2日目 「丹後半島経由で城崎温泉へ」


さて、2日目、平成19年5月4日(金)になりました。 この日の日程は、天橋立を改めて見物してから、 丹後半島を回って城崎温泉に行くというものです。

前日は、夕方5時過ぎに天橋立のホテルに到着したので、 あまりホテル内外をじっくり見るでもなく、 さっさと温泉に入って食事して寝ました。

朝になってから改めてホテル内を散策してみると、 庭に足湯があり、つかりながら天橋立を見物することができるようになっています。

ホテルをチェックアウトしたら、 まずは、ホテルから歩いて行ける場所にある範囲で、 天橋立 を見にいくことにします。

事前学習がほとんどゼロなので、どこに何があるのか よくわかりません。案内マップで、どういうところなのかを調べます。

案内マップを見て、案内マップまで来る途中に、 この辺の観光名所のひとつを軽く見過ごしていたことに気づきます。

天橋立を歩いて縦断するような時間はないので、 次の観光スポットを目指して、ホテルに引き返すことにしました。 ところで、案内マップのあった場所は、マップに書いている通り、 島の上でした。 ホテルのある陸地(本州)とは、運河のような細長い海で隔てられていて、 橋が架けられています。

この橋が、観光名所なのです。

橋を渡ったら、車に乗って次の観光地を目指します。 次は、天橋立を反対側の高台から見下ろすことにしました。

まずは、高台の手前にある 籠(この)神社 のお参りをします。

高台に上るために、近くの神社の駐車場だけ借りたというノリでいたのですが、 神社自体が、けっこう歴史が古くて観光地として十分な魅力があるようです。 勉強不足とは言え、失礼しました。m(_v_)m

神社の境内には、水琴窟というものがあります。

水琴窟の横から、神社の外に出られるようになっていて、 高台に向かう通路になっているようです。 さて、さっきから、単に「高台」と書いてきましたが、 我々が目指しているその高台は 傘松公園 というところです。 公園の名前は知らなくても、「股のぞき」 といえば、わかる方も多いのではないかと思います。

傘松公園へは、リフトかケーブルカーで上がることが出来ます。 どちらも同じ料金、というか同じチケットで乗れるそうなので、 とりあえずチケットを買ってから、 どちらに乗るのかを考えることにしました。

所要時間は、ケーブルカーが4分、リフトが6分と ケーブルカーのほうが短いのですが、 発車までの待ち時間を考えると、 リフトのほうが早く着きそうです。 ということで、リフトに乗ることにしました。

さて、リフトに6分揺られて、傘松公園に着きました。 とりあえず、天橋立を見ます。

せっかくですから、「股のぞき」もしてみます。 いちおうねんのために解説すると、「股のぞき」とは 股の間から天橋立を見ることです。 上下(空と海)が逆さになって、 天にかかる橋のように見えるのだそうです。

さて、傘松公園からの景色を堪能したら、 次の目的地に向かって下山します。 帰りもリフトに乗ります。 さすがに、ゴールデンウイークです。 下りのリフトには、行列が出来ていました。 ひょっとしたら、ケーブルカーのほうが早かったかもしれません。 ただし、下りは、天橋立を見ながら降りられるので、 上り以上に人気なのかもしれません。

さて、車に戻って、次の目的地に向けて出発です。 丹後半島を海岸線に沿って反時計回りに北上します。 次の目的地は、「伊根の舟屋」で有名な 伊根湾 です。 とりあえず、伊根湾めぐり遊覧船に乗って、 海上から舟屋を見てみることにしました。

遊覧船は、船室とデッキの両方に席があります。 デッキのほうが、カモメに餌をあげられるので人気ですが、 あっという間に席が埋まってしまいました。 餌付けはすでに卒業 したと言えなくもないですが、ちょっと残念です。 しかたなく、船室内に入ります。 気を取り直して外を見ると、舟屋がたくさん見えます。

餌付け不足なのが心残りですが、 景色は堪能できたので、遊覧船もまぁまぁ良かったと思います。 次は、伊根湾を見下ろせる高台にある道の駅に行きます。 舟屋の里公園という名前のようです。

伊根湾も十分見たので、次の目的地に向けて出発です。 丹後半島を海岸線に沿って、さらに反時計回りに北上します。 次の目的地は、 経ケ岬灯台です。

インターネットで調べてみると、 映画「新・喜びも悲しみも幾年月」の舞台になったと 書いてあります。 って言われても、その映画を見ていないので、 イマイチよくわかりません。

経ケ岬は、丹後半島の北端です。 丹後半島を海岸線に沿う道路も、西向き、そして南西向きに 変わっていきます。 次の目的地は、 琴引浜鳴き砂文化館です。 近くの砂浜にある「鳴き砂」について、 いろいろと勉強になる場所です。

「鳴き砂」とは、押したり動かしたりすると音がする砂のことです。 鳴く砂の成分は、石英だそうです。 砂から音がするのは面白いですが、もっとびっくりしたことがありました。 この辺りの砂浜の砂は、 ちょっと見ただけでは単なる砂粒にしか見えないのですが、 実はいろいろな微小な生物が混ざっているというのです。

思わず勉強になって満足したところで、次の目的地を目指します。 そろそろ県境を越えて、京都府から兵庫県になります。 次の目的地は、 兵庫県立コウノトリの郷公園です。

とにかく、今回の旅行は、勉強になることが多いです。 ここでは、コウノトリを飼っているのだと思い込んでいたのですが、 違うようです。 コウノトリは肉食性なので、その餌となるよう な動物が生育する環境を整えることで、 コウノトリの繁殖を狙っているそうです。 たくさん集まっていますが、あくまでも飼っているわけではないようです。

さて、コウノトリを見たら、 本日の最終目的地、 城崎温泉に向かいます。 最近の普通の温泉宿では、宿の中に大浴場があります。 夕方に到着したら、一風呂浴びてから、 ビールを飲みながら夕食を待つという感じで、 宿の外に出かけることはあまりありません。

しかし、ここ城崎温泉では、街ぐるみで「外湯」を 大切にしているそうです。 旅館の風呂は小さめなので、街中に銭湯のような大浴場があるので、 それに入るのが通なようです。 宿泊客は無料で、いろいろな風呂を巡っても良いということで、 この温泉街の名物になっているようです。

この日は、朝に天橋立を出発したときは晴れていたのですが、 城崎温泉に着くころには、雨が降り出してしまいました。 旅館から、傘と下駄を借りて、近くの大浴場に向かうことにしました。

さて、たどり着いた大浴場ですが、 湯船が深めで、お湯が熱めと、 自分としては、かなり好きな系です。 しかし、どうしても我慢ならないことがひとつだけあります。 それは、 とにかくものすごく多くの人がいる という点です。 まぁ、考えてみればゴールデンウイークなので、当然といえば当然なのですが、 それにしても、芋洗いとはまさしくこのこと状態 になっています。

人さえ少なければ、良い風呂だったと思えるだけに、 けっこう残念です。 こんなことなら、旅館の内風呂でも良かったかなと思います。

エレベータ等の近代設備のない、 歴史が長そうな旅館で夕食を頂き、2日目を終わります。


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