「東日本大震災支援ヴァイオリン」
ステファノ・コニアファミリーによる


(ステファノ・コニア、高橋修一、ステファノ・コニアJr.、マヌエレ・チーヴァ)

2011年3月、3年ぶりヨーロッパ仕入れの旅は、日本での大震災の知らせから始まりました。
前日、3月10日に日本を出発し、ドイツ、チェコ、イタリアと10日間ほどの旅でした。
来てしまったからには仕方がない、日本の状況が把握できないまま、ともかくドイツ、チェコと予定通り日程をこなしてきました。
イタリアに入ったのは、3月13日。
その翌日クレモナ在住の日本人製作者高橋修一氏と彼の師である、ステファーノ・コニア氏を中心とした4人のマエストロによる
合同製作「東日本大震災支援ヴァイオリン」の製作が決まりました。
今、自分にできる事をやるしかない。
4人のマエストロ達は、早速作業に取り掛かり、私がイタリアにいる数日のうちにみるみる形が出来上がりました。
まさに日本の復興を強く祈る気持ちが形となって表れていくようです。
現在(2011年4月末)、最終的なニスの仕上げに入っており、間もなく完成いたします。
ご興味のおありの方は是非お問い合わせください。
売上金はすべて4人のマエストロの意思に基づき、被災地の寄付とさせていただきます。
















マントヴァのGino AntonelliとSergio Antonelli(2011年3月15日)

「あなたが来るのを待っていた!?」


Gino Antonelli(左)とSergio Antonelli(右)



マントヴァにはイタリアを訪れるたびMario Gaddaに会うため毎回足を運んできました。



Antonelliの存在を知ったのは今回の渡欧で初めて。クレモナの製作者高橋修一氏が「おもしろい製作者がいるから」と連れて行って下さいました。




イタリア人たるゆえんかとても心温かく迎えられ…
以前私がGaddaのところを訪れるのを知っていたSergioからは「あなたが来るのを待っていた!!」と歓迎を受けました。

     

私も「こんな所へ来たかった。」個性、生命力にあふれ芸術としか言いようのない数々の楽器は純粋に音を愛してつくられたものでした。












91歳になるGino Antonelli
独学で楽器製作を学ぶもGaetano Gaddaと親交があり、楽器製作の他絵画も多数描いている。


Gino Antonelliの息子Sergio Antonelli。
Mario Gaddaの工房で共に働いていた。
Ginoとの共作も多数。







Stefano Scarampella(マントバのモダンイタリーの巨匠)が当時使っていた道具など。Antonelliが受け継いだ。





昨年マエストロが90歳にして製作したヴァイオリン。強い情熱にあふれている。




Antonelliのホームページはこちら

Youtubeの映像













ポーストリングスの隣室にNEWミュージックサロン開設!!



ピアニスト山本実樹子さんによるピアノコース開講!!





訃報  Mario Gadda氏 逝去



現代イタリア最高製作者の一人 マントヴァのMario Gadda氏が2008年7月13日亡くなりました。
享年77歳でした。

Stefano Scarampella,Gaetano Gaddaの伝承をうけ継ぐマントヴァスクール唯一の継承者でした。


近年製作を頼むたびに「生きていればね」―――――  
 2008年2月受け取った2挺のヴァイオリンが最後になりました。


2006年9月撮影

[関連リンク]

2008年2月Gadda邸訪問

2007年3月”イザベラ”カルテットの夕べ

MantovaのMario Gaddaに会う








2008年2月ヨーロッパ訪問
(イタリア編)
に続きチェコ編です。



〜マリアースケーラーズニェ(チェコ)のAnton Bartakと会う〜



--------2年前


チェコのカルロヴァリの小さな楽器店に立ち寄りました。
狭い店内には管楽器、エレキ楽器なども並べられ、弦楽器類は天井から所狭しと吊るされており
中から1台のチェロを見つけ値段も手頃な為早速入手しました。

ニスは赤黒いまだら模様のおせいじにも美しい物ではありませんでしたが、ガッチリした形は、やけに存在感のある楽器でした。

日本で調整後、予想以上に澄んだパワーのある音色のチェロでした。
程なくして、女性のkさんがオーナーに、彼女もすっかり気にいり、製作者について調べてくれるようラベルの写真を
送ってきました。

ラベルは CR-MARIANSKE LAZNE ANTONIN BARTAK HOUSLAR

(制作地 Marianske Lanzne, 製作者 Antonin Bartak)



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2008年2月、再びチェコに行くことになった時、ぜひラベルのBartak氏も訪ねてみようと調べたのですが
まったく手がかりがありませんでした。

まだ若手の無名の製作家か、ひょとしたら存在しないかもと半分諦めていましたが、チェコのインターネットの中に
MARIANSKE LAZNEの修理人なるBartakの宣伝を見つけ住所だけは控えておきました。





チェコに行く途中、ドイツ、マルキノキルヘン製作家Eckart Richter氏を訪れました。
3回目の訪問ですがいつもドイツやボヘミアなどの古いヴァイオリンを譲ってもらっています。
今回彼が出してくれたなかに赤黒いニスのヴァイオリンがあり、
ラベルを見るとなんとAnton Bartak。
Richter氏に聞くと、よくは知らないが存在する製作家らしい。
意を強くしてチェコに向かいました。



Eckart Richeter(マルキノキルヘン)
現在ドイツで最高位に評価される弦楽製作者




マリアースケーラーズニェはカルロバリーとともに有名な温泉保養地です。

観光もそこそこにローカルの地図を頼りに何とかたどり着いた住所。
そこは一軒の民家。
恐る恐る覗いてみると中から中年のひげをはやした男性が・・・
彼がAnton Bartak氏らしい。

我われが日本より会いに来た事を告げると、さぞかしびっくりした様子。

どうやら、楽器全般の修理、その中で弦楽器の製作も行っている様子。
チェロの話をすると、氏は探してきた物にニスを塗って仕上げただけとの事。
Richterから入手したヴァイオリンもニスのみ仕上げたものだと言う。

そのうち弟子らしき若者がチェロを2挺もってあらわれました。
やはりしっかりした感じの楽器、早速入手しました。

日本で調整後、前回同様の期待通りのしっかりした音色です。

チェコはイタリア、ドイツ同様伝統がありますが、まだまだ安く入手できます。
又、無名な製作者やノーラベルの楽器でも手頃な値段で実力のあるものもあります。
そのような楽器を探す事もヨーロッパ訪問の目的でした。


次回も、Anton Bartak氏を訪問してみようと思っています。






 ◆◆ 滝沢達也70thアニバーサリーコンサート    & 湯河原クラッシク音楽祭2008のご案内 ◆◆

 数年前、湯河原を訪れた滝沢先生(ポー・ストリングスアドバイザー)は、ひょんなことから、当時まだ建設中  の檜ホールに出会います。 檜ホールは、吉祥院というお寺のお坊さんが「日本の文化である木造りを、大切にしてゆかねばならない」と, 考え総檜で造りあげたものです。そして、恵まれない子ども達に、より多くの教育の機会を与えることを目的と した世界に向けたチャリティーコンサートホールでもあります。  お坊さんのお話を聞き、その考えに共感された滝沢先生は、ご自身の70歳のコンサートを、この檜ホールで  行おうと決められました。その後も、何度か湯河原に足を運ばれ、ホールの完成を待たれました。  2006年 檜ホールは完成され、私もヴァイオリンで試奏させていただきましたが、総檜に包まれた その響きは、やさしくとてもすばらしいものでした。しかしながら、立地の問題などもあり、この夢のような ホールは、上手く活用されていないのが現状です。  70thアニバーサリーコンサート翌日、5月10日に催されます  湯河原クラシック音楽祭  は、滝沢先生が  このことをとても心配され、今後、檜ホールが何とか上手く活用され、また湯河原町の文化繁栄にも繋がって  ほしいと、第1回目をプロデュースされたものです。 第1回目で、まだまだ行き届かないところが沢山ありますが、このすばらしい空間をぜひ体験していただきたく、 ご案内いたします。                 2008年3月                  ポーストリングス 樺山玲子 コンサート詳細

[当日の風景]



ドヴォルザーク弦楽合奏の為のセレナード ホ長調Op.22 B.52
2003年イタリア公演以来、5年ぶりのポ室内合奏用の演奏となりました。

船底を逆にしたような総檜のホールでの演奏は
やわらかい響きで素晴らしいものでした。




モーツァルト ヴァイオリンとヴィオラの為の協奏交響曲変ホ長調K.364
Solo Vn.松井利世子、Solo Va.滝沢達也

5月9日は滝沢達也氏70歳の誕生日
ハッピーバースディの演奏の中で
お弟子さんからケーキ、花束のプレゼント



ケーキには7本のローソクが



ラヴェル 弦楽四重奏曲 ヘ長調
昨年の3月以来1年ぶり イザベラカルテットが再演されました。
1st Vn. 白井英治
2nd Vn. 斉藤和久
Va. 梯孝則
Vc. 高木雄司



[当日のプログラム]










2008年2月約2週間 ドイツ、チェコ、イタリアと弦楽器の街を訪問しました。
ドイツ、チェコはアポ無しの行き当たりばったり、レンタカーでの旅でしたが、、すばらしい製作者や
楽器との出会いがありました。
弦楽器の街や、製作者のことなど、まずはイタリアの2人の巨匠から。


マントヴァのMario GaddaとのフィレンツェのCarlo Vettori
両氏ともイタリアを代表する現代の巨匠です。

Mario Gadda氏に再会するのは約1年半ぶり、アポイントをとった時、脳梗塞で倒れ入院中,会えるかどうか分からないとの事。
マントヴァの自宅を訪れた時、残念なことに待っていたのは、従兄弟のFranco氏と弟子のAndrea Cassia氏のみでした。
今年で77歳、高齢のMario Gadda氏はここ数年、頼まれた楽器を製作するだけの様です。
Po-Stringsもお願いした2挺のヴァイオリンを受け取りましたが、ひょっとしたらこれが最後になるかもしれません。
モダンの巨匠Stefano Scaranpellaの伝統を受け継ぎ、多くの材料を保持し、今でも幾つかの材料小屋を持っているという。
独特のズッシリした澄んだ音色はこの材料があっての事でしよう。
自宅にある材料置き場を案内されたが、そこには丸太から切り取ったばかりのいろんな大きさの
木材が積み重ねられていました。
好きなもの持っていって良いとの事。同行のクレモナの製作家、高橋修一氏に選んでもらい、この材料でのヴァイオリン製作も依頼。
秋の完成が楽しみです。
過っての弟子であったClaudio Testoni氏とは疎遠になり、現在の唯一の弟子はAndrea Cassia氏だけのようです。
Mario GaddaはAndrea Cassiaによって引き継がれていくのでしよう。
早速,1挺のヴァイオリンを譲ってもらいました。
話では、2〜3週間で退院できそうとの事。又元気になってくれれば良いのですが    
 次回、又会えるのを願うのみです。
(材料置き場)



フィレンツェのCarlo Vettoriの工房を前回訪問したのは2005年秋
今年で68歳になり、製作からは完全に引退,2002年頃が最後の作品になっているはずです。
前回訪問時、丁度カルテットの本を執筆中で、翌年にはその本を贈ってもらいました。
1940年生まれVettori ファミリーの祖Dario Vettori(1903〜1973)の長男であり、弟はPaolo Vettoriです。
16歳の時pegliのコンテストで最初のゴールドメダルを獲得、その後多数の賞を受賞、フィレンツェの代表的製作者となりました。
Carlo Vettoriは、まろやかな艶のある音色が特徴であり、ニスは美しいゴールデンイエローです
今は執筆、古い楽器の研究、など悠々自適のようです。
"工房ごと全部買いとっていいよ"とジョークを飛ばしながら、楽器のコレクションを見せてくれ、その中から
気に入った3挺のヴァイオリンを譲ってもらいました。

フレンツェのアカデミア美術館にはストラドがメディチ家の為に作ったカルテットがオリジナルで展示されています。
Carlo Vettoriはその研究を依頼され、カルテットで復元したそうです。
左の写真はその48cmのヴィオラです。










2007年11月17日 弦楽の調べ秋の宵ひと時のミニコンサート  コンサート風景







2007年3月23日  第1回“イザベラ”カルテットの夕べ  コンサート開催







2007年1月3日  One Coin Concert馬橋で名曲をU  コンサート風景







2006年7月9日  バロック音楽を楽しむ会 VOL.V  コンサート風景







2005年11月13日 One Coin Concert 馬橋で名曲を  コンサート風景







2005年6月26日 バロック音楽を楽しむ会VOL.W コンサート風景







2005年4月17日 窪田亮 無伴奏チェロと名曲の響き  コンサート風景







2005年2月06日 ヴァイオリンとチェンバロによるおしゃべり・コンサート コンサート風景







MantovaのMario Gaddaに会う







2004年9月20日 弦楽の調べ 斉藤和久、近藤浩志さんをお迎えして コンサート風景







2004年7月18日 バロック音楽を楽しむ会V オーボエ,ファゴットの響きとともに コンサート風景







2004年2月28日 牧千恵子ヴァイオリンライブ with Miyak コンサート風景







2004年1月17日 新春コンサート風景







ピアノ雑誌[レッスンの友]1〜2月号に、滝沢達也クレモナ氏アマティ寄贈公演に同行された作曲家の鵜崎庚一氏の旅行雑感が連載されました。








ポー・ストリングスの看板が出来あがりました。

製作は、クレモナ黄金時代の歴史的名工、カルロ・ベルゴンティを先祖に持つ現代クレモナでも、天才肌の職人として有名な リッカルド・ベルゴンティです。
     





弦楽器専門誌サラサーテVOL.2にクレモナ寄贈コンサートの記事が取り上げられる







滝沢達也クレモナ市(イタリア)アマティ寄贈公演報告







イタリア文化会館が「アマティ寄贈公演コンサート」を後援







滝沢達也クレモナ市(イタリア)アマティ寄贈公演基金へのご協力のお願い







9月13日バロック音楽を楽しむ会 VOL.U風景







7月21日ティータイムコンサート風景







5月10日バロック音楽を楽しむ会VOL.1風景







弦楽器専門誌「サラサーテ」創刊号(2003年5月17日発行)
特集「クレモナの誘惑」の中で現地取材された記事より




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