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ストーリー紹介(第8巻)

第59話 slump
雨宮は夢を見る。誰かに追いかけられる夢。そして逃げ込んだ森にはピアノがいる夢。毎晩見続ける夢。
雨宮が帰国すると空港では父が待っていた。
雨宮は留学先で個性がないことを指摘される。雨宮にはピアノに心を込める意味が分からないでいた。そんな中阿字野の若かりし頃のビデオを見る。雨宮は1目見ただけで(聴いただけで?)とりこになってしまった。
それから毎晩同じビデオを見続ける雨宮。そして、阿字野の別れ際の言葉である自分のピアノを好きになれないでいる自分に涙を流す。
そんな時、日本へ観光に行った友人から路上パフォーマンスのビデオを見してもらう。そこに移っているのはピエロの集団。そしてピアノを弾いているのは間違いなくカイだと気づく。
その時から雨宮は指が動かなくなってしまった。そして、雨宮はカイに会うために日本にやってきた。
 
第60話 カイの行方・・・・@
雨宮は”ピアノの森”へ来た。しかしそこには”森のピアノ”はなかった。呆然とする雨宮。そこへ現れたのは亜理沙。雨宮はカイの行方を聞くが、亜理沙は逃げてしまう。
雨宮は”森の端”に行きカイの行方を尋ねる。しかしみんなカイの行方を教えてくれない。それどころか、雨宮に危害を加えようとする。
その夜、電話でカイが写っていたビデオに写っていた楽器屋を探す。そして、明日の日曜日に路上コンサートをやることを知る。
次の日路上コンサートを見に行くが、カイはいなかった。ピエロにカイのことを聞くと、知らないと言われる。
雨宮は小学校を訪ねる。そして、阿字野が既にいなくなっていることを知る。
 
第61話 カイの行方・・・・A
自室で悩む雨宮。カイに会えないで悩む雨宮。父はそんな息子のためにカイの消息を調べていた。
カイは阿字野を後見人として町で有名な志学院高校という進学校の2年A組に特待生として通っていた。そして、阿字野はカイのために小学校をやめ桐山音楽大学のピアノ科教授となっていた。
 
第62話 〜マリア〜
翌日雨宮は志学院高校を訪ねるが、学校には来ていないとのこと。そして、バイトなんかやってるはずがないとのこと。
雨宮は、カイの家を訪ねる。そこへベンちゃんがやってきて、帰れと言う。
しかし、ベンちゃんは雨宮であることに気づく。そして、カイの元を連れて行ってやるという。ベンちゃんの説明で今までのみんなの態度の理由が分かる。”森の端”がらみで問題になったり、バイトがばれたりすると高校を退学と言う約束をしているため、仕方なくみんなはあのような態度をとっていたと。
ベンちゃんが連れて行った場所はショーパブ。雨宮は中で待つが流れてくるピアノがカイのピアノに似ていることに気づく。そしてそのピアノを弾いているのはマリアという名の女性だった。
雨宮は店内にいたチンピラに絡まれてしまうが、店の外でマリアに助けられる。そして、マリアは言う「カイに会わせてやる」と。
 

第63話 〜再会〜

マリアに腕を引かれる雨宮。雨宮は走りながらもマリアにカイのことを聞く。マリアは困った顔をして路地に入る。
路地でマリアはカツラを取る。そこに現れたのはカイ。
雨宮もカイも次から次へと言葉が出てくる。
そして、二人で裏口から店に入っていく。
 
第64話 Beyond the classic
控え室にいると店の子がマリア目当ての客が来たことを告げる。
マリアはフロアに出る。そしてショータイムが始まる。そのショーとはストリップ。マリアはストリップの音楽としてクラッシックを弾く。
雨宮は客席の後ろで久しぶりにカイのピアノを聴く。しかし雨宮はカイのピアノに怒りを覚える。カイが弾くピアノはクラッシックではないと。
 
第65話 ハレルヤ
カイは弾きつづける。ストリップのためのクラッシックを。
雨宮は心の中で叫び続ける。これはクラッシックではないと。
雨宮はそのままソファーに倒れこむ。そして目を閉じてカイの音楽を聴く。だんだん怒りが消えていく雨宮。昔のようにカイのピアノに浸る雨宮。
いつの間にか寝ていた雨宮。カイが裏口で待っているとのことなので裏口へと急ぐ。そこにはバイクに乗ったカイが待っていた。
二人は雨宮の家経由でカイの家へと向かった。
 
第66話 CROSS ROAD
家に寄った雨宮は父にいきさつを話す。そして、もう心配しなくても大丈夫だと言う。そして、自分はもう逃げることができないんだと言う。
雨宮の父は母に話す。息子を留学させたのは自分だ、カイから逃げるために留学させたのだと。
父はそれが間違いだったことに気づく。それは自分が阿字野から逃げたのだと。
 
第67話 俺ンち
カイの家、そこは元ジャズバーだった場所。
カイは雨宮に簡単に家の説明をするが、そろそろ寝ないとまずいと言うことですぐに寝てしまう。
朝、半覚醒状態の雨宮。カイのピアノが聞こえてくる。指の練習曲を丁寧に弾くカイ。
雨宮が完全に目が覚めた時、既にカイは出かけていた。雨宮は部屋の中を見回していると壁にたくさんのメモ書きを見つける。料理のレシピ、楽譜、そして勉強の跡。それは壁一面に書かれた跡。雨宮はカイがただの才能だけで生きてきたと思っていたが、自分以上の努力をしていたことを知る。

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