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釧路湿原 カヌー下り 2005年7月2、3日
釧路町教育委員会の主催で平成17年度「アウトドアースポーツ推進事業」しつげんカヌー教室の募集があり二女と2人の申し込みをしました。開催場所はキャンプレポートにも載せている達古武オートキャンプ場です。当日は朝から雨でしたが間もなく止み、期待に胸膨らませながら開会となりました。参加者は7歳から60歳までと幅広い年齢層でした。歳は関係ありませんね。
開会後初めに行ったのは、釧路東部消防組合釧路消防署救急係の各務(かくむ)圭太さんの指導の下、人形を使っての心肺蘇生法。人工呼吸と心臓マッサージでした。本格的に教えてもらうのは初めてのことでとてもよい経験をしました。私が実演のトップに指名され緊張しましたが、もしこういうことに遭遇したら躊躇してる場合ではなく、1秒が勝負だということを学ぶことが出来ました。

左に写真で各務さんが手にしている機械はAED(自動体外式除細動器)です。パッド2枚を対象者の胸に貼り、電気ショックを音声ガイダンスに従い使用します。今後公共施設での普及が期待されるところです。

右の写真は心臓マッサージの様子ですが流れとしてまず

1.肩を叩きながら呼び掛け 

2.循環のサインを確認(呼吸、咳、胸の動きをすばやく見る)、傍で見てる人の1人を指名し「あなた119番お願いします」と命じる

3.呼吸、心音ない場合対象者のあごを上げさせ(頭上を地面につける)気道を確保

4.感染防止のため対象者の口周りを拭き、ハンカチなどを口にかぶせる 

5.鼻をつまみながらゆっくり2回息を吹き入れる(500ml〜600ml程度)

6.それでも循環のサインを確認できなければただちに心臓マッサージ。腕をまっすぐ伸ばし、みぞおちから5〜10センチの位置の胸骨をかなり強く15回押す。5と6を3セットが基本。

以上簡単に書きましたが皆さんも何かの機会に学んでおいておくと役にたつかもしれません。
続いて釧路市桂恋にてカヌーショップ ヒライワを経営する平岩誠さんの指導の下お昼までカヌーの基礎理論、注意事項を学びました。
平岩さんの指導はとてもわかりやすく、質問にも優しく親切に答えていただきました。スポーツですので遊び半分の甘い考えは事故も招きます。そういった危険なことは特に強調していただきありがたく思いました。
昼食をはさんでいよいよ達古武沼でカヌーでの実践練習です。
平岩さんは一人でもスイスイ。指導を見てると簡単そうですが・・・
勇気をふりしぼりって、と言うのは大げさですが各自スタート!
振り返るとキャンプ場からこんなに沖へ来てしまいました。うーん、とても気持ちがいいです。
15時ぐらいまでびっしり漕ぎ方を練習し汗だくになりました。しかし心地よい疲労感と自信が残りました。
それから夕方の食事までNPO法人釧路湿原やちの会 理事長 杉山伸一さんの講義でネイチャースクールが行われました。
珍しい昆虫を捕まえたり、植物、野鳥の説明を受けながら1時間半ほどのゆったりした時間を過ごしました。
夕方の食事はスタッフの方々の至れり尽くせりで食べきれないほどの食事を頂きました。本当にお世話になりました。
一晩すごした後、翌朝9時に上流の塘路湖元村キャンプ場カヌーポートに移動。平岩さんからの最終チェックの説明を受け準備開始。着替え行動食などをドライバックに詰めいざ出発!
塘路湖にて1時間ほど練習後、川への出口へ各艇集合。
釧路川支流の阿歴内(あれきない)川は聞いていた以上に狭い。はんの木が垂れ落ちているので要注意です。又、湖と違い川の流れは穏やかそうでも以外に強いのです。こうして写真を写すほんの一瞬でカヌーは思わぬ方向へ行き、私たちも木の下に突っ込んでしまいました。
流木は川岸以外にも川の真ん中にもあります。障害物に引っ掛かった場合上流からの流れに押されカヌーに水が入り込みます。もし引っ掛かった場合は下流側に体重移動し決して慌てない事だそうです。
支流から釧路川への合流地点での川の流れの速さは特に強かったのでしたが、果敢にも私たちが1番にトライし無事成功。これも平岩さんのご指導のお陰です。でも顔に余裕はないですね(笑)
それにしても雑音のない自然の音とはなんてすばらしいのでしょう。野鳥がたくさん鳴いています。写真はオジロワシか鳶でしょうか?直前に丹頂鶴の夫婦もいて興奮の連続でした。
途中ひと休み。午前11:30ごろにこのポイントにJR湿原ノロッコ号が通過するらしいのです。
カヌーを寄せた川岸は泥炭が堆積していました。枯れ果てた草木が腐りきらずし寒冷のため繊維が残ったものです。スポンジ状で多くの水分を含んでました。湿原の乾燥化が深刻になってますので少し環境についても考えさせられました。
程よく汽車の音が聞こえてきました。「オーイ!」ノロッコ号の乗客と手を振り交流。大勢の人が手を振り返し写真を写していました。
約2時間の川下りで12:00に終点の細岡カヌーポートへ到着。
親子ともども無事終了証書をもらい楽しい2日間は終わりました。これで一人3,000円の参加費は安すぎというか嬉しい感謝の限りです。スタッフの皆さん本当にありがとうございました。どうですか皆さんも一度体験してみませんか?
釧路町(公式ホームページ)
釧路町教育委員会 生涯学習課(公式ホームページ)
標茶町観光協会(公式ホームページ)

釧路町観光ミュージアム(公式ホームページ)
カヌーショップ ヒライワ(公式ホームページ)


達古武オートキャンプ場

住   所     釧路郡釧路町字字達古武65-2
電   話     0154-40-4448
開館時間     午前9:30〜午後5:00(入館午後4:30まで)
休業期間     11月1日から4月30日     
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