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ストーリー紹介(第6巻)

第41話 TEARDROP
阿字野が怜子にカイを世界に出そうと提案するが、怜子もカイもピンと来ないまま断ってしまう。そしてカイのコンクールは終わる。
翌日学校では雨宮が東京へ転向することが発表される。帰り際に雨宮はカイに転向を黙っていたことを謝る。しかしカイは「気にするな」、「本選で優勝しないと絶好だ」と言う。カイはそのまま涙を流しながら走って帰ってしまう。
雨宮は音楽室の阿字野に挨拶をしに行く。そして阿字野は雨宮がカイのピアノに心を奪われてることを見抜く。そして一言アドバイスを残す。「もっと自分のピアノを好きになった方がいい!」と。
 
第42話 ドシャ降り
コンクールから1週間、阿字野はレッスン室でカイを待つ。カイは必ず戻ってくると信じて。
皿洗いをするカイに亜理沙が夕立が降ってきたことを告げる。気が立っているカイは亜理沙につらく当たってしまう。
夕立が上がりカイはピアノを弾くが思った音が出ない。雨にぬれたせいだけでなく、ピアノが壊れかけているせいもある。そしてカイもその現実をうすうす気づいてしまう。
それから何日かして、学校のみんなで雨宮が出るコンクールの本選に行く事が決まる。
 

第43話 不在の存在

本選の日、コンクール会場のロビーで誉子が白石に話す。「データは関係ない、私はカイのピアノと一緒にここに来た」、「カイのピアノを認めなかった本選にケンカを売りに来た」と。
その頃カイは、コンクールにはいけずに森の端で仕事に明け暮れている。
コンクールが始まり次々と演奏されていく中、参加者全ての演奏がおかしい。それはまるで、カイのピアノに取り付かれたように。そんな中雨宮の演奏が始まろうとしている。
 
第44話 コンクールの神様
雨宮はいつも以上の自分のピアノを弾く。楽譜通りの完璧なピアノ。ピアノの神様には選ばれないが、コンクールの神様には選ばれるピアノを。
そして誉子の演奏が始まる。誉子は心の中でカイに「一緒に弾こう」と語りかけ「子犬のワルツ」を弾き始める。
演奏が始まると同時に舞台の袖を歩いていた雨宮の足が止まってしまう。
 
第45話 便所姫の逆襲
誉子は自分のピアノを弾く。カイに会って始めて分かったピアノのすばらしさ。誰のためでもない自分のためのピアノ。予選が終わってからずっとイメージしてきた誉子のピアノ。
雨宮はそのピアノを聴き自分の持っていない何かを感じてしまう。
 
第46話 意義あり!
その頃カイは亜理沙に提案され”森のピアノ”で二人っきりのコンクールをやっていた。しかしいくらピアノを弾いても音が出ない。カイはピアノが壊れたことを知る。
誉子は自分のピアノを引き続ける。細かいミスも目立つが、そんなことを指摘することすら馬鹿馬鹿しくなってしまうピアノ。
そして、参加者全員の演奏が終わり、審査発表の時が来る。
 
第47話 くつがえせるものとくつがえせないもの
審査発表の結果、雨宮は優勝した。大会初の満点での優勝。
そして、大会始まって以来の特別な賞として、審査員特別奨励賞を誉子が受賞する。
何も受賞できないと思い会場を後にしていた誉子と家族たち。会場の外にまで響き渡る受賞の呼びかけ。誉子は心の中で一言つぶやき泣きじゃくってしまう。「カイ やったよカイ」

注)単行本では「くつかえぜるものとくつがえせないもの」となっているが誤字と思われる。
 
第48話 カミナリ
その頃カイは雨の降る中ピアノの上に座り込んでいた。そして一心に思うピアノが弾きたいと。そんな時不意にレッスン室のことを思い出す。時々でいいから頼んで弾かして貰おうと。
その頃阿字野はレッスン室でカイを待っている。
カイがレッスン室の前に付いたとき大きなカミナリ落ちる。周りの人の話では森の端に落ちたらしい。カイは怜子のことが心配になり森の端へ急いで戻る。
そして、森では雷の影響で”森のピアノ”が炎上していた。
 
第49話 カミナリA
炎上するピアノ。亜理沙がそれを見て泣き叫んでいる。怜子がそこにやってきて亜理沙を助ける。そして、”森のピアノ”の最後を見つめる。
カイが森の端につくと亜理沙がピアノが死んだと泣きじゃくっている。その言葉を聴きカイはピアノへ向かって走り出す。
そしてカイが見たものは燃え上がる炎に包まれているピアノだった。

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