DGPSアンテナのリチウム電池交換 2017.10.14
突然GPS魚探YF-82NFDの地図表示がおかしくなった。
電源を入れて5分以上しないと衛星を認識しない。
長い時は10分近くかかる。
ただ1度認識したら数分後に起動させても正常に動く。
でも30分以上すると再び時間が掛かる。
説明書にはリチウム電池が不要とあり、実際本体にも入っていないのでGPS関係のコンデンサー劣化が原因かと。
同じような症状がないかネット検索をしたが何せ古い製品なもので1つもヒットせず。
が、似たような機種の取説にはDGPSアンテナにリチウム電池が入っていると書いてるのを発見。
しかも8年ぐらいで交換らしいがもう倍は使っている。
機種が違うので試しに上蓋を開けてみたが電池は見当たらない。
どう見ても2段目までに電池はない。
赤白のケーブルが電池関係かと電圧を測るが不明。
交換できる電池があるならここで見えるはずなので仕方なく一度戻した。
が、どうにも納得がいかないので再度奥まで分解することに。
この段階で壊れても仕方ないと判断。
厳重にシールドされている蓋を外すと3段目が見えあまり見かけない長方形のパーツが。
でもそのシールにはメカニカルフィルターと。
昔SSB受信機を自作していた時以来久しぶりの対面である。
さらにその下の鉄板を外すと最後の4段目が。
遂に見慣れたリチウム電池を発見。
こんな奥に、しかもはんだ付けされているし。
道理で取説に記載がない訳である。
でもこれだと8年少々で必ずメーカー修理が必要になる製品という事か。
しかも取り外すには本体に繋がっているケーブルを引き抜く作業が必要だし。
型番はCR2354で完全に使い切っていた。
端子付きのリチウム電池はすぐには買えないのでリード線をはんだ付けするつもりだったが昔電子工作で使っていたリチウムが残っていた。
容量は半分だし長期保管なので気にはなるが交換することに。
スペーサーやネジ類がいっぱいあり港に船が帰って来るたびに大揺れの状況での作業は困難を極める。
幸いなことに4段目のコネクターを2か所外すと1段目と一緒に取り出せたので持ち帰り。
時間が経てば元に戻す自信がなかったし雨の可能性もあったのでリチウム交換後急いで港に戻り組み立て。
5分ほどで衛星を認識したが電波の方は更に時間が掛かる様。
最近のGPSアンテナは小型なのに何でこんな大きさなのか不思議に思っていたらここで信号処理をして本体に必要なシリアル信号を取り出している。
つまりアンテナというよりこれ自体がGPS受信機だった。
1時間後に確認したら正常に戻っていたので修理完了。
DGPSはまもなくサービス停止になるし最近はGRAMINがメインになっているので、こんなに頑張る必要もなかったけど気分はとても良い。