5〜6日目 「ドイツの真髄」


さて、旅行も5日目になりました。 平成17年1月4日(火)です。 6日間の旅ではありますが、 最終日の6日目は、帰りの飛行機に乗った後の話ですので、 実質的な旅行の最終日ということになります。

この日のスケジュールは、 ローテンブルクを昼までじっくり観光し、 その後フランクフルトの市内を観光し、 夜にフランクフルト空港から日本に向けて飛び立つというものです。 帰りの飛行機の出発時刻が夜の9時近くなので、 最終日でも丸々1日観光できます。

ということで、まずは、ローテンブルク市内観光に出かけます。 城壁内は歩いて観光できる程度の大きさだと言うことで、 徒歩での観光となります。

少し歩くと目に付くのが、 やはり街を囲む城壁です。

城壁の上のほうには、通路があります。 城壁の内側には、ところどころ階段があり、 観光客が自由に城壁の上を歩くことも出来ます。

とりあえず、街中を歩きます。 城壁の内外を結ぶ門には、城壁よりひときわ高い塔があります。

そして、実は、 街中にも門や塔があります。

さて、門や塔を見たら、 次は、いよいよ城壁の上を歩いてみることになりました。

城壁は、当然と言えば当然ですが、 石積みで頑丈に作られており、 「台風が来ればパタッと倒れるのでは?」 というような心配をする必要はなさそうです。

そして、城壁上の通路に沿って、 城壁面に、人の名前が書かれたプレートが埋め込まれています。 詳しくは忘れましたが、 修復工事に寄付をした人の名前らしいです。 地元の人の名前が多いのは当然ですが、 日本人の名前もかなり多く、異様な感じがしました。 日本人は、そんなに金が余っているんでしょうか??? (だったら、俺にくれ)

まぁ、そんなこんなで、 城壁を3分の1周くらい歩いてから、 城壁を下りました。 それから、昨夜真っ暗な中で来た、 マルクト広場にもう一度行きます。

マルクト広場付近では、 一年中クリスマス関連グッズを売っている店に立ち寄ります。 日本で言えば、一年中正月用品を売っている店ということになりますが、 「常春の頭がおめでたい系」の店ということはなくて、 テーマパークに片足突っ込みつつあると言っても過言ではないくらい、 おしゃれな洋風グッズ屋さんという感じでした。 よく知らないのでうまく説明できませんが、 いろいろなものがあって面白かったです。

それから、名物のお菓子(名前は失念)も 子どもが欲しがったので買ってみました。 テニスボールくらいの大きさの球形のお菓子です。 ちょっと見た感じ、 小さなクッキーを丸めてテニスボール大にしたという感じで、 見た目ではパンのような柔らかな手触りを想像しますが、 けっこうカチカチ硬いです。 この辺のお菓子屋ではどこでも売っているありふれた お菓子のようで、形と大きさはだいたい決まっているようです。 ただし、いろいろな味付けがあって、 何種類もあるようです。

この街での自由時間は長くて良かったのですが、 いずれにせよ寒いので、あんまりゆっくり外にいる気がしません。 速やかに見るべきものを見て、撮るべき写真も撮り、買うべきものを買ったら、 御土産物屋の中などで自由時間をつぶします。

自由時間が終わったら、この街で昼食です。 昼食が終わったら、旅の最終目的地、フランクフルトに向けて出発します。

この旅の初日は、フランクフルトに宿泊しました。 しかし、そのときは、空港からバスに乗った時点で既に薄暗かったのと、 ホテルが郊外の住宅地のようなところに建っていたので、 フランクフルトという街がどういうところなのかよくわかりません。

最終日は、帰りの飛行機の時間があるので、 交通渋滞などのロスタイムがあれば、 フランクフルト中心部の観光は中止の可能性もありました。 しかし、私の日ごろの行いが良いためか、 何とかバスも順調に走ることが出来たようで、 フランクフルト中心部に到着することが出来ました。

さて、フランクフルトの中心部には、 ゲーテが住んでいた家があるというので、 歩いて見に行くことになりました。

ゲーテの家を見終わってから、 街中の御土産物屋を物色しに行きました。 御土産物屋を見ているうちに、 あっという間に外は暗くなってきました。

今回のツアーでは、古城とか旧市街とか、 古いドイツの面影を濃く残す場所を中心に巡ってきましたが、 最後の最後で、近代的な先進工業国らしいドイツの一面を見たという感じです。

この国は、古いものを大切に守りながら、 新しいものを取り入れて発展させていくという、 一見矛盾する二つのことを国中で当然のように実践しているように見えます。 これが、ドイツの真の良さではないかと感じました。

何年かしたら、またドイツに来てみたいです。 おそらく、新しいものはさらに新しく、 古いものは古いままで変わらずに、 そこにあるのではないかと思います。 などと考えながら、近代的なフランクフルト空港から、 正月休み旅行を終えて満員の成田行き飛行機に乗り、 現実社会が待つ日本に帰りました。


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