みちのく温泉旅行


平成12年8月4日(金)〜8月6日(日)、 2泊3日で東北の方まで温泉につかりに行ってきました。 行き先は、岩手県盛岡市の西、鴬宿(おうしゅく)温泉です。 鴬宿温泉にゆったりと2泊して、その合間に少し観光をしようという旅です。

生後5ヶ月を過ぎた息子を連れて行くため、 哺乳瓶とか 魔法瓶(移動中にお腹がすいたときにミルクを作るためのお湯入り)とか オシメとか、 いろいろと荷物が多いです。 ですから、荷物の運搬が楽な自動車で行きたかったんですが、 あまりに移動時間が長すぎる(渋滞なしでも、たぶん7時間以上かかる)ので、 東北新幹線で行くことにしました。

てなわけで、まずは、東北新幹線に乗るために東京駅に向かいます。 我が家からだと、大荷物を抱えてタクシーでJR川崎駅に行き、 それからJR東海道線に乗るのが普通の行き方です。 しかし、この日は、東海道線と京浜東北線が両方とも事故か何かで大幅に遅れていました。 平日の10時過ぎという、本来であればガラガラの時間帯に、 朝のラッシュみたいな混雑の中、大荷物を抱えて電車に乗り込むはめになってしまいました。

早めに家を出たので新幹線に遅れるということはなかったのですが、 東北新幹線に乗る前からすっかり疲れてしまいました。 東京駅のホームで駅弁を買い込み、正午少し前に出発する東北新幹線に乗り込みます。

ところで、盛岡まで行く東北新幹線には、やまびこ号とこまち号があります。 こまち号は、盛岡を経由して秋田まで行くせいか、盛岡までの停車駅が少ないです。 やまびこ号には、こまち号とくっついてサクサク行くタイプと、 単独でトロトロとたくさんの駅に停車しながら行くタイプがあります。 これらは、同じやまびこ号でも所要時間が1時間以上違います。 この時期は、東北夏祭りシーズンのせいか、 東北新幹線の指定席は発売と同時にあっという間に売れたようで、 発売数日後に買いに行ったときには、既にトロトロやまびこの指定券しか取れませんでした。 てなわけで、途中で後発のやまびこ・こまち号に追い抜かれながら、 約3時間40分かけてトロトロと盛岡に行きます。

盛岡駅からは、自動車で鴬宿温泉に行きます。 所要時間は、30分くらいでしょうか。 夕方の4時過ぎには、 鴬宿温泉での宿泊施設である、ホテル森の風という大きなホテルに到着しました。 このホテルは、「賢治ワールド」という屋内プールも隣接しており、 山際の田舎の温泉地に不似合いな巨大建造物という感じです。 もちろん、この場合の「賢治」は、郷土の偉人「宮沢賢治」のことであり、 宮沢賢治の童話のイメージをコンセプトに造られたプールだそうです。 (あくまで伝聞、行ってないから知らない)

初日の8月4日(金)は、「天気がよければ岩手山を一望できたのではないか?」という 露天風呂もある温泉に入り、食事をして寝ました。 この日の食事は、懐石風のお膳でした。豆乳しゃぶしゃぶというのが面白かったです。 豆乳しゃぶしゃぶとは、 お膳の上の小さな鍋にお湯の代わりに豆乳が入っていて、 これを固形燃料を使って暖めてしゃぶしゃぶをするというものです。さらに、 具を食べ終わってから鍋に残った豆乳に「にがり」を入れると、 豆乳が固まってお豆腐にして食べられるというものです。


2日目の8月5日(土)は、八幡平(はちまんたい)の景色を見に行くことにしました。

八幡平(はちまんたい)は、岩手県と秋田県の県境にある高原であり、 景色がきれいなため多くの観光客が訪れる場所です。 我々は、アスピーテラインという道路を通って山を登って行きました。 しかし、山の上のほうにはガスがかかっており、 あまり良い景色は期待できそうにありません。 とりあえず県境付近にある山頂の駐車場に停車し、 降りて周囲を見渡します。

まぁ、景色は今一つでしたが、 久しぶりにクーラーではない自然の涼しい風にあたり、 気持ちよかったので良しとしましょう。

次に、食事のために山を降ります。 降りるときは、登ってきたアスピーテラインとは違う、 「樹海ライン」という道を通って降ります。

山を降りたところには、ある意味で この辺の名物である地熱発電所があります。 地熱発電所とは、地熱を利用して発電している所です。 (そのままやん)

地熱発電所を敷地外からチラッと見て、すぐに食事に向かいます。 当初は、松尾・八幡平インターチェンジ付近の大きな店で食べようと思っていたのですが、 その辺りには他に食事ができる場所が少ないせいか、 大型バスの団体観光客で予約満席で入れませんでした。 しょうがなく、しばらく盛岡方面に戻って走り、 国道沿いの蕎麦屋さんで食事にしました。

昼食時間が遅かったので、途中で少し盛岡市内で休憩したくらいで、 またホテルに戻ります。

2日目の夕食は、初日とは違って「炉端焼き」とのことです。 数人のグループ毎に炭火の囲炉裏があり、 その回りに座って焼いたものが出されるのを待つという形式のようです。

いちおう、クーラーで部屋を冷やしているとは思うのですが、 そこらじゅうから炭火の遠赤外線放射を受け、 「俺はタンドリーチキンぢゃないわい!」 っていうくらい暑かったです。 たしかに食べ物は美味しいんで、子供が暑くて泣き騒がなければ良かったかも....


最終日の8月6日(日)は、おみやげ物を買って帰るだけです。

鴬宿温泉から盛岡駅に向かう途中にある、「盛岡手づくり村」というところに立ち寄ります。 ここでは、工芸品や手焼き煎餅等の手づくり体験もできるらしいです。 また、南部曲がり家という、この地方独特の農家の家屋を復元したものもあります。 南部曲がり家とは、L字型の平屋に人と馬が一緒に住んだものです。 この場合の馬とは、父サンデーサイレンス、母父ノーザンテーストとかそういう馬じゃなくて、 農耕馬です。

で、以下がその南部曲がり家の写真です。

手づくり体験をするほどの時間もありませんので、 おみやげ物を買いあさってから、 諸行無常な盛岡手づくり村を出発します。

盛岡駅でもさらにおみやげ物を見物し、 新幹線に乗り込みます。 帰りの新幹線は、こまち号と接続するやまびこ号で、 約2時間20分で東京駅につきました。 川崎駅までの東海道線は空いていたので良かったですが、 川崎駅からのタクシーは、荷物一杯でかなり力技で押し込みました。

やっぱり子供がいると、電車の旅は辛いですねぇ....


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