釣りの工作

水温計 
船の水温センサーは表層の水温しか計れません。海底付近や中層の水温が計測できれば釣果に結びつくかもと思い工作を始めようとしました。要はセンサーを海底まで沈めればいいのですが、、インターネットで検索をしているとダイビング用のコンピュータで水深と水温を記録できるものを見つけました。中にはパソコンにデータを転送してグラフ表示が出来るものもあって、即工作中止です。ただ非常に高価なんで、安いものはないかと調べると、フィッシング用の目的にピッタリの製品があることが分かり、値段も手ごろでしたので購入を決定しました。
まだ実際に使用していませんので何とも言えませんが、説明書によるとゆっくり沈めて海底に10秒置いてから、やはりゆっくりと上げて使用するようです。思ったより小さかったので、仕掛けに付けて測定が出来そうです。水深の2mごとに水温を計測してくれるようですが、最大で40mまでとなっています。もう少し深いところもありますが、ほとんどの場所はカバー出来そうです。さて、この秘密兵器で少しは科学的に棚を絞り込むことができるでしょうか。

ビニールサビキ 
だいぶん前に田中さんから、漁師さんが使っているものを見せて頂いて、その材質や色のビニールを探していましたが適当なものがありませんでした。しかし、香川のりょうさんがその筋のプロで、早速いろいろな材料を送って頂きましたよ。色や厚さに関しては完全に問題クリアです。すぐにカッティングシートとカッターを買ってきましてアホほど作りました。ただ、作業中にこんなんで本当に釣れるんかいなという疑問と戦いながらです。お陰で作業のコツや大量生産の技も習得しました。もしこれで実績が出ましたらここで公開すると共に講習会をしましょうか。
残る問題は大きさと形状、それに誘い方でしょか。いや、もっと大きい問題は魚君が泳いでいるかどうかですね。
今年も週末の天気が悪いサイクルのようです。テストも出来ないまま、さらに作ってしまいました。1つ未解決の問題もありますが、千枚ぐらい作ったでしょうか。従って皆さんの分も十分ありますのでご安心くださいね。今回私の使った工作道具を一挙公開とします。
 
アジ用針外し 
以前からアジを釣った時に魚を触らずに針を外せるものを考えていました。で、ステンの千枚通しを探していましたが、結局見つかりませんでしたので手作りです。握りの部分はヤスリ用を買ってきて、ステンはアンテナに使われていた硬いステン棒を曲げて作りました。先を尖らせようとしましたが人力では時間が掛かりそうでしたので、今回は丸く削りました。
ダイワのリールメンテナンス 
このリールは本当に手になじんで、ギア比も高く理想的です。ただしブラックバス用に作られていて淡水仕様となっています。お陰で、海で使うと定期的にメンテナンスしていても1年ぐらいでベアリングから異音がしてきます。このプロキャスターと同型の船小物用のダイナミックというのも、海用のはずが塩に弱いようです。ラインにPEを使うせいか、サビキを落として巻いてと繰り返していると塩水が滴っています。

ぴったりフィットしますのでサミングもバッチリ。 親指を少しスライドさせるとフリーにできます。
パーツは釣具店にお願いして取り寄せです。純正のベアリングは1個600円、塩に強いCRBBだと1200円です。私のところでは取り寄せには1週間ほどかかります。
塩に強いベアリングが届きました。 全部バラしてもこの程度です。

水中カメラ 

余りにも釣れないと、海の中はどうなっとんじゃと見たくなりますよね。商品もあったり、魚探にセットされているものもありますが高価です。で、とりあえずどの程度なのか調べるつもりで作ってみました。まずビニール袋で実験しましたが、すぐに海水が入ってきてアウト。次に四角のケースに入れ、アクリル板で窓を作りましたが、これも10分ほどで何処からか水が入ってきました。
これは3回目の挑戦です。 6インチの古いTVを利用します。

カメラは基盤むき出しの白黒です。防水部分は蓋とシールド線の入り口です。今の所浅場ではOKの様ですが、まだエージングが必要です。カメラの性能が悪いのか、海水の透明度にも拠りますし、水中の50cm位しか見えません。また、モニターを明るいところで見ますので少々陰を作っても見難いですね。近場のポイントで魚が写ったらアップしたいと思っています。
2芯のシールド線を10m付けました。 防水用の接着剤はこの2種類です。

魚探発振子の外付け 

釣れないのは魚探のせいと思い、8インチの最新型を購入。本当なら、プロ用が欲しとJRCの製品を考えていたところ販売店の動きが気に入りませんでしたのでYAMAHAにしました。もっとも中味はHONDEXですが。お陰で安上りになりましたが、その分性能が落ちてしまいましたので、せめて発振子は外付けにして感度を上げようと考えました。合わせて後進に入れたときに泡の影響を受けにくい取り付け場所も考えました。
グラスロッドに仮付けです。


実際はステンのパイプにして、コードは中に入れる計画です。外付けの問題は取り付けの強度と、ゴミの付着、それに走行時の抵抗ですかね。船外機に取り付けて、港では水上に上げる事も考えましたが取り付け方法の良いアイディアが浮かびません。それに出来るだけペラから離れる位置も考えないと泡の影響が出るでしょうし。

紐で縛って仮止めをしました。 右後方の船底すれすれの位置です。

イカンですね。波で水面に出てしまいます。もっと深く取り付ける必要があります。でもこんな棒を突っ込んだまま走るとかなりの抵抗になるでしょうね。信号のレベルも強くはなっていますが、目を見張るほどでもありません。更に後進に入れると今までと同じく泡をかんで信号が遮断されています。こんな事なら今まで通りの位置で船底に貼り付けた方が安心です。少し位離したところで泡の影響は免れないようですね。後は如何に感度を上げるかということで考える事にします。