仕掛け作り
                                                    2014.12.6
 ボート釣りを始めて数年は市販のサビキを使っていました。大安売りのときにたくさん購入すれば作るより、またその手間を考えれば何倍も安いでしょう。実は子供の頃に何か作ると決まって買った方が安いと親に言われ続けてきました。それでも1度使ったサビキを巻き取って次に使おうとすると鈎が錆びていたり、釣りの途中で魚皮が取れてしまったり、枝スが切れてしまったり。そしてサビキの色を換えるときには船の上が仕掛けだらけになります。その点ビニールだと付けるのも取り替えるのも簡単、錆びたときには切って再び枝スに鈎を結ぶと新品に戻ります。まあいくら理屈を捏ねても貧乏性のなせる業です。とはいえ小物用のサビキは多種ありますが5号以上になると思ったものがなく、しかも結構な高額というのも手作りの理由ではあります。
 ハリスは5号が中心で鯛やツバス、ハネは抜き上げ。ほとんど4号でOKですが短竿ですので少し余裕を持たせて太めを使っています。5号でもメジロやブリクラスは時間を掛ければ取り込めますが、メジロが2つ以上掛かったらお互いに引き合ってハリスが飛びます。またこの海域はブイがたくさんあって少々強引に巻き上げる必要がありますので8号にしています。ただメインラインがPEの2.5号なのでサルカン部分が現在ボトルネックになっています。メバルやアジといった小物には2号。ちなみに冬場の鯛は3号で十分です。

 市販サビキは幹より枝ハリスが細くなっていますが基本的に1匹ずつ釣り上げる想定ですので同じ太さで作っています。つまり幹とか枝でなくすべてが1つのハリスということです。連を狙う場合は市販の形式が適していると思われます。またよく縦糸が見えると食いが悪いと聞きますがこれは餌釣りの時の話で、サビキの場合は魚の活性が上がって居る状況で釣りますので気にする必要はないと考えています。次に枝スの間隔は魚群中の魚の密度で決めれば良い様ですが、これも前述通りなので基本3,4ピッチで固定です。反応が出ていて棚がはっきりしている時は3ピッチ、群れが散っていたり地合いが過ぎた場合などは広く探るために4ピッチを使っています。そもそも10cmや20cm違ったところでそんなに釣果に差が出るはずもないですし、枝スの長さも神経質になる必要はないと思っています。魚にとってというより取り回しの良い長さを考えて、ビニールが絡まない長さとを結ぶに必要な長さプラス錆びた場合に結び直すことが出来る長さを元に1ピッチに決めています。
 鈎は鯛狙いだと小鈎になりますが、50cm級だと伸びることもありますので安全策で鯛の10号または伊勢尼の9号が適当です。メジロはこれでも伸びることがありますので伊勢尼の12号が標準です。小物用はチヌの2号を中心に使っています。豆あじの泳がせの場合は小鈎でしかも太軸が必要ですので主にグレ鈎を結んでいます。結び方は本物の本結びですが慣れると漁師結びや外掛けよりも早く結べます。鈎の数は多い方が有利に決まっていますが手返しのこともありますので最低ラインの4本より1つ多くして5本としています。鈎の色はシルバーを使っています。黒も使いますが金色は錆び易いのか錆が目立つのか分かりませんが避けています。市販サビキにはビーズやラメが使われています。でも蛍光塗料なども試しましたが単に鈎だけのシンプルな仕掛けが一番良い様に思います。おそらく市販されているものは小魚だけでなく水中生物全般に対応させるための工夫だと考えています。

 ハリスの種類も多いですがほとんど強度に違いはない様に感じています。まあフロロカーボンが伸びが少ないので使っています。どちらかいえば硬いものの方が扱いやすいですがクセが付きやすいので一長一短ということです。とりあえずお気に入りはジョイナーというブラウン色のハリスです。まずスプールに巻いているままマジックで印を付けます。これで1周分がエダスになり、枝を出す位置がある程度一定に出来ます。枝ス分を5本切り取って、2つ目の印のところに8の字結びで枝スを出します。次からは4つめごとに枝スを出して最後は目盛り2つ分でカットして終了です。この端に錘用のサルカンを結び、もう一方を8の字結びでわっかを作って完成です。枝を出す所に回転ビーズを使ったこともありますが効果は?で、手間が掛かるだけ。小魚が掛かって巻き上げると幹に巻きついて強力な糸癖がつくので使わなくなりました。