旧石器時代から続いた貴重な遺跡です。太古のロマンを描きながら散策できる絶好の場所です。
1977年7月に重要な遺跡として国指定史跡となっています。 |
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釧路市街中心部からは約15km。道道53 号線、北斗湿原展望台に向かう坂の途中を右折します。 |
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木道を少し進んでいくと「北斗遺跡展示館」が見えてきます。入場料は無料です。 |
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館内には年代別の貴重な発掘物、土器などの展示があります。 |
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復元住居が立派に展示されていました。右のボタンを押すと館内にスクリーンが降りてきて、北海道の古代の歴史を観る事が出来ます。 |
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展示館から徒歩で750m、約15分ほど歩いて行くと史跡までたどり着くことが出来ます。
丸い竪穴は縄文・続縄文時代の浅い円形の竪穴跡だそうです。全部で102軒ほどあるとのことです。
南向きで暖かく、すぐそばには川も流れているので後ろの山とともに食料を確保するには適した場所だったと言えるのでしょう。 |
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更に奥に擦文時代の竪穴住居を復元した、「擦文の村」が見えてきます。ここは四角形の竪穴が232軒が残されています。 |
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間に沢らしきところがあるのですが、木道が破損していて危険な状態です。歩行には充分注意して渡るようお願いします。当面財政難で修繕が難しいようですので、私が市に要望したいのは資料館の入館は無料のままで、木道の修繕費や環境保護費等の募金という形で募金箱設置というのはどうかなということです。 |
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やっと着きました。これが「擦文の村」です。5軒の復元竪穴住居があります。
擦文時代は8世紀から13世紀まで続いた北海道独自の文化紀だそうです。邪馬台国から鎌倉時代あたりの頃を指すようです。後に鉄を使う南方のアイヌ文化が進行してきた関係で衰退して行ったそうです。 |
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こんにちは〜、と冗談で住居を訪ねたら人がいてビックリ。ここまでまるで人の気配が無い木道を歩いてきただけに本当に驚きました。
「足元に気をつけて入ってみてください」と案内されて入ってみました。
住居の入り口は吹き風が少ない東にあります。 |
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指定管理の会社の方が、親切丁寧に住居のことを教えてくれました。 |
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擦文のころは左の写真の囲炉裏もありましたが、右の写真にある釜戸が主流になっていたようです。
今時々囲炉裏で火を燃すのは住居を覆うヨシの管理のために虫駆除や乾燥を目的としたものだそうです。
大切な文化遺産を守る為に日々ご苦労されている方達がいることを知りました。 |
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実際薪を燃やしている時は煙くて中には入れません。昔の人の暮らしぶりに頭が下がる感じです。 |
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写真右下の穴が内部の釜戸の排煙口です。 |
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ヨシがぎっしりと葺き詰められた屋根は間近で見るとなかなか良く出来ている感じがしました。 |
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今回初めてわかったのはここから観る釧路湿原の景色が新鮮だったということです。位置としても高さとしてもここはまた違った景観です。
北斗湿原展望台からの遊歩道とも繋がっているので、ウォーキングにも良いコースかもしれません。
近郊の学校では見学があるようですが、是非遠方からの修学旅行、団体旅行ツアーにも入れて欲しい場所だと思いました。その前に地元の皆さんも一度史跡を見てはいかがでしょうか? |