平成14年8月1日(木)、 世界遺産の白川郷を見て、高山に立ち寄って、 下呂温泉に泊まりに行く日です。 とりあえず、和倉温泉から白川郷には、途中でどこにも立ち寄らずに まっすぐ行くことにしました。
まずは、来たときと反対に、能登有料道路を通って能登半島を南下します。 能登有料道路を終点まで行かずに途中で降りて、 一般道を南東方向に北陸道のICを目指して進みます。 北陸道に乗ってからは、これまた来たときと反対に、 富山方面に20km強くらい東に進みます。 金沢と富山の中間地点くらいに、 東海北陸道とのジャンクションがありますが、 ここで東海北陸道に乗り換え、進路を南に変えます。
民間企業なら倒産間違いなし という感じの、 新しくて交通量がほとんどなくて快適な 東海北陸道を五箇山まで30kmくらい南下します。 東海北陸道は、名古屋付近と北陸をつなぐ道路のようですが、 五箇山より先、白川郷前後の40kmくらいの区間は工事中であり、 まだ開通していません。 まぁ、だから、交通量がないのでしょう。 (好意的解釈)
てなわけで、五箇山から白川郷までの10km強は、 一般国道156号を経由して行きます。 国道とはいえ、とんでもない急カーブが続出の山道ではないかと 覚悟していたのですが、 十分な道幅もあり、大きな橋やトンネルもあり、 なかなか快適な道路でした。
白川郷では、「野外博物館合掌造り民家園」の近くの公営駐車場に車を停め、 歩いて観光します。 車から一歩外に出ると、山の中だというのに 予想を超える暑さ です。 これでは、ヒートアイランドの都会と変わりありません。
駐車場には、大型の観光バスが並び、 そして付近には、お土産物屋やお食事所があります。 想像以上に現代的な観光地化している現実にちょっと戸惑いながらも、 まずはお食事所で昼食にします。 しかし、ここのお食事所にクーラーはなく、扇風機しかありません。 考えてみれば、クーラーもないところで、 暑さに耐えながらの食事するのは久しぶりのような気がします。
さて、食事が終わったら観光です。 白川郷には川が流れているのですが、 川向こうにある家々を見に行くことにしました。 川には、歩行者専用の橋が架かっています。
微妙に揺れる橋を渡ると、 お土産物屋があります。 とにかく暑いので、日陰を求めて、 お土産物屋に立ち寄りながら、少しずつ進みます。 目的地は、「どぶろく祭りの館」です。 事前に調べていないので、そこに何があるか知りませんが、 名前で選びました。どぶろく.... 魅惑的な言葉です。
さて、目指すどぶろく祭りの館ですが、 神社の境内にありました。 出入り口の受付で入場料を払い、靴を脱いで中に入ります。 どぶろく祭りの館は、 どぶろく祭りを観光客に紹介するのが目的という感じで、 祭りに関してビデオで紹介したり、 祭りに使う様々な品々を展示したりしています。 が、はっきり言って、よくわかりません。
よくわからないまま帰ろうとすると、
受付の人に呼び止められました。
「お神酒をどうぞ」
そこには、漆塗りの赤茶色の杯に、純白に輝くどぶろくが入っています。
やっとで、わかりやすい展開
になりました。
しかし、この日は、まだまだ車の運転をしなければなりません。
魂が引き裂かれるような思いで、お神酒を辞退しました。
(T_T)
どぶろく祭りの館を出て、すぐに車に戻ることにしました。 色々な合掌造りの家をのんびり見て歩きたいような気はしたのですが、 とにかく暑いです。一刻も早く、クーラーが効いた車に戻るべきです。 来たときに渡ったつり橋を通って、駐車場に戻ります。
さて、車に戻り、次の目的地の高山を目指します。 地図およびカーナビによると、 高山に行くには国道360号線というのを通るらしいです。 と思いながら地図を見ていると、 国道360号線を少し行くと、 白川郷が見わたせる展望台があるとのことなので、 高山に行く前にちょっと立ち寄ることにしました。
白川郷から高山までの道のりですが、 国道360号線で峠を越えて東に行き、 国道41号線を南下します。
そして、この国道360号線ですが、 とんでもない山道です。舗装はされているのですが、 とにかく、道幅が狭く、急カーブの連続です。 対向車とすれ違えない道ばかりです。 (対向車を含めて、他の車をほとんど見ませんでしたが) 車1台分の道幅しかないのに、左は崖(壁)、 右は崖(落下可能)というところもあり、 気分はルパンIII世です。 高所恐怖症の人は、行かないことをお勧めします。
さて、国道360号線を運転した高所恐怖症の私は、 無事に国道41号線に着く頃には、かなり精神的に疲れていました。 途中の道の駅で一休みして、高山を目指します。 てな感じで、予想より高山到着時刻が遅くなりました。
とりあえず、高山陣屋付近の駐車場に車を停めて、 周辺を散策することにしました。
高山陣屋内の見学を見送り、上三之町(かみさんのまち)を 散策することにしました。 陣屋の先の赤い橋を渡ると、左手に昔ながらの街並みが見えます。 これが、上三之町です。
本当は、隅々まで見て回りたかったのですが、 ここでもやはり、暑さの ために気力が出ません。 半分くらい見て、さくっと御土産物を買って車に戻りました。 私は、高山は二度目なのですが、 二回ともちゃんと観光していないような気がします。 次に来るときは、三度目の正直でちゃんと観光したいものです。
あとは、この日の宿泊地、下呂温泉に行くだけです。 下呂温泉は、高山に来るときに南下してきた国道41号線を さらに50kmくらい南下したところにあります。 山越えのために勾配やカーブのきついところもありますが、 比較的道幅も広く、某360号線に比べると、 正しい国道という感じがします。 道に迷ったり、崖を見てびびったりすることもなく、 距離のわりにはあっという間に到着します。
ぜんぜん知らなかったのですが、この夜、 下呂温泉の町はお祭のようでした。 花火が上がり、夜の暗闇の中にライトアップされて、 龍のようなものが舞っていました。 子連れで見に行くのも辛そうだったので、 ホテルの窓から眺めるだけにしておきました。