馬券(勝馬投票券)を買うことは難しくはない。 競馬法により馬券の購入が禁止されている人は除くが、 100円以上の金さえあれば誰でも買うことができる。
なのに、馬券を買うことが難しいと感じる人も少なくない。 この謎を解明するために、 馬券を買うための3つの手順を分析する。
いささか、冷蔵庫にマンモスが入れられてしまいそうな 大胆な手順ではあるが、馬券を買うとはこういうことである。 このうち、2. と 3. の手順はまったく難しいことはない。 ただし、最後の 3. の手順にどの程度執着するかにより、 最初の 1. の手順の難しさ度合いが変化する。
例えば、記念馬券とか類は、好きな馬の名前などが書いてある 「馬券の紙」 を記念に取っておくことが目的であり、 例え当たっても換金するつもりはない。 この場合は、「好きな馬の番号の選択」であり、 予想と言えるほどのことはしていない。
すなわち、予想とは、どういう馬券を買えば、 より当たり馬券をお金に換えやすいかを考えることであり、 もっとぶっちゃけて言うと、 「どの馬券を買えば儲かるか?」 を考えることである。
さて、肝心の「どの馬券を買えば確実に儲かるか?」であるが、
そんなもんは知らん!
知ってたらもっと儲かっとるわい!!!
ということで各自勝手に考えるように。
以下では、予想および馬券の購入に必要となる、 馬券についての基礎知識 をご紹介する。(2001年夏のJRAが前提)
(1)馬番と枠番
| 種類 | 大雑把な説明 |
|---|---|
| 馬番 | 1つのレースに出走する個々の馬に1から順番に振った番号。 1番から最大で18番(レースによっては最大で16番)まで。 スタート地点では、コースの内側から外側に向かって、 馬番が大きくなるように並ぶ。(1番が最も内側) |
| 枠番 | 1枠から8枠にそれぞれ1〜3頭ずつの馬を当てはめる。
馬券を買う側にとっては、以下の意味がある。 ・枠連の馬券を買うときの番号。 ・レースを観戦するときの旗手の帽子の色。 1枠:白、 2枠:黒、 3枠:赤、 4枠:青、 5枠:黄、 6枠:緑、 7枠:橙、 8枠:桃 ☆出走頭数が7頭以下のときは枠の数も減る。 例えば、出走頭数が6頭のときは枠も1枠から6枠となる。 ☆出走頭数が8頭以下のときは枠番と馬番が一致する。 この場合、後述する馬連の馬券は発売されない。 ☆出走頭数が9頭以上のときは 外枠(8枠)から順番に枠内の馬の数を増やす。 例えば、10頭のときは7枠と8枠が2頭、1〜6枠が1頭になる。 16頭のときは全ての枠が2頭ずつ、 18頭のときは7枠と8枠が3頭、1〜6枠が2頭になる。 |
(2)馬券の種類
| 種類 | 大雑把な説明 | 備考 |
|---|---|---|
| 単勝 | 1着の馬の馬番を当てる。 | あまり倍率は高くないことが多い。 |
| 複勝 | 1〜3着のどれかになる馬の馬番を当てる。 (出走馬が少ないときは1〜2着の場合も) | 倍率は一番低いことが多い。 |
| 枠連 | 最大8つの枠から1着馬のいる枠と 2着馬のいる枠の枠番の組み合わせ(1着2着の順番はどちらでもよい)を 当てる。 | そこそのの倍率になることが多い。 |
| 馬連 | 1着の馬と2着の馬の馬番の組み合わせ
(1着2着の順番はどちらでもよい)を当てる。 出走頭数が8頭以下で枠番と馬番が一致するときは、 馬連は発売されない。枠連のみが発売される。 |
倍率は一番高いことが多い。 |
| ワイド | 1〜3着のどれかになる馬2頭の馬番の組み合わせ (1着2着、1着3着、2着3着のどれかになる組み合わせ) を当てる。 | 馬連と同じ組み合わせのものは馬連よりは安い。 |
(3)マークカードの種類
馬券を買うときは、買いたい馬券をマークカードに記入して指定する。 共通一次試験(古いな)のように、Hの鉛筆でなくても、 蛍光ペン以外のたいていのペンや鉛筆で塗ることができる。 私は、以下の理由より赤のサインペンを使っている。
さて、マークカードには、以下の2種類あるので注意して頂きたい。 (実際にマークカードをお手元に用意して見るとわかりやすいかも)
| マークカード種類 | 買える馬券 | 書き方 |
|---|---|---|
| 投票カード(単勝/複勝/枠連/馬連/ワイド) | ある1レースについて、
単勝/複勝/枠連/馬連/ワイドのどれかひとつを最大10通り。 あるいは、単勝/複勝/枠連/馬連/ワイドのどれかふたつを最大5通りずつ。 (この場合は、例えば表面が馬連で裏面が単勝などのように、 表と裏で別の馬券にする。) |
1頭を選ぶタイプ(単勝/複勝) 馬番1つをマークし、その右に金額をマークする。 |
| 組み合わせを選ぶタイプ(枠連/馬連/ワイド) 馬番(あるいは枠番)2つをマークし、その右に金額をマークする。 枠番の場合には、同じ枠の2頭で1着2着になる場合がありうる。 この場合は、その枠とゾロ目をマークする。 |
||
| ながし/ボックス連勝 投票カード |
ある1レースについて、組み合わせを選ぶタイプ(枠連/馬連/ワイド)を
「ながし」あるいは「ボックス」のどちらか一方でまとめ買いする。 あくまでも、枠連/馬連/ワイドを簡単にまとめ買いするためのものであり、 別の種類の馬券が買えるわけではない。 |
ながし 軸となる馬番(あるいは枠番)をひとつ選び、 相手となる馬番(あるいは枠番)を好きなだけ選ぶ。 そして、軸と相手の右側に金額を書き込む。 枠番でゾロ目を予想する場合を除き、軸と相手には別の番号をマークする。 この金額は、1組当たりであり、 実際に支払う金額は、マークした金額×相手数 となる。 例えば、「5番の馬が必ず1着か悪くても2着になる、 2番、7番、9番の3頭が1着か2着になるかもしれない」と思った場合は、 馬番のながしで、軸を5番、相手を2番、7番、9番の3箇所塗る。 |
| ボックス 3〜5個の馬番(あるいは枠番)を選び、右側に金額を書き込む。 選んだ3〜5個の馬番(あるいは枠番)のうち、 どの2つの組み合わせでもよいよう、全ての組み合わせをまとめ買いする。 枠連のゾロ目は買えない。 3個選んだ場合は3通り、4個選んだ場合は6通り、 5個選んだ場合は10通りの枠連/馬連/ワイドの馬券を買ったことになり、 実際に支払う金額は、それぞれマークした金額×3、マークした金額×6、 またはマークした金額×10 となる。 例えば、「2枠か3枠か7枠か8枠の馬が1着と2着になる」と 思った場合は、 枠番ボックスで、2枠、3枠、7枠、8枠の4箇所塗る。 仮に金額を500円にマークした場合、6倍の3000円を支払うことになる。 枠番ボックスにゾロ目はないので、8枠の2頭が1着と2着になった場合、 この馬券は外れである。 |