完結漫画の感想(2003年3月)

相原コージ編 コージ苑
当時、一世を風靡した(?)4コマギャグ漫画です。いまさらですが、古本屋に3冊セットで100円で売ってたので買いました。当時リアルタイムで読んでいたのですが、面白すぎてこの作品だけは電車の中で読めずに家に帰って読んだ記憶が。やはり、電車の中で笑いをこらえてるのは、はた目にただの変なやつだから……。

曽田正人作品集
’91〜’93年頃に書かれた短編集です。「シャカリキ」、「大吾」なんかに比べると熱さが足りません。と言っても、そこら辺の漫画家と比べると十分熱いのですが。「大吾」の元ネタになったものや、「シャカリキ」と同時に描いてたものなので、比べて見るのも一興かと。

藤田和日郎短編集 夜の歌
藤田和日郎のデビュー作などが詰まってます。これを読めば、「うしおととら」や、「からくりサーカス」の原点がここにあるのだなということがよく分かります。そういう意味でも、この人は最初から自分の描きたい作品を描き続けてるのだなと。描きたい作品だからこそ、面白い作品を描けるのだなと思いました。

ブルー・ヘヴン
豪華客船が一人の遭難者を救い出す。しかしその遭難者は暗殺者だった。と言う設定。次々に殺されていく、乗客や船員。あからさまな白人至上主義による支配。世界の縮図が一つの豪華客船の中で展開される。もう少し長くても良いかなと言う感じでした。3巻目は半分ぐらいがこの作品で、残りは短編です。全5巻ぐらいにして、もう少し”命”と言うものを語って欲しかった。


昔の武道家が現代の若者に寄生して……。というSFものです。ん〜普通に話を進めてくれれば面白い作品なのだが、所々に出てくる、どうでもいいエロが、この作品のランクを下げてるような……。といっても、そのエロを目的に買ってる人が結構いるのだろうから、しょうがないと言えばしょうがないのですが……。


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