腹具合

本当に読む気か? いまなら、まだ間に合う、やめておきなさい。


本日の歌

出しぬれば 癒えるものとは 知りながら なお腹痛し 下し腹かな

本日の御言葉

人間には3つのタイプがある
便秘になるものと下痢になるものと両方になるものである


先日、わかぎえふ様の「秘密の花園」という本を読んだ。 某スポーツ紙に連載していたエッセイを一冊にまとめたものである。

タイトルで不必要な妄想をあおり、中身は上品にまとめあげるというのが 女性によるエッセイ本にはありがちである。 しかし、この本には、タイトルから妄想した以上の内容が紹介されていた。

そのなかで、便秘との戦いが紹介されていた。ほっておくと出ない (すなわち、ほっておかないと出すことが可能な) ので、 薬を飲んだりといろいろ努力をしているらしい。 便秘薬を買いに香港まで行ったこともあるそうだ。

しかし、私には、この苦しみはよくわからなかった。なぜかというと、私の人生の中で 便秘に苦しんだ経験はないのである。 「女の便秘、男の下痢」という言葉がこの本にはあったが、 やはり便秘というのは女に多く男には少ないのではないだろうか。

じゃあ、男は便秘にならずに恵まれているかというとそうでもない。 代わりにというのも妙であるが、下痢になるのである。

以下、下痢について科学的に考察してみたい。


なぜ下痢になるか?

ここでは、なぜ男に下痢が多いかということを考察するため、 男女関係ない食中毒は除外して考えたい。

一番の原因は、お腹を冷やしやすいということではないだろうか。 かき氷やアイスクリームなどの冷たいものを食べた後、アイスコーヒーやよく冷えたビールを 一気飲みした後などに起こりやすい。 また、寝相が悪くて、お腹を布団から出して寝てしまった場合も危ない。

こうした下痢の経験から、お腹を冷やしてはいけないということを学習するわけである。 これで、男性にヘソ出しルックが流行らなかった理由や、 バカボンのパパが腹巻きをしている理由がおわかりいただけたと思う。

なぜ、男女でこの差が出るかというと、酒を飲む量にも関係があるのではないだろうか?

少なくても、私は子供のころは、アイスを食おうが冷たい飲み物を一気飲みしようが、 お腹を冷やしてこわしたことはない。(お腹をこわすのは、食い過ぎくらい) ひょっとして、アルコールがビフィズス菌とかの必要な菌を殺しているのだろうか?

# 知っている人、教えてください。

下痢になるとどうなるか?

トイレに行ける場合は以下である

  1. お腹が痛くなる
  2. 便意をもよおす
  3. 短時間のうちに便意が強力になる
  4. 排便し楽になる

排便せずに我慢するとどうなるか?

トイレに行けない場合は、以下のように周期的に苦しむことになる

  1. お腹が痛くなる
  2. 便意をもよおす
  3. 短時間のうちに便意が強力になる
  4. 脂汗を流しながら我慢する
  5. ふと、腹痛および便意が薄れ少し楽になる
  6. と思って油断こいていると 1. から繰り返し

下痢になるとどんなモノが出るか?

ひとくちに「うんこ」を食っても、いや「うんこ」と言っても、いろいろな種類がある。 同じ魚なのに成長度合に応じて名前を変えるように、「うんこ」もその硬さに応じて 以下の5種類の呼び名がある。 「うんこ5段活用」 といい、試験にも出るのでよく覚えておくように。

うんころ
最もかたく球形のモノがころころと何個か出る。

うんこ
自らの形を保つことができる程度には十分にかたく、大きく1本にまとまってでる。 もっとも排便後がさわやかであり、 まさに「うんこの中のうんこ」、「KING of うんこ」である。

うんち
見た目は「うんこ」似ているが、キレが悪く、 排便後のさわやかさでは「うんこ」とはウン泥の差がある。

うんちょ
いちおう固体と呼ぶことができるが、自らの形を保てないほどやわらかい。 「キレがある」とか「キレがない」とかいう議論の対象にはならない。

うんにょ
既に固体とは呼べない。

下痢のときは、「うんちょ」あるいは「うんにょ」が出るのが一般的である。

「うんにょ」が出た場合は、これを境に嘘のように腹痛がすっかり治ってしまうことが多いが、 「うんち」に近い「うんちょ」が出た場合は、 それは単なるであり、 本体が出るまでもうしばらく苦しむことも多い。

なお、栓があるうちは、ある程度の時間、排便欲を我慢することができる。 しかし、栓がなくなると、本体による強力な排便欲が直接襲いかかるため、 我慢することは非常に困難になる。


フン闘記

平成10年5月30日(土)、この日は、以前から楽しみにしていた 「超老伝 〜カポエラをする人〜」の芝居を見に行く日であった。

「超老伝 〜カポエラをする人〜」は原作は中島らも氏であり、出演は キッチュこと松尾貴史さん、松井直美似の松永玲子さん、 島田きゅうさく似の山西惇さんの3人のみである。

さて、私がどのくらいこの芝居を楽しみにしていたかというと、 特別先行予約の権利を得るために「中島らも事務所ファンクラブ」に入ったくらいである。 とにかく、中島らも先生の作品の中で、最も好きな作品なのである。

# っていうのは、かなりの変わり者らしい

とにかく、そういう好きな作品を 松尾貴史さんというすばらしい才能の持ち主に演じてもらえるのである。 楽しみにしないほうがどうかしているっちゅうもんである。

さて、このように楽しみにしていた芝居である。万が一にも、 芝居の途中で下痢で排便のために中座するわけにはいかない。 わたしは、少しでも下痢の可能性を減らすため、酒を断って願をかけた。(前日だけ)

開演時間は、15時である。昼食を取り、会場である青山円形劇場に向かう。 かなり時間的には余裕があったが、会場のそばで茶でもシバけばちょうど良いという感じである。 地下鉄の表参道駅を降り地上に出たのは14時くらいである。 あの不吉な感覚を感じたのは、まさにこのときである。

しかし、この時点では、まだ「ひょっとしたら」という程度である。 この程度であれば、このまま悪化することなく おさまることも少なくない。 私は、酒を断って願をかけたパワーを信じ、悪化しないことを信じることにした。

しかし、無情にもお腹の不快感は時間と共に徐々に強くなっていった。 そして、14時50分、開演10分前になった。トイレに行くなら今が最後のチャンスである。

これは、極めて危険な賭けである。たしかに、無事に本体が出れば、 さわやかな気持ちで芝居に没頭することができる。 しかし、開演までの限られた時間である。栓しか出せない場合もありうる。 そのときは、本体による排便欲攻撃に、 芝居が終わるまでの推定2時間、堪えねばならないのである。 しかし、堪えられる保証はどこにもない。

しかし、悩んでいてもしょうがない。 仮に、栓を出さない方が少しは長い時間もつとしても、2時間は長すぎる。 とにかく本体が出ることを信じるしか、選択肢はないのである。 そして、私はトイレに向かった。

そして15時を過ぎ、芝居ははじまった。 やはり、まだお腹がさわやかという感じではない。 「しまった、栓だったのか?」いまさら悔やんでも もう手後れである。 とにかく、冷房の風がお腹を冷やさないように、腕でお腹を温めるくらいしか できることは残されていないのである。

芝居はおもしろかった。あと30分くらいで無事に終わると思った16時25分頃、 第1波がやってきた。普通は、第2波、第3波とあとになるほど、 強力で周期も短くなっていくものである。

しかし、そのときは、第1波から いきなり強力なヤツが来た。 しかも、長時間持続した。観客の白い目を受けながら、芝居の途中で中座する自分の姿が 脳裏に浮かんだ。こんなことではいけない! いったい、何のために私は苦労して、中島らも事務所ファンクラブに入り、ファンクラブが 主催する花見に行き酒を飲み、郵便局から金を送ってチケットを買ったんだ!

# どれもぜんぜん苦労してないって!

とにかく、第1波は我慢していればおさまるはずということを信じ、つらいが我慢することにした。 そして、数分間我慢しただろうか。無事にお腹の具合も小康状態を取り戻していた。 あのつらさはなんだったんだろう?てなもんである。

しかし、まだ30分近く残っていそうである。なんとか第1波を乗り越えたとはいえ、 過去の経験から言うと、たぶん第5波くらいまで次々と襲ってくるに違いない。 こんなに楽しい芝居を見ながら、こんなに時間が長く感じられるとは夢にも思わなかった。 しかし、第1波を乗り越えた実績により、私の心の中に強いモノができていた。

第何波でも、来るなら来てみやがれ! 返り討ちにしてやるわ!

# 返り討ちって何だ!?

芝居は予想より早く、17時よりも前に「賛否両論渦巻くエンディング」で無事に終了した。 ちょうど第4波が終わり小康状態を保っているときである。 第5波がすぐには来ないことを信じ、真面目な私は芝居に対するアンケートを書き、 そして人類の希望の光「トイレ」に向かった。

日頃の行ないが悪いと、個室が満室でもうひとネタできるのが世の常である。 しかし、私の日頃の行ないが良いため、 芝居が終わった直後にも関わらず意外とトイレは空いており、あっさりと 個室をゲットすることができた。 他には、便意を我慢しながら芝居を見ていた人は、いなかったようである。

私は、無事にトイレから出てきて思った。

これで安心して飲みに行けるぜ!

# 懲りない奴やな...


本日の最後の御言葉

「下痢腹」 それは いつも はかない


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