夕張市　/ エターナル・プレイス・北海道　-北海道の見どころ-　(^o^)/ Eternal place Hokkaido

夕張市　2007年11月7日、8日

かつては国策により石炭が掘られていた街。活気があふれ、いたるところで賑わっていたといいます。その夕張市が平成19年3月に財政再建団体になったことは、日本中の方々が知るところです。見所としてはどうかと思いましたが、私の母のふるさとでもあり、皆様にも紹介したく載せることにしました。いつか近くにいらした際は是非皆様の目で夕張をご覧ください。
・北炭夕張炭鉱株式会社　夕張新炭鉱入り口跡
・幸福の黄色いハンカチ広場
・夕張千代田地区から中心部
・石炭博物館
・旧南大夕張駅から大夕張ダム
・夕張フォレストユースホステル
北炭夕張炭鉱株式会社　夕張新炭鉱入り口跡　夕張市清水沢清陵町
国道274号線新夕張紅葉山付近から国道452号線へ入って最初に見えてくる住宅地が清水沢地区です。このあたりは旧北炭夕張炭鉱株式会社の新鉱ということで、「炭住」と呼ばれた社宅が集中する場所でもあります。下の写真手前が町の中心を流れる夕張川です。炭鉱があったころは川の水は真っ黒だったと聞きますが、今は静かに清流が流れています。

	炭鉱がなくってさらに夕張市が財政再建団体となった今、炭住を捨てていく人もいれば高齢で動けない人もまだ住んでいるのが現状です。主のいない社宅玄関前は荒れ果てたままになっていました。なんとも物悲しい光景です。
	そんな住宅地のすぐそばに、新鉱入り口跡がそのまま残っています。昭和50年より営業開始。昭和56年10月にガス突出事故発生、93名の方が亡くなられました。そして翌年の昭和57年10月に閉山、短い期間での幕切れでした。

	入り口は今でもすぐに扉が開けられそうな雰囲気が残ってました。北炭の看板の横には「我が新鉱をがつちり守ろう　出稼と保安と生産で」と書いてます。構内入り口隣にはガス突出事故で亡くなられた方の慰霊碑がありました。
	近くにはコープ、郵便局、温泉銭湯など生活に困らない公共施設もありました。大勢の炭鉱従事者がいらしたんだなと感じるとともに、どうかいつまでも残った方々のために存続してほしいと思いました。右の写真は旧労働組合跡で現在はお掃除の某有名会社の事務所です。この日はTVドラマのロケということで「ゆうばり南診療所」という架空の建物になっていました。泉ピン子さんが来ていたそうです。
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幸福の黄色いハンカチ広場　夕張市日吉5番地1
	第1回日本アカデミー賞受賞作品。山田洋次監督の言わずと知れた代表作「幸福の黄色いハンカチ」のラストを飾る長屋跡です。
	駐車場から少し歩く中で、主人公演じる高倉健さんがおどおどして長屋に近づくシーンを思い出します。

ハンカチは見事に掲げられていました。なんだか幸せになった気分でした。ここは営業が4月下旬から10月中旬の期間です。その間は大人500円、子供300円の見学料金がかかります。私たちは期間外でしたので長屋の中に展示の車やジオラマは見れませんでした。映画に感動した方は是非立ち寄ってみてください。夕張リゾート株式会社（加森観光グループ）公式ホームページ
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夕張千代田地区から中心部


母のゆかりの地であった千代田地区はとても寂しい光景でした。人が住んでいないのにもかかわらず放置されたままの住宅。昔は元気な子供たちが使っていただろう錆びた遊具を目にして心にずしりと来るものがありました。


街の中心部は一転して至る所に名作のシネマ看板が掲げられていました。毎年3月にゆうばり国際ファンタスティック映画祭が行なわれてるからです。皆で盛り上げて行こうという思いが伝わってきます。また、ミュージックショップの前に夕張出身の歌手大橋純子さんの応援メッセージが書かれた看板も貼ってありました。
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石炭博物館　夕張市高松7
	炭鉱が閉山していくと同時に起死回生を図って夕張市が推し進めて行った観光事業。その象徴がこの石炭の歴史村でした。99年に私が家族と遊びに来たときはそれはもう車の停め場所がないほど賑わっていました。

	その歴史村の象徴が上の写真の石炭博物館です。電灯つきのヘルメットを被り、本当に坑内へ入って行くような感覚がとても新鮮でした。子供にには一度は体験させたい施設です。こちらも4月下旬から10月中旬までの開館となってます。博物館裏はかつてのアドベンチャーランドに続く道がまだそのままで残ってました。

歴史村のもう一つの顔だったアドベンチャーランド。合理化の中、その営業は終了してしまいました。残念ながらここはルスツリゾートのようにはいきませんでした。その理由を今更議論してもはじまらない事ですが、この風景を見て私はとても寂しくなりました。毎日CMで流れていたキャッチフレーズ「バリバリ夕張！」の掛け声は今でも私の耳に残っています。夕張リゾート株式会社（加森観光グループ）公式ホームページ
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旧南大夕張駅から大夕張ダム　夕張市南部東町

夕張市街地から国道452号線沿いに夕張川の上流へひた走るとその途中もかつての栄華が感じられる風景が続きます。幌南小学校、中学校は統廃合されるようです。また、途中寄った旧南大夕張駅は明治44年から昭和62年まで国鉄清水沢駅との間を運行していた三菱大夕張線を保存する保存会が今でも当時の誇りを守り続けていました。三菱大夕張鉄道保存会　公式ホームページ
	大夕張ダムの下流にはさらにその規模を上回る夕張シューパロダムの建設が進んでいました。

そしてここが大夕張ダムです。下流地域に農業用水の供給画目的に昭和37年に建設されました。発電施設もあり、以前は三菱大夕張炭鉱、南大夕張炭鉱等に電力を供給もしていたそうです。夕張シューパロダムが完成後は水没し、60年余り続いた役割を終えようとしています。この大夕張ダムが完成して出来たのが手前の人造湖、シューパロ湖です。シューパロという語源はアイヌ語で夕張＝ユーパロ（鉱泉のわき出るところ）と、さらに「本当の」とか「源の」などの意味の「シ」をつけてシ・ユーパロから来ているようです。いわば夕張川の源ということなんだと思います。

シューパロ湖の見所はなんといっても湖に浮かぶようにたたずむこの「三弦橋」です。写真ではわかりづらいでしょうが、国内唯一の、また世界的にも珍しいという断面が三角形の三弦トラス橋です。夕張岳の伐採した国有林を運ぶため出来た下夕張森林鉄道が大夕張ダム完成に伴う路線変更で昭和33年に出来た橋梁です。しかしながらその後トラックでの輸送が一般的となり下夕張森林鉄道は昭和39年に廃止、三弦橋もわずか6年という短い期間での使用になってしまいました。朝霧に包まれながら待つこと、やっとその姿を拝見することが出来ました。ここも夕張シューパロダム完成とともに水没されるとのことです。歴史がまた一つ消えてしまうのは残念ですが、機会があるうちに皆さんも是非その姿をご覧になってください。
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夕張フォレストユースホステル　夕張市沼ノ沢554-1
北海道の自然を感じながら静かに宿泊したい。そうお考えの方にはぴったりの宿です。
	夕張中心部に向かってJR沼ノ沢駅を過ぎて右に農道を進んで清水沢地区に向かう途中に看板があります。

	カナディアンイメージの建物です。ユースホステルの中でもトップクラスだと思います。周りの景色に溶け込んで本当に落ち着く感じです。

玄関を入るとカウンターがあります。手芸品なども販売しています。
	部屋に続く廊下も全てウッドです。
	洋室が6部屋、和室が1部屋あるそうです。ビジネスホテルでは味わえない癒しの空間です。

	トイレも綺麗な水洗。コインランドリーもあります。

	洗面台、浴室共に清潔感あふれています。

	食堂ホールは庭に面してさらにスペースがあります。薪ストーブのほんわかとした暖かさも印象的です。

	早朝の景色です。とにかく雄大で、静かなひと時を過ごしました。夏にも是非訪れたいと思いました。

	今回は朝食だけお願いしましたが、自家製の低農薬野菜やパンはとても美味しく、満足できる内容でした。
	ユース会員以外は 1泊素泊まり3,960円 1泊朝食付4,590円 1泊夕食付5,010円 1泊2食付5,640円という宿泊料金です。観光でもよし、ビジネスでもよし。夕張フォレストユースホステルはお勧めの宿です。夕張フォレストユースホステル　公式ホームページ
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