです。
ゴール地点からは、公園内を巡回するバスに乗り、 今朝まで宿泊していたホテルに戻ります。 そこで、ツアーの観光バスに乗り換えて、次の観光地に向けて出発です。
と、その前に昼食タイムです。 国立公園から近い、人気のレストランで昼食です。 メインは、この辺の名物の「チバブチチ」です。
歩き疲れた体には、このチバブチチと 生ビールの組み合わせがなんとも言えません。
午後は、スプリットまで、バス移動です。 所要時間は、旅行日程表には4時間半と書いてあります。 ビールも飲んだし、昼寝にはちょうど良さそうです。
(4日目後半に続く)