釣りの極意
1)要するに対象魚がその時に食べている餌が重要です。なにせ、天然の撒餌に勝るものなしです。渓流釣りをしている方が、その時々の餌を現地で調達し、釣れた魚の胃の中をスポイトで吸い出して調べる。これこそ極意の1つだと思っています。餌やサビキの選択はこれですね。

2)
潮を読む事が大切だと聞きますが全くその通りです。潮の流れについて船の場合は移動できますからポイントを選ぶ事である程度対応できます。しかし潮が動かないときはどうしようもありません。青物は特に顕著ですし根魚の活性にも大きく影響します。例外もありますが潮が動かないときは決まって貧果ですわ。

3)魚探の情報は漁師さんとほぼ同じです。天気情報や潮汐情報なども変らないと思います。決定的に違うのは、その時々の釣り場情報でしょう。漁師さんたちはお互い毎日のように情報交換をしています。お仕事だから当然といえば当然です。このリアルタイム情報を手に入れる事こそ極意ですね。

4)何でもそうですが経験がものをいいます。以前の漁師さんは山立てをしてポイントを絞っていたようですが、今ではGPSを利用しています。しかし私達はそんなにたくさん、その時々のポイントを知っている訳ではありません。そこでコバンザメ作戦、あるいは釣りをしている船に近づいてGPSにどんどん記録をしていきます。
GPSのデータが多いほど有利な事は明らかですよね。 
   (GPSのコメントがもっとたくさん、手軽に入力できる様にメーカーさんお願いしますよ。音声入力が出来ればグッドですよ。)

5)一応狙いをつけて出船してポイントに入る訳ですが、海は自然そのもので中々思い通りにはなりません。逆に予想していない魚が釣れる事もあります。そんな時は拘りを捨て
、釣れる魚を釣る事に専念します。ポイントや仕掛けでも拘るより釣れる方を優先させます。狙いと違っても釣れる方がいいに決まっています。

6)道具より100倍はポイントの方が重要です。しかし100分の1ですが道具も無関係ではありません。その中でも特に
大切なのは竿でしょう。食いがたっている時は物干し竿でも釣れてしまいますが、竿の良し悪しによって釣果は大きく違ってきます。その釣りに合った長さと硬さと調子ですね。後は出来るだけ細いPEラインと使いやすい両軸リールでしょう。

7)潮の流れや水温、あるいはプロの漁師さんでさえ把握できない様々な要因で魚の活性が変化します。もし地合が来たら気合を入れます。長い時や繰り返される時もありますが、ほとんど地合は短時間で終わってしまいます。空腹だからといって食事をしているようでは釣果は望めませんし、仮に仕掛けがもつれても直している場合ではありません。なんせこの時にその日の釣果が決まるのですから。

8)中にはビックリするような細ハリスで釣っている方もいますが、私は
1まわり太い仕掛けを使います。もちろん細い方が食いは良いのでしょうが、釣っている内に傷が入ります。折角の大物を逃がすと悔しいですし、細いともつれやすくなりますよね。そして、もつれると手返しが悪くなってしまいます。これでは極意に反してしまいます。

9)いよいよ極意も大詰めです。これは私が小学生の頃、毎日のようにフナ釣りをしていて、神童と呼ばれていた時に獲得したものです。即ち
魚の気持ちになると言う事です。これは陸釣りにもあてはまりまして、相手の気持ちが分からんようでは成果は期待できませんよね。中には自分勝手で、我ままなのも居ますのでどちらも大変ですわ。

10)最後に極意中の極意です。魚探もGPSデータも価値がありますが、それよりも値打ちがあるのが
周りの状況を見る目です。ナブラや鳥の群れ、船団の出来方、特に漁師さんの動きは最も重要です。もし魚を釣り上げているボートを発見すれば、釣れたも同然です。お邪魔にならないようにすりすり作戦で行きましょう。もし釣れなくとも仕掛けや釣り方の重要な情報をゲットできます。


以下はベスト10より外れたおまけ。

11)仕掛けは市販品を利用します。特価セールで購入すればそんなに高くもないですし種類も色々あって問題ないと思いますのであえて自分で作る必然性はないと思います。それよりも地合いを逃さないようにすることの方が大切です。ただ、包みが大きくてかさ張るのが難点ですが船の場合許せる範囲です。

12)釣果を伸ばすコツはそのポイントの見極めだと思います。全く釣れない時は場所を変るしかありませんが、ポツポツ釣れる時は賭けをするしかありません。この
漁師の勘が極意に通じると思っています。ただし時には勘が外れるばかりでフィッシングでなくドライブになってしまうこともあります。

13)青物は足が速いですから、青物情報を入手しても2日後には役に立ちません。意気込んで行ってもガッカリするだけですので、もし数日経っていたら思い切って別のポイントを狙う方が上です。まあ入手先の違いもあるでしょうが根魚だって1週間すると状況は違っていますわ。

14)真似ながら学んでいくのですが、真似てるだけではそこそこの釣果しか望めません。時には
違った仕掛け、釣り方を試します。まあ冒険になりますので不発のほうが多いのは当然で、それでもはまった時は釣果とともに喜びもひとしおです。