初日前編 「日本脱出できるかな?」


初日の平成19年12月30日(日)は、以下のようなスケジュールです。

  1. 朝8時に成田空港集合
  2. 朝10時発の飛行機で台北(桃園国際空港)
  3. 新幹線で高雄まで南下
  4. 夕食を食べて、リバークルーズをして宿泊
位置関係については、 台湾の大雑把な地図 を参照してください。 初日に最南端まで行き、徐々に北上するというツアーです。

年末年始休暇に楽しく旅行に出かけるはずでしたが、 今回は大問題が発生しました。 出発前夜、29日(土)の夜のことです。

どうやら会社で風邪をうつされたらしく、 38.5℃を超える熱が出ました。 症状から考えて、会社の某A氏にうつされたと思われます。 某A氏は、 「風邪を引いているならマスクをして、 周囲にうつさないようにしろ!」 という周囲からの度重なる忠告に対し、 「風邪じゃない」と わけのわからないことを言って マスクを拒否し続けた極悪人です。 あああああ、思い出すだけでも腹立たしい。呪ってやる。

このまま、風邪が治らずにキャンセルになったら、 旅行費用は全額某A氏に請求してやるとか思いながら、 家にあった市販の風邪薬を飲んで寝ました。

翌朝、少し体調が良くなった気がしましたが、 熱を測ってみるとあまり下がっていません。 成田空港8時集合ということは、 自宅を6時くらいに出なければなりません。 病院に行く時間もありませんから、 自分自身で旅行に行っても大丈夫か否かを判断しなければなりません。 いろいろ考えましたが、

という結論に達したため、家にある市販の風邪薬を大量に荷物に追加し、 旅行を決行することにしました。

成田空港までは、前日に予約しておいた定額制タクシーです。 バスや電車と違い、重い荷物を持って寒空の下を乗り換える必要はありません。 暖かい車内に座っていると、家を出る前に飲んだ風邪薬の効果も出始めて、 すっかり風邪が治ってしまいそうな感じになります。 この時点で、旅行決行の判断は大正解だったと確信します。

余裕を持って家を出たので、集合時間よりもかなり早く成田空港に到着します。 成田空港で朝食を食べてから、集合場所に向かいます。 普通の海外旅行パックツアーでは、同じツアー参加者も集まって、 「みなさんこれから数日間よろしくお願いします」的な 簡単な挨拶と説明があるのが世の常です。 同じツアーのメンバーの顔くらいは覚えておいたほうが良いのは確かですので、 添乗員同行ツアーではなくても、この手の集合説明会は必ずありました。

しかし、今回は何もなくて、 「台北の空港で現地係員が待っているので、 勝手に搭乗口に行って、 勝手に飛行機に乗ってください」的な ことを言われます。 誰が同じツアーの参加者なのかがわからないまま、 飛び立つことになりました。

以上で初日前編の「日本脱出できるかな?」を終わります。 続きは、初日後編の「とりあえず高雄」をご覧ください。


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