第2部 キャンベラ観光(3日目)


平成17年5月3日(火)になりました。

この日の予定は、朝、シドニーのホテルをバスで出発し、 キャンベラ市内観光をして、 またシドニーの同じホテルに帰ってくるというものです。

ナイフとフォークも満足に揃っていないという、 やる気の感じられないホテルのレストランで朝食を済ませると、 早々に出発です。 キャンベラは、地球儀で見るとシドニーのすぐ近くですが、 バスだと片道2時間半〜3時間かかる距離のようです。

途中、高速道路のサービスエリアで休憩をしながら、 キャンベラに向かいます。

サービスエリアは、日本よりは少し地味な感じです。 ガソリンスタンドと、ハンバーガー屋と、売店があります。 売店は、コンビニと学食(学校の食堂)と小規模なゲームセンターを 足して3で割り、トイレを足したような感じのところです。 いつものことではありますが、子どもがなにやら騒いでいます。 朝食を満足に食べられなかったため、腹が減ったと主張しています。 しょうがないので、サンドイッチを与えたらおとなしくなりました。 あとで少しもらって食べたのですが、かなり美味しいです。

そんなこんなでキャンベラに到着しました。 キャンベラは、人工的に設計して造られた都市だそうです。 なんでも、シドニーとメルボルンの仲が悪く、 首都誘致合戦でもめていたので、 その間に首都用に造った都市だということだそうです。 役所や大学があるくらいで、他の産業は少ないため、 朝夕の通勤通学時間帯以外は、人通りは少ない街だそうです。

キャンベラでは、まずは首都の象徴とも言うべき、 国会議事堂を見学します。

飛行機に乗るときと同じようなセキュリティチェックを受けて、 議事堂内に入ります。 中の通路は、ギャラリーになっていて、 絵画などが展示されています。 建物は、左右対称になっているようで、 左側のほうに向かいます。

国会議事堂の見学を終えたら、 人工的に造った湖の近くで、 撮影会です。

次に行ったのが、テレストラ・タワーです。 キャンベラ市街地にある小山の上に建つタワーです。 テレストラというのは、地元の電話会社なのですが、 通信用の電波を中継するための電波塔だと思われます。 実際、塔にはたくさんのアンテナが付いています。

中には、展望レストランがあり、 高台からのキャンベラ市街地の景色を見ながらの 昼食となりました。 味は、「位置エネルギーが価格に反映されている」ような 感じがしなくもありませんが、 景色が良いので深く追求しないでおきましょう。

次に向かったのが、戦争記念館です。 第一次・第二次世界大戦の記録を残し、 不幸な歴史を繰り返さないようにしようと 訴えるための施設のようです。 多くの学生さんが、見学に来ていました。 歴史教科書を変に捻じ曲げているどっかの国の役人にも、 この記念館の精神を見習って欲しいものです。

キャンベラで最後に向かったのが、 市街地を見下ろせる エインズリー山(Mount Ainslie)です。 ここから見ると、キャンベラが人工的に造られた街であり、 三角形(ほぼ正三角形)をしていることがわかります。

てな感じ、キャンベラを観光し尽くした後に、 また3時間くらいかけて、バスでシドニーに戻ります。

夕方は、シドニー市内の免税店で買物 (大人の事情により、買物に行くことがツアー客の義務になっている)を した後に、日本食レストランで夕食です。

日本食レストランでは、妙に肉関係が充実している 折り詰め弁当が出てきます。肉関係は、まぁまぁ美味しかったように 思いますが、まぁあんなもんでしょう。 オーストラリアでは、日本酒も国内生産していて、 オーストラリア製の日本酒のことを豪酒(ごうしゅ)と呼ぶそうです。 しかし、このレストランでは、日本から輸入した日本酒はあっても、 豪酒はおいていません。 わざわざオーストラリアまで来て、 日本から輸入した某大手メーカー製日本酒を飲む気は全くありません。 ビールとかワインとかを飲むことにしました。

翌朝は早いのですが、前日に買ったつまみとワインが余っているので、 荷物を軽くするという名目で、またまた部屋で飲み直してから寝ました。


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