4日目 「さらに北上、台北へ」


4日目は、平成20年1月2日(水)です。

このホテルも、朝目覚めると、 部屋がうすら寒いです。 台湾は暖かくて暖房を必要とすることが滅多にないので、 暖房機能が弱いのかもしれないという仮説が、 そろそろ実証されたような気がします。

風邪の具合は相変わらずです。 風邪薬で一進一退という感じですが、 喉の痛みだけは着実に悪化している感じです。

せっかく湖畔のホテルに泊まったので、 観光に出発する前に、朝の湖を眺めてみます。

てな感じで、4日目の観光に出発です。 4日目は、新幹線に乗って台北に行きます。 以下のようなスケジュールです。

  1. 地震跡地見学
  2. 台中でお茶してから、寺を見学
  3. 新幹線で台中から台北に北上
  4. 台北市内を観光してから、市内のホテルに宿泊
例によって、位置関係については、 台湾の大雑把な地図 を参照してください。

さて、最初の目的地は、「921地震教育園」です。 地震の怖さと教訓を後世に伝えるため、 実際に「921大地震」の被害にあった中学校を そのままの状態で保存している場所です。

「921大地震」とは、 1999年9月21日に台湾中部で発生した大地震のことです。 当時、日本でも報道されたとは思いますが、 日本で覚えている人は少ないかもしれません。 ネットで調べてみると、2000名以上の方が亡くなったようです。 台湾では、歴史に残る大地震です。

921地震教育園は、地震が起きた当時のままを保存している場所と、 来園者に説明するために後で建てた施設の組み合わせになっています。 地震が起きた当時のままとは言っても、雨で風化しないように、 屋根をかけた場所もあります。

最初に、新しい来園者説明用の建物に入って軽く説明を聞き、 その後で、中庭的な場所に出ます。 すると、すごいことになっていました。

陸上競技のトラックで、「これはひどい…」と思っていると、 もっとすごいものがありました。

まるで映画のセットのようだなぁ…と思いながら、車に戻ります。 車は台中に向けて出発です。

台中では、最初に茶芸を体験します。 それほど広くない中国茶のお店に入ると、 奥のほうに渡り廊下的な通路があります。 あまり広くないように見えたのは入口付近だけで、 奥のほうに池があり、池を取り囲むように、 茶芸を体験できる小部屋が連なっている建物になっていました。 そんな一角で茶芸を体験します。

よく知らないので適当に書きますが、茶芸というのは、 けっきょく中国茶を飲むんですけど、 独特の道具を使って、独特の入れ方をして飲むことらしいです。 どう独特なのかは、私の文章力で表現できないので省略します。 が、お茶もお茶菓子も美味しかったです。 そして、お茶菓子とほぼ同時に、鯉の餌も運ばれてきます。 池には鯉がいるので、餌をあげても良いらしいです。

お茶を飲んで、お茶菓子を食べて、鯉に餌付けをしたら、 次の目的地の宝覚寺に向けて出発です。 宝覚寺は、入口付近の建物が工事中のせいか、 雰囲気が地味で、あまり台湾のお寺という感じがしません。 なんでわざわざ工事現場に案内するんだ??? と思って先に進むと、 その奥に大仏像がありました。

なるほど、わざわざ立ち寄る意味がわかったところで、 宝覚寺を出発です。 ホテルのレストランで、中華料理の昼食を食べたあとに、 台中駅に向かいます。 今回のツアーで、2度目の新幹線乗車です。 高雄に着いてからずっとお世話になってきた、 バス(ワゴン車)の運転手さんとは、 台中駅でお別れです。

最初に台湾新幹線に乗ったとき は、新幹線の車内が寒いわけがないという先入観から、 コートを脱いで座っていたのですが、 途中で あまりの寒さに慌てて着込むはめに なりました。 今回は、しっかりコートを着込んだ上に、 車内販売で熱いお茶を購入し、 寒さ対策は万全で臨みました。 やっぱり寒かったですが、行きほどつらくはなかったです。 少しは風邪も良くなっているんでしょう。

台北駅からは、別のバス(ワゴン車)で移動です。 台北は大都会で、道路も普通に渋滞しています。 信号や渋滞に止まりながら、少しずつ進む感じです。 最初に向かったのは、国立台湾民主記念館です。

広大な敷地の中央に立つ記念館の中には、 いろいろな展示があります。 昔の総統の部屋を再現したものとか、 昔の総統が乗っていた車とか、 それなりに面白かった気がします。 が、風邪のせいかうすら寒いので、 あんまり真剣に観光する気になっていません。 よく覚えていないのですが、 リニューアルオープンしたばかりの部屋があって、 取材の人も来ていたようです。

さて、うすら寒かった記念館から車に戻り、 最後の観光地を目指します。 途中、車窓から総統府の建物を見るだけで通り過ぎて、 龍山寺に到着しました。

今回のツアーでは、大きくて派手な寺をたくさん見てきました。 ツアーの最後の「大取り」を飾るこの寺は、 見てきた中では、大きさ的には小さいほうで、 色合いも普通に派手で特筆すべき点はありません。 ただし、参拝する人の多さ、というか敷地内の人口密度の高さでは、 一番だったような気がします。 そして、みなさん非常にまじめで熱心です。

まじめで熱心な現地の皆さんに囲まれて、 我々日本人観光客は、非常に「浮いた」雰囲気です。 早々に撤収すると、次は免税店に案内されます。 同じようなタイムスケジュールのツアーが多いのか、 店内は非常に混雑しています。 免税店を出たら、ホテルに向かいます。

この日は、台北市内の新しそうなホテルに宿泊です。 夕食も、ホテルのレストランです。 4晩連続で、夕食は高級中華で、似たようなメニューが続きますが、 それぞれそれなりに美味しいので、飽きることはありません。

以上で4日目の「さらに北上、台北へ」を終わります。


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