平成13年8月4日(土)、 十勝川温泉を出発して、富良野や美瑛などを見て、 旭川空港から羽田に帰る日です。
昨日の寒さと雨が嘘のように良い天気です。 この天気であれば、朝はまだ涼しいですが、 昼にはそこそこ温かくなるでしょう。
十勝川温泉は、帯広の市街地のすぐ近くのようです。 帯広の市街地を通り過ぎて、富良野方面を目指します。 帯広付近の国道沿いには、平屋の大きな工場か倉庫のような 建物が多く、アメリカの都市の郊外のような感じです。
そうこうするうちに、国道は徐々に坂を上っていきます。 富良野方面に行くには、 狩勝峠というところを通って行くようです。 峠の頂上付近のトンネルを出るとすぐに、 狩勝峠の大きな駐車場があります。 ちょっと立ち寄って景色を見ます。
次には、映画「ぽっぽや」のロケ地の駅があるらしいとの ことなので、行ってみることにしました。 映画の中では、なんという駅名だったのかしりませんが、 現実には「幾寅(いくとら)」という現役の駅です。 富良野方面に続く国道を左に折れると、 「ぽっぽや通り」という名前がついています。 ぽっぽや通りは、そう長い通りではありません。 突き当たりに駅舎があります。
駅舎のすぐ横には、それ風の建物が立っています。
ぽっぽやの駅を見たら、いよいよ富良野に向かって 一直線です。富良野といえば、北海道のへそです。 「へーそーですか?」なんてさぶいギャグをかましながら、 富良野市街地の「へそ」の場所を探します。
北海道のへそは、どっかの学校の校庭にあり、 観光客向けの観光地という感じではなく、 わかりやすい大看板とかはありません。 しかし、数年前に来たときの記憶も総動員して、 やっとで探し当てました。
さて、ここ富良野には、いろいろな見所があります。 中でも、夏の富良野と言えば、 ファーム富田のラベンダー畑が有名です。 TVでは、ラベンダーの盛りは過ぎたという ニュースを聞いたような気がしましたが、 とりあえず行ってみます。
土曜日の昼のせいか、ファーム富田の駐車場は、 けっこう混んでいましたが、特に待たされることもなく、 あっさり入れました。ひょっとしたら、ラッキーだったのでしょうか?
さて、肝心のラベンダーですが、やはり終わりまくっていました。 今にして思えば、幾寅駅近くの「道の駅」のラベンダー畑が、 規模は小さいものの一番きれいでした。 道の駅にいたときには、「これからファーム富田に行くのに、 何が悲しくてこんなせこいラベンダーの写真を撮らなあかんのだ」 と写真も撮らずに去りましたが、今にして思えば、 撮っておけばよかったかもしれません。
まぁ、それでも、ここファーム富田は、 ラベンダーは終わってもそこそこきれいです。
ファーム富田の次は、フラワーランドかみふらのに行きます。 ここは、丘の上の広大な空間にいろいろな花が咲いています。 時間があれば、トラクターバスに乗って、園内を周遊することも できるようです。
フラワーランドかみふらのを出ると、あとは 美瑛に寄って旭川空港に行くだけです。 美瑛に行く途中には、深山峠というところがあります。 深山峠には、他の峠と同じように駐車場があって 峠からの景色が見えます。
しかし、ここ深山峠にあるのはそれだけではありません。 上ふらのびいる館があるのです。 どういうところかもわからずに、 「びいる」という 魅惑の言葉につられてついフラフラと中に入ってしまいました。 ここでは、どうやらビールを造って飲ませてくれるようです。 団体旅行客のような一行が、ベランダで何かを食べながら ビールを飲んでいました。
思わず、団体旅行客に溶け込んで、旭川空港目前で旅行を 終えそうになってしまいましたが、ここは我慢です。 我慢して美瑛を目指します。 小泉首相風に言うと、「よくがんばった、感動した」系です。
さて、美瑛では、パッチワークの道というところを走ります。 ここは、単に畑の中を道路が走っているだけなんですけど、 ところどころに、いろいろなCMに使われた風景があり、 なかなかきれいなところです。 ときどき、旭川空港に着陸すると思われる飛行機が、 遠くの空に見えたりして、景色が変化して面白いです。
最初に立ち寄ったのが、通称「ケンとメリーの木」です。
次には、セブンスターの木を目指します。 いい加減に行ってもすぐわかるんじゃないかと思って適当に進んだら、 あっという間に迷ってしまいました。 しょうがないから、カーナビで調べたんですが、 「セブンスターの木」で登録されていて案内するんですね。 ただの木も、ここまで来ると大したものです。
さて、これで観光コースは終わりです。 旭川空港の隣のレンタカー営業所に車を返すと、 飛行場で飛行機の出発待ちです。 これで、今日はもう車を運転することはありません。 ふと、空港の売店を見ると、 大雪地ビールの文字が。 もう、誰にも私を止めることはできません。 なかなかおいしいビールでした。
さて、子連れの方にひとつだけ教訓を。 羽田のように大きな空港では、ベビーカーを 預けるのは搭乗口でしたが、地方の空港では、 手荷物検査場で預かることが多いそうです。 手荷物検査場をくぐってから、飛行機を降りて 荷物が流れて来るまでの間、 ベビーカーは使えないのでご注意を。 今回は、かなり早めに手荷物検査場をくぐったので、 飛行機に搭乗するまでのけっこう長い時間、 ベビーカーなしで大変でした。