2日目 函館から洞爺湖へ


2日目、8月16日(火)になりました。

今日の予定は、函館を出発し、大沼、昭和新山、有珠山、洞爺湖等を観光しながら、 洞爺湖温泉のホテルに宿泊するというものです。

函館の朝といえば、朝市が有名です。 朝市は駅前にありますので、せっかく駅前のホテルに泊まったわけですから、 函館を出発する前に、朝市に立ち寄ることにします。

朝市は、 通路等を境にして、独立した店舗がたくさん並んでいるという感じの場所です。 ちょっと歩けばもう隣のお店という感じで、そこらじゅうに店長さん(?)がいます。 扱っている商品としては、 魚介類、野菜、干物、お菓子などの食料品を中心に、 様々なものが売られています。 なかでも目を引くのが、ずらっと各種並んだカニです。 素人目では、何が良いのかよくわからないのですが、 ボーっとしていると、色々な店舗の店長さんから、 「品物を見ていけ」とか、「話を聞け」とか、「買え」とか、「何しに来た?」とか、 いろいろな声が次々にかかります。油断は禁物です。

けっきょく、一番お得そうに見えたカニとホタテとウニのセットを買って、 配達日指定のクール便で自宅に送ることにしました。 後日、自宅に帰ってからカニとホタテは焼いて、ウニは生で食べたのですが、 非常に美味しかったです。 送料込みでも、首都圏で買うより安くて美味しくて良かったと思います。 もちろん、首都圏より安いといっても、十分に贅沢な値段なのは確かです。 首都圏からでも注文できるらしいですが、頻繁には食べられません。

さて、函館の朝市を満喫したので、いよいよ次の目的地に向けて出発です。 次は、大沼を目指します。

大沼では、日暮山展望台というところに行ってみることにしました。 小沼、大沼、駒ヶ岳が一望できて、眺めのすばらしさに日が暮れるのも 忘れてしまうというのが名前の由来という説が、 どこかに書いてあった記憶があります。 (真偽は不明)

展望台への道はわかりやすいとは言えませんが、 案内標識がありますので、注意していれば迷うことはないと思います。 ただし、山を登り始めてすぐに、道路の舗装はなくなり、 砂利道になります。 ガタガタいわせながら車を走らせていくと、頂上付近に、 意外に大きな駐車スペースがあります。そこに停めて景色を見ることにします。

中学校の修学旅行で来たときは、下界の列車の窓からこの辺の景色を 見たように思います。 天候の差だと思いますが、そのときのほうが綺麗だったような印象があります。

いちおう、大沼も見ましたし、次は一気に昭和新山、有珠山、洞爺湖付近を目指します。 噴火湾に沿って国道を北上し、長万部の手前(国縫)からは、 道央自動車道に乗ります。

洞爺湖付近に到着したのが、正午くらいでした。 とりあえず、昼食のために、その辺にあったレストランに入りました。 テレビでは、東北地方で大きな地震があったというニュースをやっていました。 カーラジオでも、地震があったというような話はチラッと聞いていましたが、 テレビのニュースの扱いの大きさに、改めてかなり大きな地震だったのだと 認識しました。

次は、有珠山ロープウェイに乗り、有珠山から周辺の景色を眺めることにしました。 有珠山ロープウェイ乗り場は、昭和新山のすぐふもとにあります。

巨大な駐車場の横には、いろいろな御土産物屋や飲食店がたくさんあり、 いかにも「人気の観光地」という感じのところです。 ここからロープウェイに乗って、有珠山の展望台を目指します。

大沼では天気に恵まれませんでしたが、 ここでは最高の天気に恵まれました。 と思いながら振り返ると、有珠山の山頂には雲がかかっています。 展望台と山頂は、それほど高度差はないと思うのですが、 微妙なところだったようです。

さて、次は洞爺湖を観光することにします。

中学校の修学旅行のときには、有珠山噴火のすごさを伝えるために建てられた、 公営の「火山××館」を見学した記憶があります。 噴火を再現する音と振動の迫力がすごいわりに、照明がチンケで、 夜に懐中電灯を使って、「火山××館ごっこ」をして遊んだことだけは、 はっきりと覚えています。

たぶん、そのときに行ったのは、「虻田町立火山科学館」ではないかと思います。 ということで、今回も、その記憶をたどるために、 行ってみようかと思いました。 が、あんまり天気が良いので、 あっさりやめて洞爺湖の遊覧船に乗ることにしました。

いま、このページを書いていて、いまさら気がついたんですが、 自分でも無意識のうちに、今回の北海道旅行を 「中学校の修学旅行を振り返る旅」 にしようとしていたようです。

遊覧船は、30分間隔で所要時間が1時間程度のようです。 ちょうど遊覧船が出向したばかりのようなので、 次の遊覧船まで30分待たなければなりません。 それから船で1時間ですから、子どもが飽きたと騒ぎ出すのは必至です。 それに、暑くて汗だくなので、早く温泉宿に行って汗を流し、 ビールを飲みたいところですが、飲むのが遅くなってしまいます。

ということで、ちょっと時間がかかり過ぎるので遊覧船を諦めようとしたとき、 「モーターボート」の看板が目に入りました。 モーターボートなら、貸切で今すぐ出発可能で、 しかも遊覧船と同じコースが15分で見て回れます。 料金は、一家3人(たしか幼児は無料で大人2人分)で4,000円です。 ちょっと贅沢といえば贅沢かもしれませんが、 たしか遊覧船と比べても5割くらいしか高くないし、 貸切であることを考慮すれば、むしろ安いようにも思えます。 とにかく、遊覧船を待っている時間で、見て回れるというのは魅力です。 さっそく乗ってみることにしました。

洞爺湖には、ど真ん中に島があります。 湖岸から見ると、角度によってはひとつの島のようにも見えるのですが、 実際には、いくつかの島があるようです。 ボートは、一番大きな島と小さな島の間を通って進みます。

モーターボートに乗るのは、初めてのような気がしますが、 天気の良さも手伝って、最高の気分でした。 病み付きになりそうです。

ただし、けっこう揺れるので、船酔いする方にはお勧めしません。

モーターボートを満喫したあとは、「科学」向けではない家族を 無理やり「科学館」に連れて行くのはやめて、 そのまま温泉宿に直行しました。 この日の宿は、大浴場に隣接して、大型の屋内温水プールがある大きなホテルで、 プール目当てと思われる家族連れで、かなり混雑していました。

まだまだ明るいうちにチェックインしたので、 普通は、プールでひと泳ぎするところなんでしょうけど、 とにかく一刻も早く美味しいビールを飲むために、 プールを無視して温泉に直行しました。

ここの温泉宿は、大浴場(プール)の外で、いきなり生ビールを売っているという、 正しいビジネスをわきまえた温泉宿でした。

部屋からの景色も見事です。

さらに、この時期には、毎晩(?)洞爺湖で打ち上げ花火を やっているそうです。部屋の窓から、花火見物も出来ます。 花火の写真は難しいのですが、 比較的まともに撮れたのがこれです。

と言う感じで、天気に恵まれて、良い景色を堪能できた 2日目は終わりました。


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