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ストーリー紹介(第1巻)

 
第1話 森のピアノ
ある夏の晴れた日、東京からこの町に引っ越してきた雨宮修平は、森脇小学校の5年3組へ転校生として初登校をした。
「特技は4歳から習ってるピアノで、目標はピアニストになること。」
この言葉が全ての始まりだった。

音楽室の掃除の時間、クラスのいじめっ子金平大学(あだ名はキンピラ)は雨宮に向かい、「森の壊れたピアノを弾いて来い」という。キンピラの話では森のピアノは夜中になるとひとりでに音を出すと言われている。
自分がイジメにあっていることに気づいた雨宮、どうしようか悩んでいると横から不意に「ピアノなら音出るぜ」という声が聞こえる。声の主は一ノ瀬海(イチノセ カイ)。
カイはキンピラをバカにする。キンピラも負けじとカイに向かって行く。元々体格差のある二人、カイはキンピラには勝てない。カイはキンピラとの喧嘩の中「アレは俺のピアノだ」という。

そこへ音楽教師の阿字野壮介。みんなは音楽室から逃げ出していく中一人カイだけがピアノの下に隠れている。阿字野はカイに気づくが気にせずにピアノを弾き始める。阿字野の引く「茶色の小瓶」に聞き入るカイ。音楽室の外では雨宮も聞き入っている。
一通り引き終わると阿字野はカイにピアノの下から出て帰るように言う。カイはそんな阿字野がピアノの途中で音をわずかに外したことを指摘する。そしてその正しさに絶句する阿字野。
「”森のピアノ”は音が出る」そういい残して音楽室を出るカイを呼び止める阿字野。カイはその声をを無視して廊下を走っていく。
 

第2話 森のピアノA

阿字野はカイのことばが気になる。
自分のピアノのミスを正確に指摘したこと。自分がアレンジしたものでカイは1年前に数回聞いただけの曲。何故そんなことができるのか。
”森のピアノ”を弾けるといったこと。3年前に自分が”森のピアノ”を弾いたときには既に音が出なくなっていたピアノ。

家に帰った雨宮は病気の祖母と母に心配かけてはいけないと学校でイジメにあったことを話せずにいる。雨宮はピアノを弾きながら野蛮な田舎の小学生を心の中でバカにする。そして、キンピラにいじめられるのが怖くて学校に行きたくないと思ってしまう。
次の日イイコでいるために仕方なく登校する雨宮。小学校の前で足がすくんで入れないでいる。そこへカイがやってきてピアノの森へ行こうと誘う。

学校をサボって森の中を歩くカイと雨宮。二人の目に飛び込んできたのは木立の隙間から射す光に輝く”森のピアノ”。
二人はピアノに向かって走っていく。
 
第3話 森のピアノB
ピアノが実在したことに驚く雨宮。早速ピアノを弾いてみるが何度やっても音がならない。カイが代わりに弾くと音が出る。雨宮はもう一度挑戦する。そしてこのピアノは思いっきり強く弾かないと音が出ないことに気づき、自分にはまともに弾けないとあきらめ、カイにもう一度弾いてくれるように頼む。

カイは阿字野が音楽室で弾いた茶色の小瓶を弾く。雨宮はカイの弾くピアノに聞きほれてしまう。それと同時に一度もピアノを習ったことのないカイがどうしてピアノを弾けるのか悩んでしまう。
 
第4話 証人
茶色の小瓶を弾き終わったカイに絶賛の拍手を送る雨宮。照れるカイ。カイは雨宮と一緒に学校へ戻る。
雨宮はキンピラに森に言ったことを告げるが、カイは”インバイ”の子供だから承認にはならないと理由で退ける。カイはキンピラの言葉に怒りキンピラに飛びかかる。
雨宮はカイの生い立ちや行動に疑問を持ちながらもピアノの音を思い出し、もう一度感動する。

次の日カイは学校に来なかった。雨宮はキンピラに言われるままイジメられ泣きながら森に駆け込む。そして聞こえてくるピアノの音。カイの弾くピアノの音に雨宮は心を落ち着かせそのまま聞き入ってしまう。
 
第5話 獣の手、ピアニストの手
カイのピアノの音にいつの間にか寝入ってしまった雨宮。気づくとピアノの音は消えてきてピアノの前にはカイもいなくなっていた。カイのことを思いながらピアノの前で考え込む雨宮に木の上からカイが声をかける。そして「家に遊びに来い」雨宮を誘う。
木を上ってカイの家に行く二人。家の窓から出てきた怜子に一目ぼれをしてしまう雨宮。木から落ちそうになるところを助けられる。怜子は雨宮に色々なことを話す。カイが3歳の頃窓から落ちて森の木に助けられたこと。カイがその時から”森のピアノ”をおもちゃにして育ってきたこと。ピアノは昔つぶれたキャバレーのオーナーが捨てたこと。
雨宮は自分がイヤイヤピアノをやっていることに気づきカイには勝てないと思う。怜子は雨宮がピアニストを目指していると聞き励ます。帰り道、雨宮はカイを自分の家に来てピアノを弾いてみないかと誘う。

カイは雨宮の家でグランドピアノを弾かせてもらう。初めて弾く普通のピアノにカイは喜ぶ。しかし、カイが普通のピアノをまともに弾けないことに雨宮が驚く。
 
第6話 たのしー
雨宮はカイにもう少し普通に弾くように忠告するが、カイはこの弾き方しかできないとそのまま引き続ける。そして、ラジオ体操を曲をジャズ風にアレンジした曲を弾くカイ。近くで聞く雨宮にはまったく分からない。

家の外で聞いている人はその曲に心が奪われ、中にはラジオ体操を踊りたくなる人まで出てくる。
そこへ帰ってくる雨宮の母親。あまりの音の大きさに驚きながら祖母の部屋に行き状況を聞く。祖母はすばらしいピアノだと言うが、補聴器をはめるとその音の大きさに驚く。しかし、町の人はその音に聞きほれている。

雨宮はカイにピアノの普通の弾き方を教える。しかしカイはいまいち普通の弾き方になじめないでいる。雨宮の母が部屋に入ってきてカイは紹介される。カイは雨宮の母にピアノの調律がおかしいことを指摘するが、母親は気づかない。雨宮は母親にカイのピアノの腕を語る。そして、音楽の教師が阿字野であることを話す。
母親は阿字野のことを知っていた。話では、昔音大生だった頃の憧れのピアニストだと告げる。
カイと雨宮は阿字野の過去を知る。そして、それがすばらしい栄光だったことも同時にする。
 
第7話 阿字野壮介
阿字野の過去を知り驚愕するカイと雨宮。そして、阿字野がデビュー後5年で交通事故にあいピアニストとして再起不能になったことも知る。帰り道、左手の不自由な阿字野のピアノを指摘したことに少し後悔するカイ。

母は阿字野を雨宮のピアノ教師にすることを決める。しかし、雨宮は阿字野がカイにピアノを教えてると思ってると伝える。その言葉を聞き、ピアノの調律が本当におかしいかもと思い調律師に確認する雨宮の母。ピアノの調律が狂っていることを知り驚愕する。

次の日雨宮の母は阿字野のもとを尋ねる。そして息子のピアノ教師を頼むが断られる。母は阿字野にどうしてカイを教えているのかと詰め寄る。何のことかわからない阿字野は再びカイの存在に驚愕する。

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