平成18年7月29日(土)、仙台まで日帰りで行ってきました。
首都圏からわざわざ仙台まで行くんなら、 ゆっくり観光しないともったいないような気もしますが、 今回は添乗員付きの日帰りツアーなのでしょうがありません。
なんのツアーかというと、その日に開催される 「新幹線車両基地まつり」 に参加するツアーです。 こういう「まつり」があることを今回はじめて知りましたが、 もう何年もやっている、毎年恒例のイベントのようです。
さて、そのツアーですが、かなり大勢の人が参加していました。 団体割引なのかどうか知りませんが、 普通に個人で新幹線の切符を買うよりも、 そのツアーに参加するほうが値段がかなり安いので、 そのためではないかと想像します。
団体旅行は何かと不自由ですし、 仙台のことはだいたいわかるので、 添乗員は不要(てゆーか、できればいない方がベター)なのですが、 値段が安いという大人の事情 により、 大人しく参加することにしました。
朝7時半に東京駅に集合して、 添乗員さんから説明を聞いてから、 8時過ぎに出発するMaxに乗るために新幹線ホームに向かいます。
私の家族(以下、「うち」と記す)以外の他のツアー参加者ですが、 うちと似たような感じが多いです。 要するに、 幼稚園〜小学校くらいの子ども1〜3名+両親 という組み合わせが多いです。
新幹線ホームに新幹線が入ってくると、 「あ、E4系Maxだ!」 などと正しく識別する声がそこら中から発せられます。 そして、「ヨン様」でも来たんじゃねーかというくらい、 いっせいにビデオやデジカメの撮影が始まり、 ホームは興奮した雰囲気に包まれます。
うちは、デジカメ1台だけですので、 見た目の設備的にはやや周囲に負けています。 ていうか、 「東京駅ホームで新幹線を撮影しようという熱意」 だけなら、 かなりの惨敗です。 誰も聞いちゃいないのに、 「うちはホームで新幹線見るのに慣れているから」 という言い訳を言いたいような気分に追い込まれます。
それにしても、知らない人が見たら、 「新幹線を見たことがない、とんでもない田舎者の団体旅行」 にしか見えないことでしょう。 実際には、こいつらほど、 「たくさん新幹線を見ている人たち」 は、 なかなかいないんですけど…。
なんやかんやで、Maxやまびこの2階座席に乗って出発です。 東北新幹線は、実家(盛岡)に行くときに乗ることが多いのですが、 普通は途中の停車駅が少ない はやて か こまち に乗ります。 Maxは、かなり久しぶりです。
東京駅を出発するときは、山形新幹線つばさと連結していますが、 福島駅で切り離して、それぞれ山形方面と仙台方面に分かれます。
新幹線マニアにとって、この「連結」「切り離し」というのは、 たまらないもののようです。 多くのツアー客が、 停車時間に新幹線を降り、切り離しの瞬間を撮影に行きます。
まぁ、そんなこんながありまして、 七夕飾りが出迎える仙台駅に到着します。
仙台駅からは、東北本線(利府支線)に乗り換えて、 北というか東というか、3つめの新利府駅まで行きます。 新利府駅という駅があるのは、このとき初めて知ったのですが、 車両基地の中にあります。 おそらく、車両基地で働く人のために作った駅だと思います。
新利府駅到着は、11時過ぎです。 再集合時間の15時まで、4時間弱の自由時間があります。 基地まつり会場はかなり人が多いです。 (添乗員さんの話によると、前年度はn万人も訪れたとか。 nは失念…) 食事が出来そうな場所も限られていると思いましたので、 混雑する前に早めの昼食にすることにしました。
東京は晴れていましたが、こちらは小雨が降っています。 天気予報を見て、ねんのために持ってきた折りたたみ傘をさし、 昼食を食べれそうな場所に移動します。 この日の昼食は、仙台駅で買っておいた駅弁です。
さて、昼食後は、いよいよ基地まつり見学です。
会場の案内図によると、新幹線の整備工場の中に、 いろいろな新幹線好きのための展示などがあるようです。
整備工場は、屋根もあるので傘が要りません。 ただし、あの長い新幹線が丸々入るくらいですから、 とにかく地平線が見えるくらい広いです。
えー、地平線が見えるのは嘘ですが、広いのは本当です。 かなりの距離を歩くことになりますので、基地まつりを見学する際は、 事前にウォーキング等で鍛えておくことをお勧めします。
言い忘れましたが、基本的に基地まつりは参加無料のようです。 現地までの交通費、飲食費、物販(御土産物など)はもちろんお金がかかりますが、 会場は入場無料ですし、各種のアトラクションに参加してもお金は取られません。 そのためか、各種のアトラクションは、信じられないほどの大行列で、 すごい待ち時間です。
新型新幹線(高速試験電車)との記念撮影が1時間待ちとかいうので、 普通に写真を撮るだけにしました。
新型新幹線は、猫の耳のような空力ブレーキが特徴です。 サービスで、出し入れして見せてくれていました。
アトラクションは、記念撮影だけではありません。 こまちの連結器の開閉操作が出来るというものもありました。 しかし、これもかなりの行列だったので、 普通に写真を撮るだけにしました。
その後、ミニ新幹線に乗ることにしました。 これが、今思えば判断ミスだったのですが、 ディズニーランドもまっつぁおの2時間待ち....
確かに先頭車の形はきれいだし、 実際に乗ってみると見た目よりも加速は良くて面白いですが、 直線の線路を往復するだけです。 距離にして100mくらい、乗車時間1分くらいですから、 何とかして待ち時間を短縮して欲しいものです。 (乗車用と降車用のホームを分けるだけでも、 客の回転率が倍以上になって、 待ち時間が激減するように見えたのですが....)
さすがに、自由時間の大半を2時間待ちで費やした後は、 集合時間が近づいて来ました。 御土産物屋を物色してから、集合場所に戻ります。 なにしろ敷地が広いので、集合場所に戻るにもそれなりに時間がかかります。
集合場所に戻る途中で、 まだ見ていない場所がけっこうあるが見えます。 4時間弱という時間は、最初は長過ぎると思ったのですが、 うまく時間を使わないときびしいかもしれません。
てな感じで、新幹線車両基地まつり見学は終了です。 あとは、来たときと逆に仙台駅に戻り、 Maxで東京駅に戻るだけです。 仙台駅では1時間くらい自由時間があるので、 わりとゆっくりお土産を買ったり、夕食の駅弁を買ったり出来ます。 東京駅到着が19時過ぎくらいで、到着と同時にツアーは解散です。
こんな感じで、十分に日帰りできることはわかりましたが、 やっぱり仙台は、日帰りじゃなくて宿泊(夜に飲み歩く)が良いなぁ....