4日目 小樽から札幌へ


5日目、最終日の8月19日(金)になりました。

今日の予定は、札幌のホテルを出発し、 新千歳空港を午後2時くらいに出発する飛行機に乗って帰るだけです。

初日に函館でレンタカーを借りる際に、 「新千歳空港周辺は、大渋滞なのでかなり早めに行ったほうが良い」 と言われていました。 言われなくても、昼前には空港に行って車を返し、 運転する義務がなくなってから、 晴れて空港のレストランでビールかなんかを飲むつもりではいました。

それにしても、ホテルから空港直行では、 いくらなんでも早過ぎるように思います。 歩いたほうが早いような大渋滞が何kmも続くというのであれば 話は別ですが、そんなことはありえない(と思いたい)ような気がします。

最後に、もう一箇所、どこか近場の観光に行くことにしました。 選んだ場所は、大倉山です。 前日に、小樽から藻岩山(もいわやま)に行く途中に 立ち寄るとちょうど良かったのですが、 そんなことは後で地図を見て気がついた話です。 なんとなく、場所も離れていて時間が足りないような気がして、 立ち寄りを断念したのでした。 結果論から言えば、場所が離れているというのは勘違いだし、 前日は時間も余ったし、十分に行けたんですけど。

まぁ、そんなことは良いとして、 とにかく大倉山を目指します。 大倉山に到着し、駐車場に車を停めると、 ものすごく長いエスカレーターに乗ることになります。 東京の地下鉄などでも長いエスカレーターは良くありますが、 ここのは本当に長いと思います。 無料ですけど、金払ってでも乗る価値はあると思いました。

さて、エスカレータを上り終わると見えてきます。

スキーのジャンプと言えば、 札幌オリンピックの日の丸飛行隊ですよね。 って言って、わかってくれる人は、すでにそれなりの歳ですけど。 で、今回、改めて調べてみたら、日の丸飛行隊が、 金銀銅メダルを独占したのは、70m級ジャンプで、 大倉山じゃなくて、宮の森ジャンプ台だったようです。 なんとなく、札幌オリンピックのジャンプ台といえば、 「大倉山」というイメージが強いのですが、 そういえば、両方ともよく聞いたような気も....(記憶は定かではない)

さて、ここでは、リフトに乗ってジャンプ台を上から見られるそうです。 さっそく乗ってみることにします。

リフトに乗って上っていく途中で、 ジャンプ台のまさにジャンプする地点が見えます。

私は、これまでの人生で、大きく誤解し続けてきたことがあります。 それは、ジャンプ台は、上を向いているということです。 エアリアル並とは言わないまでも、上向きだと信じていました。 しかし、実際に真横から見ると、 滑走面の急勾配と比べると、相対的に上向きに見えるけど、 実はそれでもけっこう下向きだということがわかります。 でも、よく考えてみると、上向きだと落差が大き過ぎて、 すごく危ないような気もします。これで良いんでしょう。

さて、そうこう考え込んでいるうちに、リフトは頂上に着きます。 選手の皆さんが滑る始めるポイントより少し上に、 展望台の建物があります。 次は、この展望台からジャンプ台を見下ろします。

実際に、現場で見て思ったのですが、 ジャンプする前に滑走する斜面が異常に細いのが印象的です。 スキー板2枚を並べて滑る幅しかないように見えます。 着地した後の斜面は広いのですが、それに比べて、 ジャンプする前の斜面は、 ほとんど直滑降する幅しかないように見えます。

一度斜面を滑り降り始めたら、 「怖いから、ジャンプは止め!」 とは言えなさそうです。

さて、ここの展望台からは、ジャンプ台を見下ろすだけではなく、 札幌の街を見物することが出来るようになっています。 ジャンプ台と札幌の街を見物したら撤収です。 もちろん、ジャンプで下りるわけではなくて、 リフトに乗ります。

大倉山は、なかなか新しい発見もあり、 個人的には非常に面白かったです。 大倉山を堪能したら、いよいよ空港に向かいます。

カーナビの案内の通りに、 渋滞の札幌の街中を通過して、高速に乗ります。 空港に近いインターを下りてからも、 けっこう距離があります。 初日に函館のレンタカー屋さんに言われたような 渋滞に巻き込まれることもなく、 あっさり空港近くのレンタカー屋さんに到着します。

函館空港では、レンタカー屋さんまで歩こうと思えば歩ける距離に見えましたが、 新千歳空港では、バスの送迎がなければ絶対無理というくらい、 離れた場所に、各レンタカー会社の営業所がまとまって建っています。 まとまってくれているおかげで、 どのレンタカー会社かを気にせずに、 とりあえずこの辺に来ればわかるようになっていて、 楽で良いです。

空港のレストランでは、 前夜に普通の居酒屋に行ってしまったせいで、 食べ損ねたジンギスカンをつまみに、 ビールで昼食にしました。

飛行機が、1時間ほど遅れて羽田空港に到着し、 今回の北海道旅行は終わりました。 北海道は、行く度に新たな発見があります。 また、いつか行きたいです。


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