少女漫画の未来

男性の皆さん少女漫画って読みます?
男性で少女漫画を読む人は結構少ないでしょう。
特定の作者もしくは、特定の作品だけ読んでいる人はそれなりにいると思いますが、コンスタンスに少女漫画を読んでる男性は少ないと思います。

私の場合、昔はまったく読みませんでした。
なんだかあの少女漫画風タッチと言うのですか?あの目、あの体型、あの首の長さ……。
どうも受け入れることができませんでした。
今にして思えば、結構無駄なことをしていたなという感じがないでもないです。
なんというんですか、いわゆるひとつの「認めたくないものだな、自分自身のの若さゆえのあやまちというものは……」というものです。

閑話休題。
と言うことで、今はすっかり少女漫画不信もなくなったのですが(と言っても、極端な少女漫画系の絵はいまだに苦手です)、最近たまに思うことがあります。
それは、「少女漫画の作者が少年誌、ヤング誌系に進出しているな」と言うことです。
これは昔からあったことですが最近なぜかそんな感じがします。
出版業界は思いっきり不況みたいですが、それでも漫画だけはそれなりにがんばってるようです。
そんな中、少女漫画はなんだかダメっぽいです。
出版部数なんかを調べても少年誌と比べて極端に少ないように見えます。

これは私の気のせいでしょうか?
少女漫画家がだんだん少年誌系に進出すると、少女漫画がだんだん衰退していく。
そうなると、また少女漫画が衰退していく。
少女漫画家は、書く場所を求めるために少年誌に進出……。
そして、最後には少女漫画というジャンルが過去のものになる。

ある意味これは結構うれしいことです。
少女漫画をあまり意識せずに買えるようになるからです。
やはり男性が少女漫画を買うと言うのは少し抵抗はあります。
もし買いたい本の周りに女性が群がっていたら時間を変えるか、日を改めて買いに行くような気がします。

所詮なんだかんだ言っても漫画家は商売です。
書く場所あっての商売です。
多くの人に見てもらって何ぼの商売です。
多くの人に買ってもらって何ぼの商売です。
女性誌よりも男性誌の編集者から声をかけられればやはり書いてしまうでしょう。
そういう意味では、男性誌、女性誌と分かれてるほうが変なのかもしれません。
昔は明確な違いがあったかもしれませんが、最近はそうでもないような気もします。
というか、そうでもないものが流行っているような気がします。

男女ともに喜ばれるものが流行る世の中には男女の区別がない雑誌が出版されるでしょう。
同じ出版社が男性誌、女性誌両方持っているのが普通です。
この出版社がこのような雑誌つくりをしたら……。

男性誌、女性誌と分かれているから知らずに売れていない作品や、恥ずかしくて買えない作品がこの世の中にはたくさんあると思います。
そんな垣根がなくなるときっとすばらしい雑誌ができると思います。
各出版社が抱えている男女ともに指示されている売れ筋作家を集めた雑誌を作れないものでしょうか?

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